荻野琢真の逆襲が始まる~2/15・2/16回顧~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。今日は2/15と2/16のレースの中から館山さんが気になった馬を紹介して頂きます。
土曜京都6R メイクデビュー京都 1着 14ヴァルキュリア
ここに関しては馬もそうなんだけど騎手に注目してて………、
荻野琢真騎手ですね。あまり大きなレースで名前をお見掛けすることがない騎手ですが、どういう騎手なんですか?
近年は勝利数は伸びていないんだけど、2009年にはテイエムプリキュアとのコンビで日経新春杯1着、エリザベス女王杯2着という実績がある。これらのレースはともにテイエムプリキュアの持久力を最大限に生かす「大逃げ」の戦法であっと言わせているよ。
大逃げですか?
そう。荻野琢真騎手の大逃げはこのテイエムプリキュアとのコンビだけでなく、エリザベス女王杯でテイエムプリキュアと共に大逃げを敢行し見事逃げ切ったクィーンスプマンテも、みなみ北海道Sでは荻野琢真騎手とのコンビで逃げ切りを決めている。いわばエリザベス女王杯の「伏線」を作り出した張本人でもあるんだ。
他にも2011年函館の長距離で連勝したドリームセーリングや、札幌日経OPで穴を開けたゴールデンハインドなど「持久力のある長距離馬で思い切った逃げを打つ」イメージがあるジョッキー。決して「腕がないジョッキー」ではないよ。
ぶっちゃけヴァルキュリアの馬主はキャロットだから継続騎乗があるかどうかはわからない。ただ、俺っちの気持ちとしてはこのまま継続騎乗をしてもらってこの馬で暴れ回ってもう一度「荻野琢真」の名前を競馬ファンの間で轟かせてほしいと思ってるよ。
その期待込みで今後に注目していきたい馬だね。
そう言う事なら私も紹介したい馬がいるので1頭良いですか?
なに!!Σ(・ω・ノ)ノ!(超新塾がネタに入る時の言い方で)
日曜京都9R こぶし賞 1着 5サトノインプレッサ
サトノインプレッサは父がディープインパクト、母がイギリスのG1サンチャリオットSを3連覇し、マイルCSでも3着にきた名牝サプレザという超良血馬。
日曜日のこぶし賞では出遅れながらも最後方から直線で仕掛けると重心の低いフォームから素晴らしい末脚を繰り出し2連勝。
ともに重馬場なので良馬場で切れ味が使えるかはまだわかりませんが、ディープインパクト産駒という事を考えれば良馬場でも切れ味を発揮する可能性は十分にあると見ています。
何よりこの馬はデビュー2戦とも川島信二騎手が手綱をとっているのが好感が持てます。
川島信二騎手は2000年台前半には「ビューティーでストロングなファンタスティックホース」とのコンビでエリザベス女王杯2年連続2着という輝かしい成績を残していましたが、近年は毎年10勝前後の成績にとどまっています。
この馬で「ビューティーでストロングなファンタスティックホース」と組んでいたころのように重賞、G1で活躍して欲しいですね。
なるほどねぇ。(にしても、「ビューティーでストロングなファンタスティックホース」って………。)
土曜小倉11R 紫川特別 1着 11カレンモエ
カレンモエは父ロードカナロア、母カレンチャンだから血統的にかなりの注目を集める馬だろうから積極的には勧めづらいんだけど、多少馬場が回復してきているとはいえ今の小倉の芝状態で最初の1Fからラストの1Fまで全て11秒台、ないし10秒台をキープして勝っているのは評価して良いと思う。
現に今年に入ってから行われた小倉芝1200mのレース28レースの中で「最初の1Fからラストの1Fまで全て11秒台、ないし10秒台」という条件に当てはまるレースはカレンモエのこのレースを合わせてたった2レースにしかない。いくら3歳未勝利戦が多いと言ってもこの事実は高く評価すべきだと思う。
適性はやはり1200mでしょうか?
だろうね。負けている3戦が全て京都なので後傾ラップはあまり向かなそうなイメージ。前半からガリガリやりあってペースが速くなるタイプのスプリント戦が合っていると思うよ。
あと、今の小倉の馬場やデビュー戦稍重で勝っていることからも力のいる馬場もこなすタイプと見て良さそうだね。
日曜東京12R 4歳以上2勝クラス 3着 12ロザムール
ロザムールに関してはずーーーーっと推してるけど何故かいっこうに人気が上がらない。
今回のレースに関しても、休み明けのせいか乗り替わりで騎手が特徴をつかめていなかったせいかはわからないけどスタートでちょっとダッシュがつかなかった。それを無理して3コーナーまでに逃げの形を作って3着に踏ん張った。
前後半4Fのラップが47-48.1と決して楽な流れではない中でこの競馬をしたんだから現級では間違いなく力上位だと思うよ。
ここ3走は東京での好走が続いていますが、中山とかでも好走出来ますかね?
ここ3走の好走を見ると、前半4Fは遅くても47.5。全てのレースがある程度淀みない流れで逃げられているし、今回のような上がりのかかるレースも対応可能。右回りかつ小回りの札幌でも結果を出しているし中山でも十二分に対応できると思う。むしろ「中山の方が良いんじゃね⁉」くらいにも思ってるよ。