(俺は)名馬(だと思う)物語~グランデッツァ~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。さて、今週末はサマー2000シリーズの初戦となる七夕賞とダートの短距離重賞プロキオンSが行われますね。

そうだね。この2レースの予想は週末まで待っていただくとして、今回のブログではこれらのレースにゆかりのある馬を俺っち目線で紹介していくよ。

あぁ~、あの「(俺は)名馬(だと思う)物語」とかいうけったいな名前のコーナーですね。

けったいで悪かったな!!

では、今回はどの馬を紹介して頂けるのでしょうか?

今回紹介するのは第51回七夕賞を制したグランデッツァだよ。じゃあ、早速紹介していくね。

父譲りの雄大な栗毛の馬体を持つ「アグネスタキオンの最高傑作」

グランデッツァはどんな馬だったんですか。

うん。まず血統から説明すると、父アグネスタキオン、母マルバイユで一つ上の姉にマルセリーナがいる良血馬だよ。

館山さん、本当にアグネスタキオンがお好きですね。

うん。大好き。(*´ω`)

特に、このグランデッツァは父譲りの栗毛の雄大な馬体で、垢ぬけた見栄えのする馬だったよ。俺っちにはこの馬が金色に輝いているように見えたね。

金色にですか?ちょっとオーバーじゃないですか?

いやいや、実際俺っちだけじゃなくて、牧場関係者からも「アグネスタキオンの最高傑作」という評価を得ていたくらいだよ。

そうなんですか。イタリア語で「偉大、雄大」という意味を表すだけはありますね。

当時、アグネスタキオンは種牡馬としてダイワスカーレットやディープスカイをすでに輩出していたからね。その中でこれだけの期待をされるというのはよっぽどのことだと思うよ。

スプリングSを快勝!クラシック制覇に期待が高まったが…

デビューしてからはどうだったんですか?

デビュー戦は2着で、正直POGで指名していた俺っちは落胆したんだけど、その後、未勝利→札幌2歳Sと連勝、札幌2歳Sでは後の6冠馬ゴールドシップを負かしているよ。

その後は、ラジオNIKKEI杯2歳Sで3着したあと休養に入りスプリングSに出走したんだけど、そのレースが圧巻だったんだ。

スタート後、スッと先団にとりつくと4角手前で楽に抜け出したかと思われたディープブリランテをゴール手前で捕まえて1馬身1/4差の快勝。3着にも差をつけていたし、このレースを見て俺っちは「皐月賞はこの馬で決まり!!」と確信したんだよ。

三冠は意識されなかったんですか?

う~ん。難しいけど、俺っちはこの馬のセールスポイントをスタートからのダッシュ力とそれを持続させる能力だと思っていたから、緩急があるラップで直線でギアをもう一段上げなきゃいけないダービーは厳しいかなと思っていたよ。

そのかわり、ゴールまで一本調子に近いラップで走れる皐月賞なら、この馬のスピードが生かせるから高い確率で勝てると思ったよ。実際に本命にもしたしね。

で、皐月賞本番はどうだったんですか?

皐月賞本番は大外18番枠に入ったこともあって先手を取れず、しかも雨の影響で内が荒れていたことから全馬外目のコース取りを選んでしまったため、終始外々を回される競馬になってしまったんだ。

その結果、最後は伸びてきたんだけど5着まで来るのが精いっぱいだったんだ。

その後のダービーも10着に敗れ、秋には屈腱炎を発症し長期休養に入ってしまったんだ。

復活の凱歌は衝撃の日本レコードで

その後はどうなったんですか?

4歳の1月に復帰したんだけど足元の関係かダートを使われたこともあって16着→11着と結果は振るわなかったんだ。それを見て俺っちは「あぁ、もうこの馬は諦めた方がいいのかな」って正直思ったんだよ。

で、次走の都大路Sなんだけど、ぶっちゃけリアルタイムで見た記憶がないんだよ。用事で見れなかったのか、敢えて見なかったのか、それはハッキリ覚えてないんだけど、ちょうどこの時期は競馬に対する情熱も薄くなっていた時期で、「もういっか」っていう思いもあったんだと今になってみれば思う。

館山さんにもそんな時期があったんですね。

うん。で、「結果だけ確認しよう」と思って携帯サイトを見たら2着に5馬身差をつけた上に日本レコードを叩き出していたからびっくりしたよね。

レースを見ると、道中は2番手から4角出口で先頭に立つとあとは突き放す一方と言った感じで独走しての圧勝。この馬のスピード能力の高さを遺憾なく発揮したレースだったね。

ちなみにこの時記録した日本レコードは5年たった今でも破られていないよ。

類まれなスピード能力を是非産駒に

その後はどうだったんですか?

その後は先ほど挙げた七夕賞を制したり、マイルCSで3着になったりと活躍はしたけれど、結局G1には手が届かずに2015年で引退。種牡馬入りして今年から産駒がデビューしているよ。

種牡馬としての可能性はどうなんでしょうか?

正直、繁殖の質・量ともに良いとは言い難いんだけど、同じアグネスタキオンを父に持つアドマイヤオーラは似たような状況でクロスクリーガー、ノボバカラと重賞勝ち馬を輩出しているから俺っちは結構期待しているよ。

実際既にデビューしているラルゲッツァはデビュー2戦して2着2回の好成績。今後出てくる産駒の中にグランデッツァが持っていた豊富なスピードを受け継いだ原石がいるかもしれないよ。

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