(俺は)名馬(だと思う)物語~ビッグダンジグ~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。久しく予想以外のブログあげていませんね。

自分でも良くない傾向だと思ってる。これから毎週最低1回は予想・回顧は関係ないブログを簡単でもいいからアップするようにしていくよ。

わかりました。では今日は何のブログですか?

今日は「(俺は)名馬(だと思う)物語」としてビッグダンジグを取り上げていくよ。

…………。

やっぱり知らない?

えぇ、まぁ。

まぁ、無理もないね。90年代から競馬を見てる人じゃないと知らないと思うよ。なんせ生涯で7戦して2勝しかしてないからね。

では何でこの馬を取り上げるんですか?

それは、この馬が持っていた大きなポテンシャルと、それを生かしきれなかった決定的な弱点が強烈な個性を放っていたからだよ。

大きなポテンシャル

ビッグダンジグがこの世に生を受けたのは1995年、つまりスペシャルウィークやセイウンスカイ、キングヘイローがしのぎを削った98年クラシック世代の1頭で、グラスワンダーやエルコンドルパサーと同じ外国産馬として日本にやってきた馬だったんだ。

近親にダービー馬タヤスツヨシがいる良血で、厩舎は白井寿昭厩舎、つまりあのスペシャルウィークと同厩なわけだ。

へぇ~、あのスペシャルウィークとですか。

この馬の「ポテンシャル」について白井調教師は常々「スペシャルウィークと双璧」と語っており、この馬にかける期待は大きいものだった。

デビュー戦はダート1200m。スタートで2015年宝塚記念のゴールドシップくらい出遅れたにもかかわらず、3コーナー手前であっという間に先頭集団にとりつくと、直線は10馬身の差をつけ圧勝。新たな大物誕生を予感させたよ。

決定的な弱点

大きく出遅れた短距離のレースで10馬身差をつけて勝ってしまう。それは凄い勝ち方ですね。

ただ、このビッグダンジグには致命的な弱点があったんだ。「出遅れ」という弱点が。

でも、「出遅れ」って言ってもペルーサやルーラーシップのようにスタートに難があっても活躍する馬はたくさんいるじゃないですか。

いや、そんなもんじゃない。さっき新馬戦の解説の中に「2015年宝塚記念のゴールドシップ」並の出遅れって書いたよね。あれくらいの出遅れを2回に1回以上の確率でやらかすと考えてもらったらいい。

そ、そのレベルですか……。

3戦目なんかゲートを出た瞬間にUターンして競走中止。その時の鞍上、南井克己騎手のコメントが

「ゲートを出たら帰ろうとする。」

だからね。

そんなにゲートが好きだったんですかね。

それはないと思うけど……。

で、その次のレースからものすごく深いブリンカーをつけて走るようになって、そのレースは勝ったんだけど、次のレースはやっぱり大きく出遅れて。結局この出遅れグセは解消することなく、志半ばの内に疝痛で亡くなってしまった。

凄いのがみんな薄々「出遅れるんじゃないか」とわかっていながら、出走した全レースで1番人気に支持されたこと。みんなこの馬のポテンシャルの高さは買っていたんだね。

本当に「ちゃんとゲートさえ出れば」という馬だったんですね。

そこが一番大事なんだけどね。能力があっても一流になれるとは限らない。競馬の難しさを痛感させられる馬だったね。

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