狙いはヒモ穴で~朝日杯フューチュリティステークス予想~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。日曜日の阪神メインは2歳G1の朝日杯フューチュリティステークスです。
ここは先週のリアアメリアと同じくらい評判になっているサリオスが出るからね。注目すべきレースだよ。
今回も館山さんは思い切って軽視したりするんですか?
いや、今回はサリオス本命でいく。リアアメリアの場合、前半4Fが48秒を切る淀みない流れを経験したことがなくて、その不安がレースで現れた格好だったけれど、この馬の場合、サウジアラビアロイヤルカップで前半4F47秒台の競馬を経験しているからね。勝ち方も完勝だったし。
それに阪神ジュベナイルフィリーズの違って2番手、3番手評価の馬に「サリオスを倒すほどの力があるか」と問われると、そこまで食指が動かなくなる。
だから今回は「ヒモ荒れ」を狙って予想してみたよ。
印
◎6サリオス
〇1ジュンライトボルト
▲13プリンスリターン
△10エグレムニ
✕8タイセイビジョン
☆12レッドベルジュール
朝日杯に必要なのは「切れ味」
「ヒモ荒れ」と仰っていますが、穴馬はどうやって探されたのでしょう?
まず重要なのが「トップスピード」だね。過去5年の朝日杯では、全てのレースで上がり3Fの中に11.4以内のラップが出てくる。これはその前の5年の中山で行われた朝日杯では1年もそんな年がないのとは好対照だね。
つまり、レースの後半、全力で走った時のトップスピード、切れ味が重要になってくるという事ですね。
そういう事。ここに焦点を絞って過去5年の連対馬の特徴を見て見ると次の2つの傾向が見てとれた。
◆10頭中10頭が上がり3Fの中に11.4以内のラップで勝利した経験あり。
◆10頭中8頭が芝1600m以上で勝利を上げており、例外の2頭は上がり3Fの中に11.4以内のラップが2F以上持続するレースで勝利したことがあった。
要するに、芝1600m以上で勝ちのある馬は後半に最低でも1F11秒台前半(もしくは10秒台)のラップが必要で、芝1400mまでしか実績のない馬はそれが2Fになるという事ですね。
そういう事だね。ラスト3Fに1Fだけだと、例えば12.0-11.0-11.0-11.4-11.9-12.5みたいな一本調子のラップで勝ってきた馬も拾えちゃうから良くないんだと思う。
なるほど。ではその条件を満たす馬はどの馬なんでしょうか。
今回のメンバーでは、1ジュンライトボルト、5サリオス、8タイセイビジョン、12レッドベルジュール、13プリンスリターンの5頭が該当する。
そうなると疑問が2つ残ります。まず、エグレムニの推奨理由は何でしょう?その馬は条件を満たしていませんよね。
血統的な面から過去の傾向を探ってみると、過去5年の連対馬10頭の内、それぞれ3代血統表の中に、ボールドルーラーの直系血族が入っていた馬が6頭(5年連続)、ダンチヒの直系血族が入っていた馬が4頭(3年連続)連対していたんだ。
エグレムニは母方にその両方の血が入っていたから狙ってみようと思ったんだ。
なるほど、つまりエグレムニはラップというより血統面から狙いが立つ一頭というわけですね。
そういうことだね。
ではもう1点。条件を満たしているにもかかわらず、人気所の8タイセイビジョン、12レッドベルジュールの評価が低いようですがそれには理由があるんでしょうか?
まぁ、これは馬券的妙味って言う面が大きいんだけどね。馬連でも3連複でもこの組み合わせだけだとどれも10倍つかないし。
その割に「このオッズでも買おう」という強い意志を持つには、ちょっとこの2頭には不安要素があるなと思ってね。
不安要素と言いますと?
タイセイビジョンはやっぱり距離経験だね。一応「ラスト3Fで11.4以内が2F以上」という条件は満たしているけど、マイル以上の実績があるに越したことはないからね。
レッドベルジュールは、デイリー杯が武豊騎手の好騎乗で内をすくえたレースで「全てがうまくいった」感は否めないし、元々ノドに不安がある馬と聞いているから、レースで常に全力を出し切れるかも不透明。ダイワメジャーやハーツクライほどの名馬がどれだけノドの病気に苦しんだかを見ても人気程の信頼は出来ないと思うよ。
〇~△の馬のポイントについては、Twitterでも呟いているからこちらも参考にしてね。
買い目
馬連(流し):6-1,10,13
3連複(フォーメーション):6-1,10,13-1,10,13,8,12
3連単(フォーメーション):6→1,10,13→1,10,13,8,12