下剋上の予感~鳴尾記念予想~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。土曜日の阪神メインは宝塚記念にもつながる中距離重賞、鳴尾記念です。
最近は鳴尾記念の施行条件も落ち着いてきた感があるね。前は開催時期も距離もコロコロ変わっている印象だから。
そんなこと言ってたら来年とかまた変わりそうな気もします。
まぁ、それも鳴尾記念らしくていいじゃない。さぁ、じゃあ前振りはこれくらいにして予想に入ろうか。
過去5年時計&ラップタイム
2019年:メールドグラース:1.59.6 12.5-11.5-12.2-12.2-12.0-12.0-11.9-11.5-11.5-12.3(良) 60.4-59.2
2018年:ストロングタイタン:1.57.2 12.1-10.5-11.6-12.0-12.0-11.9-11.8-11.7-11.6-12.0(良) 58.2-59.0
2017年:ステイインシアトル:1.59.4 12.6-11.6-12.7-12.5-12.2-12.0-11.7-11.5-11.0-11.6(良) 61.6-57.8
2016年:サトノノブレス:1.57.6 12.6-11.3-12.0-11.7-11.4-11.8-11.7-11.6-11.3-12.2(良) 59.0-58.6
2015年:ラブリーデイ:1.58.8 12.3-10.9-12.4-11.9-12.0-12.0-11.9-11.8-11.5-12.1(良) 59.5-59.3
☆傾向
①持続性能or最高速度…上がり3Fに11秒台前半が続く年は1年もなく、11秒前半が出たのも2年のみ。11秒台自体は多く出ているので持続性能は問われやすい。
②耐久力or加速力…過去5年でハロン毎で最も加速したのが0.5秒と比較的緩急のないレース。瞬時に加速できる加速力より一定の脚を長く使える耐久力の方が重要。5年中4年は後傾ラップなので消耗戦とまでは行かない。
③パワーorスピード…①でも少し触れた通り毎年後半5F内に11秒台が3F以上あり、12秒後半が出てきた年はない。開幕週のパンパンの良馬場で行われることもあり断然スピード型優位なレース。
これらの傾向を条件化すると……、
①持続性能…後半3F内に11.5を切るラップは1F以内。
②耐久力…前半にある12秒台後半のラップが1F以内(13秒台は1Fでもout)&ハロン間の加速が最大でも0.5秒以内、0.3秒以内ならさらに加点。
③スピード…後半5F内に3F以上の11秒台持続&ラスト3Fに12.5以上のラップなし。4F以上の11秒台持続があればさらに加点。
適性と展開を考えればチャンスは十分
それではまず館山さんの本命を伺っていきましょう。
ずばり、
6キメラヴェリテ
だね。
キメラヴェリテと言えば3歳馬ですよね?古馬の壁とかは大丈夫ですか?
その分52キロと言う斤量の恩恵をもらえるからね。(これで「体重超過」で0.5キロ増とかになったらしばくで岩田!!)
だとしてもいまだ芝で勝ち星のないこの馬にとって古馬重賞はいささか敷居が高いようにも思うのですが?
確かに、実績と言う面で見ればこのメンバーで圧倒的に見劣りするのは間違いない。でもポテンシャルと言う面で見れば、このメンバーの中でも決して見劣りするものではないと思う。
その根拠となるのが若葉Sのレースぶり。このレースを勝ったアドマイヤビルゴの走破タイム1.58.6は過去阪神2000mで行われた若葉S、及び毎日杯の勝ちタイムの中では2001年毎日杯のクロフネと並ぶ最速タイ。キメラヴェリテの走破時計1.58.9も過去の同条件の勝ちタイムの中に入れでも2位に来る好タイム。そのタイムをこの馬は逃げて、自分でペースを作る形で出しているのだから価値は高い。
ラップタイムを見ても、12.3-10.6-12.2-12.5-12.3-12.1-11.9-11.5-11.5-11.7と過去の鳴尾記念の傾向と合致する緩急の少ない耐久力重視のスピードラップを刻んでいるし適性面もバッチリ。
開幕週の高速馬場と言う事を考えると、単騎で逃げられるであろうこの馬には展開も向く。52キロと言う斤量面のアドバンテージを生かせれば下剋上を成し遂げる可能性も十分にあると思うよ。
なるほど、キメラヴェリテは能力もさることながら、適性面、展開面も今回のレースには向くという事ですね。
相手はどの馬が候補になってきますか?
上の条件を多く満たす馬を考えると、2400mという距離にしては緩急の少ない耐久力ラップでオークスを制した7ラヴズオンリーユー、コーナー4回のO型コースの実績に不安は残すも1800mで勝ったレースはいずれも緩急がなく徐々にペースが上がっていくレースでラップ的には向きそうな13レッドガラン、一昨年に同舞台で行われたチャレンジカップを制した15エアウィンザーあたりかな。
昨年の菊花賞2着馬サトノルークスはいかがでしょう?
この馬は一定のペースを維持できる耐久力は備わっているし、実力的にも菊花賞だけでなく、タガノディアマンテ、メイショウテンゲン、モズベッロなど今年の年始から活躍したステイヤーが揃っていたセントライト記念でも2着だったしポテンシャルを秘めているのは間違いない。
ただそれらのレースはいずれもやや上がりのかかるパワー型向きのレースだったように思うし、スピード決着には不安を残すよ。
とは言え適性面に関しては✕とまでは言い切れず△くらいだから能力で押し切っても不思議ではないレベル。個人的には馬券は買わないけれど「手広く買っても良い」と言う人は押さえておいた方がいいかな。
印
◎6キメラヴェリテ
〇7ラヴズオンリーユー
▲13レッドガラン
△15エアウィンザー
買い目
単勝:6
馬連・ワイド(流し):6-7,13,15
3連複(1頭軸流し):6-7,13,15
ずばり自信のほどはどれくらいでしょう?
ここはキメラヴェリテに未知数な部分も多く、やや大振りな予想だなと自分でも思うから自信度は☆にとどめておくよ。