競馬回顧~七夕賞~
……こんちわっす。館山速人です。
アシスタントの大澄晴香です。本日は七夕賞の回顧をしてまいります。って、館山さんどうしたんですか?元気ないじゃないですか。
どうもこうもないよ。まず、この週中に呟いた俺っちのTwitter見てよ。
フフッ、馬券になった3頭中…、フフッ、2頭上げてるじゃないですか!フフッ、すごいですね。
半笑いで言ってんじゃねーよ!!
知ってるやろ!俺っちがこの中から本命を、唯一馬券に絡まなかったソールインパクトにしたの!!
3択問題で2つ正解があって、かつ、どちらを選んでも3連複3万円の馬券は取れてたのに、唯一の不正解選んでしまうとは…。orz
ホント、館山さんってヒキ弱いですね。
やかましわ!!
でも、金曜日に紹介した理論についてはほぼほぼ当たっていたにもかかわらず、馬券を外してしまうとやっぱり凹むよ。
理論が当たっていようが外れは外れです!言い訳はよしてください。
相変わらずきついなぁ晴香ちゃんは…。じゃぁ、回顧していくか。
時計&ラップ
時計 1.59.6
LAP 12.2-11.0-11.1-11.9-11.8-12.1-12.0-12.2-12.3-13.0
痛恨の本命チョイスミス!その原因を探る⁉
はぁ~、しかし本当に痛恨だよ。クレッシェンドラヴかロードヴァンドールどちらかを本命にしていれば…。
大の男がいつまでグズグズ言ってるんですか。
でもね、レース前にひとつ気になることはあったんだよ。
…とりあえず聞きましょう。
クレッシェンドラヴとロードヴァンドールにはそれぞれ明確に「2000m以上の距離で前半1000m1分を切るレースでの好走経験」があったんだよ。それも七夕賞ではすごく重要なことというのは、金曜日の予想の段階でも話していたんだけど、ソールインパクトの場合、好走が目黒記念とかアルゼンチン共和国杯とか2500mのレースばっかりだから、あとから1000mの通過タイムを調べるのは難しかったんだ。
だから、正直「このラップならハイペースでも行けるだろう」という見切り発車で本命にしてしまったところがあるかもしれないね。
館山さんの大雑把なところが出ましたね。
あと、やっぱり1000mを切ると言っても59秒台とかよりかは57秒台とかの方がいいのかなと思った。クレッシェンドラヴは福島民報杯を57秒台で2着に来ているしね。
なるほど、まぁそうは言ってもこのレースは館山さんがレース前に仰っていた「
2000mを超える距離での勝利経験、もしくは2000mを超える距離の重賞で3着以内」という条件に当てはまる馬がワン・ツー・スリーで決まりましたので、狙いは悪くなかったと私も思います。
そうだろう、そうだろう。
でかい顔し過ぎです。
ごめんごめん。でも、これで来年以降も「2000mを超える距離での勝利経験、もしくは2000mを超える距離の重賞で3着以内」というデータは使えるとわかったし、もう一つ「2000m以上のレースで前半1000m1分を切るレース(できれば57~58秒台が望ましい)で好走経験」の二つが重要になってくるかな。
イメージとしては、まず最初のデータで頭数を絞って、二つ目のデータで本命を決めるという感じかな。
今から来年の七夕賞が楽しみですね。
東京でも行けそうなミッキースワロー、東京だときつそうなクレッシェンドラヴ
レースの方はミッキースワローが見事なまくりを決めました。
そうだね。今日のようなレースぶりを見てるとこの馬の持続性能は大したものだと思うね。
2着のクレッシェンドラヴもいい末脚を見せてくれました。
確かに。でも、この2頭はタイプ的には微妙に違うと思うんよ。
と言いますと。
ミッキースワローは過去のレースを見てもある程度速い上がりが使えるし、緩急のあるレースでも対応できる言わば「末脚の持続力」を持った馬、それに対して、クレッシェンドラヴは速い上がりのレースで好走したことがないから、「末脚の持続力」というより、「テンのダッシュ持続力」を生かしてそのまま押し切っちゃうイメージ。まぁ、クレッシェンドラヴは差し馬だから「そのまま押し切っちゃう」というのは、若干の語弊があるけどね。
その違いはどういうところに現れてくるんですか?
そうだね、前者、つまりミッキースワローは速い上がりも使える分東京や京都、阪神と言った広いコースでも対応が可能で、距離もある程度融通は聞くと思うよ。
後者、クレッシェンドラヴは小回りコースのスペシャリストといったイメージが強いね。距離も…、これは2500mくらいまでは行けそうだけど、「緩急があって上がりに11秒台が連発する」ようなレースでと厳しい気がする。
もっと具体的に言うと、ミッキースワローは京都大賞典とかアルゼンチン共和国杯あたり、力さえ足りればジャパンカップや有馬記念でも面白いかもしれない。
一方、クレッシェンドラヴはベストは福島記念とか中山金杯のイメージかな。だからこそここでは勝ち切っておいて欲しかったなという気はするよ。
ロードヴァンドールはメイショウカドマツの再来⁉
3着のロードヴァンドールはいかがですか?
この馬は、昔いたメイショウカドマツという馬を思い出させるよね。
メイショウカドマツですか?
そう。淀みない流れを先行して粘りこむのが持ち味で、ダイワメジャー産駒ながら2000m超のレースを主戦場としていた馬で、アルゼンチン共和国杯2着やダイヤモンドS3着がある馬だよ。
そう聞けばどことなくロードヴァンドールと共通する部分がありますね。
だから今後も長距離重賞でちょくちょく穴をあけてくれるんじゃないかと思ってるよ。
ロシュフォールはやっぱり切れ味を生かしてこそ
1番人気ながら11着に敗れたロシュフォールはいかがでしょう?
個人的には「やっぱりな」という印象。2004年ラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)でのハットトリックを思い出したよ。
また、古い話ですね。
その時、ハットトリックは2戦2勝でラジオたんぱ賞に出走したんだけど、その2戦ともが東京で切れ味を生かしての差しきりだったんだ。特に2戦目は上がり3F32.9というとんでもない脚を使って勝ったから当日2番人気になったんだけど、その末脚を見せることなく9着に敗れてしまったんだ。
その後ハットトリックは京都と東京で4連勝しているから、やっぱり切れ味が武器の馬は福島では苦しいんだなと思ったよ。今回のロシュフォールもそんな感じじゃないかなぁ。
では、ロシュフォールも東京や京都に出てきたら巻き返し可能ということでしょうか?
もちろんそうよ。何なら次は新潟の関屋記念使ってほしいくらいだよ。人気が程よく落ちてくれるようなら喜んで買うよ。
まとめ
1着 ミッキースワロー
◆末脚の持続力は高い
◆2000m以上の長距離に適性がありそう
◆速い上がりのレースでも好走できる
◆具体的には京都新聞杯、アルゼンチン共和国杯あたりでねらいたい
2着 クレシェンドラヴ
◆ダッシュの持続力が高い
◆適距離は2000m前後
◆距離より「上がりがかかるか」の方が大切なように見える
◆ベスト舞台は福島記念、中山金杯
3着 ロードヴァンドール
◆メイショウカドマツ
◆中長距離重賞でペースを作れる馬
◆自分でレースを作れる馬なので常に押さえておきたい馬ではある。
◆2000m超のレースが主戦場、2000mでもキレが問われないレースならチャンスあり
11着 ロシュフォール
◆ハットトリック
◆今回は全くと言っていいほど合わない舞台だったのでノーカンでOK
◆キレを生かせる競馬場なら巻き返し必至