先週の競馬~オークス~
競馬を愛する皆様。お元気ですか。館山速人です。
さて、続いてオークスの回顧です。
時計2.22.8
LAP12.5-10.9-11.7-11.9-12.1-12.2-12.3-12.2-11.7-11.4-11.6-12.3
まず、時計速すぎだろっ!!というのが第一印象。高速馬場と故障率に因果関係はないという話もありますが、競馬ファンっていうほど、「レコードが頻発する状態」を望んでいないと思うんですよ。レコードって結局数年に一度しか更新されないから「すげぇな」と感嘆できる面が少なからずあると思う(少なくとも俺っちはそうです)ので、もうちょっと馬場造園課の方には「あまり速過ぎない馬場」に取り組む努力をしてもいいんじゃないかと思います。
また、今回予想としては、直前にカレンブーケドールを入れたので(よく考えたらこれTwitterでしか言ってねぇな)、△ー×ー◎という形の上でタテ目になりました。とはいえ、予想の根本をなす「桜花賞組>別路線組」が大外れだったので、無印が馬券に絡んで平安Sより「ダメな」外し方でした。
1着 ラヴズオンリーユー
戦前は「最高速度も高いし、持続性能もあるが、それを両立するレースで好走できるかは未知数」と書いたのですが、見事に対応しましたね。レースは中段やや後方から。直線残り200mあたりからグイと伸びて差し切り勝ち。ここでの伸び脚は本当に見事でした。
ただ、「秋の牝馬路線もこの馬で決まり」とまでは思わないんですよねぇ。それはこの馬の問題というよりも「牝馬全体のレベルが高い」という方が大きいですかね。例えば、秋華賞でこの馬が1倍台の人気になったりすると、「今年の牝馬はそんなに簡単に勝てるほどヤワやないで」と考えて、違う馬から勝負することになると思います。
2着 カレンブーケドール
直前に「最後の一頭」として付け加えた馬。まあ、理由としては「あまりに人気がなさ過ぎたから」なんですけどね。(;・∀・)
正直、この馬の評価に関しては「後悔」しかありません。この馬を評価した理由がスイートピーSで上がり4F46秒台切って勝ったからという理由でした。俺っちがそれを評価する理由は「上がり3F33秒台だけだとただ単に『最高速度が高い』や『加速力がある』だけの可能性もあるが、上がり4F45秒台だとそれに加え高確率で『持続性能がある』もくっついてくるから」なんですよ。なのに、直前の予想で「とはいえ極端なスローやったから持続性能には不安を残す。」と捉えちゃったんですよ。
完全に矛盾しとるやんけ。
実をいうと今年この「45秒台理論」を使って勝った馬の成績がよろしくなくて日和っていた部分もあります。(実はそれらの馬についてもある程度敗因ははっきりしていたのですが。。。)自分の理論を信じ切れていれば、馬連はともかく、3連複の万馬券は取れていたんじゃないかと思うと悔しくて仕方ないです。
レースは好位を積極的に取りに行って4角の出口で先頭に並びかけ、早めに先頭に立つレース。残り100mくらいでラヴズオンリーユーにかわされながら、ゴール直前にはもう一度勝ち馬に迫る根性も見せてくれました。
結果論からいうと仕掛けがワンテンポくらい早かったかなという印象。ただ、それはあくまでラヴズオンリーユーに差し切られたからの話であって、騎乗としてはベストな騎乗が出来ていたのではないかと思います。99年のダービーでアドマイヤベガに差されたナリタトップロード、13年のダービーでキズナに差されたエピファネイアを想起させるレースでした。この馬も秋は相当楽しみな馬だと思います。
3着 クロノジェネシス
この馬もついてないというか。前走までは負けるときは「差し届かず」という競馬が続いていたこともあってか、今回は先行策をとったのですが、そうしたときに限ってペースが厳しくなるという。。。ただ、直線似たような位置にいたカレンブーケドールと比べて、明らかに伸び負けたのは、◎にした身としてはやや残念でしたね。G1で勝ち切るにはもうワンパンチ足りないんじゃないかという気もしてきました。
5着 ダノンファンタジー
位置取りは悪くなかったと思うのですが、直線伸びきれず。正直、緩みない流れになるにしても、緩急のついたラップになったにしても2400mは合っていなかったというのが敗因だと思います。
で、難しいのが秋華賞なんですよね。秋華賞はキョウエイマーチやラインクラフトも2着にきているレースで、2000mだとギリギリもちそうな気もしますが、前述の2頭の場合、正直「勝ち馬を除くほかのライバルとは差があった」状況でした。この馬の場合、その2頭の時よりも明らかにライバルが豊富になるので、もしかしたら厳しいのかなというのが率直な俺っちの感想です。どちらにしても◎にはしないと思います。
9着 コントラチェック
やっぱりキョウエイマーチだった。以上。
秋華賞に関しても、見解は今のところダノンファンタジーとほぼ同じイメージを持っています。
15着 ビーチサンバ
正面スタンドで位置を取りに行くそぶりを見せながら、結果的に後方からの競馬になってしまったのは少し疑問が残りますが、正直、位置を取りに行ったとしても結果は変わらなかったと思います。
考えてみれば、この馬ライラプスやフサイチリシャールの妹で、この一族はどうも、3歳春に一旦伸び悩む傾向にあるんですよね。
また、父のクロフネもゴールデンハインドとか、エーシンミラージュとか、マゼランとか(覚えている人いるかな)、「中長距離で1000万、1600万を勝ってくる馬」って結構いる(いた)んですけど、みんなオープン特別で頭打ちになっていて重賞には手が届いていないんですよね。なので、クロフネ産駒をこの距離のG1で重い印を打つというのは、振り返ってみると悪手だったなと思いました。
返す返すもビーチサンバとカレンブーケドールが逆だったらなぁと思わずにはいられませんでした。
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