競馬回顧~プロキオンS~

競馬回顧~プロキオンS~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。

じゃあ前振りも思いつかないから、早速プロキオンSの回顧をしていくよ。

時計&ラップ

時計 1.21.2

LAP 12.3-10.5-10.5-11.0-11.7-12.2-13.0

アルクトスはこのラップで勝ったことに価値がある

プロキオンSは前半3Fが33.3というかなりのハイペースになりました。

1200m戦みたいなペースだったよね。しかし、このペースでアルクトスが来るとは驚いたね。

館山さんはレース前こう仰っていました。

この馬の場合1600m寄りというか、このレースのイメージとは若干違うんだよね。

ベストウォーリアが勝った時のように、上がりで一度ラップが上がるようなスパート力を問われるレースだといいんだけど、今回はマテラスカイが1200mに近いペースで逃げるだろうから、一本調子ともいえるラップを刻むレースになると思う。そうなるとこの馬向きのレースにはならないんじゃないかなと思うよ。

これを見ると、展開の読みは合ってたんだけど、アルクトスがあまりにあっさり対応したよね。このペースでもしっかりと好位から競馬をしていたからね。

それは予想以上にアルクトスに力があったということでしょうか。

それも言えるし、アルクトスに1200mのペースでする競馬に対応できるだけの適性があった、とも言えるよね。

いずれにしても、この馬の未来はこの勝利で一気に開けたね。

と言いますと。

これまでのアルクトスのイメージだとベスト距離は1400m~1600mで1800mなると少し長いかなという印象で、それならターゲットとするG1はフェブラリーSかかしわ記念、マイルCS南部杯ってことになる。

ただ、それだと中距離組の強敵とも戦わなくちゃいけないし、層はどうしたって厚くなるし簡単には勝てない。

これが、1200mのペースの競馬に対応できるとなると、JBCスプリントも視野に入ってくる。1200mだと中距離馬はもちろん、マイラーでも出走をためらう馬も出てくるから、ここをターゲットにする馬の絶対数が少なくなる。つまりは層も相対的に薄くなりやすいからG1を勝ちやすくなると思うんだ。

さらに言えば、現状種牡馬としての価値は「スピード能力」に重きが置かれるから短距離の大レースを勝てるスピードがあれば種牡馬としての価値も上がるしね。

なるほど。改めて、アルクトスの適性についてはどう思われますか?

ベストは1400mだろうけど、1200mでも1600mでも高いレベルでこなせそうだね。

というよりも、1200mのような極端に前半が速くなるようなペースでも、1600mのような多少上がりが速くなるようなレースでも、どちらでも対応できるというニュアンスの方が正しいかな。

そういう意味で、このプロキオンSは、アルクトスの懐の深さと言うか、競走馬としての可能性の広さを感じさせてくれたから、馬券は外れたとはいえ見応えを感じさせてくれるレースだったよ。

1200mベストのマテラスカイと1400mベストのヴェンジェンス

1番人気のマテラスカイの競馬についてはどう思われますか?

この馬の競馬は出来たんだから仕方がない面はあると思うよ。

確かにペースは速かったけど、下手にペースを落とすと、1400m寄りの競馬になって、直線でギアを(大きく)上げられる馬にキレ負けしていた可能性もあるからね。

それでもゴール前2F目のラップが12.2とほぼ落ちていないから、1200mの競馬としてはかなり濃い内容の競馬をしていると思う。最後の1Fバテたのは、純粋な距離適性だと思うよ。

マテラスカイに1400mは長いということでしょうか?

去年のこのレース勝っているとはいえ、一級線の馬を相手にするとそうなると思う。

逆に3着に入ったヴェンジェンスの方は道中はマテラスカイのスピードにはついていけない印象だったけど、ゴール前までしっかり伸びて3着を確保しているよね。

この馬も比較的外を回らされながらもこのペースで3着に粘っているのだからかなり濃い内容なんだけど、ベストの距離は1400mというイメージだよ。具体的に言うと、この馬が「カペラS」とかで勝ち切るイメージは沸かないよ。

かなり限定的な例えですね。

だから、JBCスプリントはヴェンジェンスよりマテラスカイと思ったんだけど、マテラスカイはブリーダーズカップに行くみたいだし、何より今年のJBCスプリントは1400mだった。(笑)

それならヴェンジェンスにもチャンスはあると思うよ。

まとめ

1着 アルクトス

◆今回のような1200mに近い厳しいラップで好走できたのは大収穫

◆1200m~1600mならどんな競馬でもある程度対応できそうで安心して印を打つことが出来る馬

◆能力的にも1600m以下の距離ならG1でも楽しみな存在

3着 ヴェンジェンス

◆厳しいラップを外々を回りながら先行しこの着順に粘ったのは内容として濃い

◆最後まで脚が上がっておらず、ベスト距離は1400mの印象

◆逆に言えば、1200m、1600mだと能力的に格下の馬でも適性で足元をすくわれそうな気もする

5着 マテラスカイ

◆完全に「1200mの馬」になった印象

◆人気にもよるが、正直1400mだと俺っちは馬券を買うのは控えたいなと思う

◆一回芝試してくんねぇかなぁ

6着 アディラート

◆追走に苦労していたので本質的には1400m向き

◆ただ、ラスト400m~200mの脚を見ると、最後の1Fガクッと落ちるカペラSみたいなレースだと大外から最後突っこんできそうなイメージも何となくした。

◆そこまで手ぐすね引いて待ちたいと思う

8着 ウインムート

◆スタート直後に寄られる不利があり、先手取れず

◆それでもマテラスカイの作るガッツリ1200mのペースだと先行するだけで脚使いそうなイメージ

◆ベストは1400mだが、ヴェンジェンスより信頼性は落ちそうなイメージ

9着 サクセスエナジー

◆直線で大きな不利あり

◆ただ、内枠を利して先行できたという印象が強く、このうまも1400mのペース向き

◆ベストは1400mだが、ヴェンジェンスより信頼性は落ちそうなイメージ

10着 ワンダーサジェス

◆ヴェンジェンスに寄られる不利がありながらそれでもこのペースを作ってる前の集団についていけてたのは〇

◆重賞級とは言わないがオープン特別で1200m、1400m、1700mならいつか穴開けそうな気がする

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