思い出のG1~日本ダービー編~2018年

競馬を愛する皆様。お元気ですか。館山速人です。

さて、G1週の恒例にになりつつある「思い出のG1」シリーズ。今回は昨年の日本ダービーについて語りたいと思います。

デビュー戦を見た時から決まったダービーの本命

2017年7月16日中京5R、メイクデビュー中京(この言い方慣れねぇな)、ある馬がデビュー戦を勝利で飾りました。上がり3Fを11.2-10.9-11.0ととてつもなく速い上がりで制し、上がり4Fは45.5。レース内容自体も直線だけで2着のヘンリーバローズを除く、8頭を置き去りにする圧勝。これを見た俺っちは「すごい馬が出てきたな」と直感し、その時点ですでに「翌年のダービーの本命馬」を決定したのであります。

その馬、名をワグネリアンと言いました。

余談ですが、この時の2着馬ヘンリーバローズも相当な素質馬だと思っているんですが、今何してるんですかね。この一族は怪我が多い一族とはいえ。。。

2歳時は無敗。3歳になって連敗しても自信は揺るがなかった。が、

父がディープインパクト、母の父がキングカメハメハ、母の母がブロードアピールというまさに「金子真人オーナーのリアルウイニングポスト」といえる良血馬ワグネリアンは新馬戦を快勝後、野路菊S、東京スポーツ杯2歳Sを連勝。暮れには朝日杯FS、ホープフルSはという2つのG1がありましたが、陣営は翌年のクラシックを見据えて両G1を回避。皐月賞、日本ダービーに絞ったローテを採ります。

3歳に入ってからは、弥生賞、皐月賞と連敗を喫してしまいましたが、それでも俺っちの自信は変わりませんでした。ワグネリアンにとって小回りの中山競馬場より広々とした東京競馬場が走りやすいのは明らかで、ダービーでは必ず巻き返すと信じていました。あのアニメを見るまでは。。。

「ウマ娘」で思い出すキングヘイローのこと

折しも、その頃は「ウマ娘-プリティーダービー-」というアニメが放映されていた時期でした。アニメの詳細は昨日のブログにwikiのリンクが貼ってあるのでそちらをご確認いただきたいのですが、要は「過去の名馬が擬人化(美少女化)され、レースで競い合う」という内容でした。そして、このアニメの重要なファクターとして「実際のレース結果をなぞったストーリー」というのが挙げられます。で、確か第5話だったと思うのですが、その時は「スペシャルウィークが日本ダービーに挑む」という内容の回で、「エルコンドルパサーが出走する」以外は実際のレースが忠実に再現されており、レース展開も現実と同じ形で進んでいきました。

そんなレースを見守る、エアグルーヴとシンボリルドルフ(この辺りはうろ覚えなので違ってたらすみません)が、逃げの手に出たキングヘイローを見てこう言い合います。

「キングヘイロー、冷静さを欠いているな。」

「舞い上がるのも無理はないだろう。」

ってそれ福永のことやないかーい!!

福永祐一とダービー

当時の事情を知らない方に説明しますと、実際のダービーで、キングヘイローの鞍上には当時まだ弱冠20歳だった福永祐一騎手が騎乗していました。この時のキングヘイローはデビューから重賞を含む3連勝のあと、ラジオたんぱ杯3歳S(当時)、弥生賞、皐月賞を2着、3着、2着とそれぞれ好走。「広いコースに変わるのはこの馬にとってプラス」という前評判もあり、当日の単勝オッズで2番人気に押されるなど、「最年少ダービージョッキーの誕生か」という期待感がありました。

しかし、レースでは1枠2番という好枠から好スタートを切ったものの行き脚をつけるため出していったところ、引っかかってしまい、道中はやや制御不能な状態になってしまいます。やっと折り合いがついたのは3コーナーくらいで、直線で伸びてくる余力はなく、結果14着惨敗となってしまいました。

このレースについて福永騎手は「スタート前から頭が真っ白だった。気が付いたら4コーナーを過ぎており、『とんでもないことしてしまった』と直線は泣きそうだった」と「悔いが残るレース」として様々な媒体で語っています。

俺っちは見たことないんですが、このレースについてはあの「徹子の部屋」でもコメントされているそうです。

それから、福永騎手には「ここ一番で勝負弱い」という印象が一部で語られるようになります。

実際にその後のダービーでも、1番人気のワールドエースで敗れたり、エピファネイアで栄冠をつかむ寸前でキズナに差されたり、今一歩勝ち切れないレースが続いていました。

ワールドエースのダービーは、高速馬場により前が止まらない展開で、折り合いに専念するためずっと後方からの競馬をしていたワールドエースには厳しい展開となりました。この時、俺っちは「福永騎手がこのレースで思い切って先行するか、折り合いを欠く覚悟をもって先行する競馬を早めに教えておけば勝てた可能性はあったなぁ」と感じました。

エピファネイアのダービーは、直線半ばで先頭に立ち早めに抜け出したところを武豊騎手騎乗のキズナにゴール直前で差されるという競馬でした。この時、俺っちは武豊騎手が福永騎手に馬上で「お前にダービーはまだ早いよ」と背中で言っているような感じがしたのです。

つまち、俺っちには「福永騎手がダービーを勝つ」というイメージが出来てなかったのです。そして、もうお気づきかと思いますが、ワグネリアンの鞍上も誰あろう福永祐一騎手でした。

ワグネリアンはダービーを勝てる。ただ、福永騎手は…。

俺っちはしばらく悩みました。「ワグネリアンの能力ならば、間違いなくダービーを勝てる。ただ、福永騎手がダービーを勝てるのか」トップジョッキーに対して大変失礼なのですが、この時の俺っちは福永騎手を信じることが出来ず、1週間はこのことについて考えました。そして出した結論は

「ワグネリアンはダービーを勝てる。これで勝てなかったら福永騎手は一生ダービーを勝てない」

と思い、ワグネリアンを本命にすることにしました。

レース当日。福永騎手乾坤一擲の騎乗

いよいよ発走したダービー。ワグネリアンは8枠17番から、これまでの末脚を生かす戦法を捨て、先行策を取ります。この時はテレビで見てて「えっ」となりましたが、「馬場を考えた福永騎手の作戦なんやな」と思いじっと見ていました。直線、ワグネリアンは抜群の手ごたえ。しかし、福永騎手はじっと我慢。ギリギリまで追い出しを我慢し、仕掛けると鋭く抜け出し、見事ワグネリアンはダービーの栄冠を手にすることが出来ました。

俺っちの馬券も「単勝は」しっかりと当てることが出来ましたが、ひとつ大きく外れていたことがありました。

俺っちは「ワグネリアンが福永騎手を勝たせる」と考えていました。しかし、現実には「福永騎手がワグネリアンを勝たせた」競馬だったと思います。

ワールドエースの時のようにこれまでのレースにこだわることなく、馬場を読んで先行策を取り、キングヘイローの反省から培った折り合いの技術でしっかりと馬を制御し、エピファネイアの悔しさを踏まえ、差し馬への警戒と逃げ馬への意識をバランスよく持って仕掛けのタイミングを判断する。これまでの敗戦を糧にした最高の騎乗だったと思います。

レース後に福永騎手が涙ぐんでいるのを見た時、インタビューでキングヘイローやワールドエースについて言及しているのを聞いた時、本当に感動しました。

騎手だけでなく、生産者、馬主、調教師、厩務員、調教助手、、、様々な人の思いが集う日本ダービーはいよいよ3日後です!!

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