過去5年の勝ち馬に勝るとも劣らぬ逸材~ユニコーンS回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。ユニコーンSですが、館山さんにしては珍しく〇-◎と見事馬連本線的中でした。

まぁ、配当も安かったし「命果てるまで遊んで暮らせる」ような勝ち方は出来なかったけどね(;´▽`A“……………、

「珍しく」ってどういう意味じゃい(# ゚Д゚)!!

まぁ、それは置いといて早速レースの振り返りをしていきましょう。

自分から振っといて処理に困って話を先に進めるんじゃないよ、まったく。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:1.34.9 ラップタイム:12.1-10.9-11.2-11.9-12.3-12.1-12.2-12.2 前半4F-後半4F:46.1-48.8

予想

将来の展望をワクワクしながら描ける大物候補誕生

それにしてもカフェファラオは強かったですね。

ホント強かったね。2番人気の逃げ馬レッチェバロックをマークする2番手でレースを進め、件のレッチェバロックをはじめ先行した馬が残り200m手前辺りから垂れていく一方で、カフェファラオは全然垂れることなく後続をグングン離していくんだからね。まさに「横綱相撲」という表現がぴったりの勝ち方だった。

Twitter上ではカフェファラオに対してコロナの影響で秋開催となるケンタッキーダービー参戦の期待も高まっているようです。

実現できるかどうかわからないけど、こういう風に「将来の展望をワクワクしながら描ける」ような大物であることは間違いない。どのジャンルでもそうだけど夢のような明るい未来が描けるスーパースター候補の登場は胸が高鳴るよね。

レッチェバロックは息の抜き方を覚えないと1400mまでの馬になってしまう

一方、カフェファラオと人気を分け合ったレッチェバロックは直線で失速し9着と敗れてしまいました。

この馬に関しては戦前不安視していたことが的中した格好だね。

”スピードに頼った一本調子のレースしかしていない”ってヤツですね。

そうそう。今回のレースも最も加速が大きかったラップでも0.2秒と緩急がない一本調子な逃げ。残り200mまでは2番手をキープしていたけど、残り1Fで一気に失速してしまった。明らかに「距離が長い」という負け方。実際ルメール騎手も「この馬は1400mまで」とコメントしてるらしいしね。

レッチェバロックの今後についてはどうでしょう?

今回の1400m地点の通過タイムが1.22.7。そこから0.3差し引いた1.23.0としても古馬オープン戦の勝ちタイムとしても恥ずかしくない時計。これはフルフラットにも言えることだけど、単純なスピードだけなら重賞でも即通用するだけのポテンシャルがあるのは間違いない。

1600m以上のレースではどうですか?

スピードは一級品だけど、耐久力に関しては1400mがギリギリだから、1600m以上を走ろうと思ったら道中で息を入れることを覚えないといけないよね。その上で「スパートしてから高い最高速を出せるかどうか」が重要になってくる。現状この能力は未知数なので、1600m以上では見送りが妥当な判断だと思う。単勝20倍つくとかなら別だけど……。

俺っちが気になった「もう1頭」とは

他に気になった馬はいらっしゃいますか?

8着のサンライズホープが気になったよ。

この馬はこれまで先行する競馬をしていたけれど、前半3Fのタイムは速いレースでも35.8。中距離らしくゆったりとスタートするレースばかりで戦前はペースについていけるかどうか疑問だった。

しかし、蓋を開けてみるとテンの3F34.2というこれまで走ったことのないような短距離型のペースでも割とスムーズに先手がとれていたし、直線入り口で置かれるところがありながら最後までばてずにレッチェバロックに先着した内容は評価できる。

短距離よりのスピードでこのメンバー相手に上位に来るのは難しかったけど、元々この馬が主戦場にしてきた1800mに距離が延びればもっと上位に来れそうな持続力は見せていたと思う。古馬相手でも2勝クラスであれば上位の存在だと思うよ。

まとめ

1着 カフェファラオ

◆強い。

◆中山のパワー型ダートでデビュー勝ちし、ヒヤシンスSでは緩急のついた後傾ラップの最高速比べを余裕持って差し切り、今回はレッチェバロックの引っ張る緩急のないラップを楽勝。全く質の異なるレースで3連勝しており、この馬のポテンシャルの高さは疑いようがない。

2着 デュードヴァン

◆今回のレースに関しては展開に恵まれた面もある。とは言え、中盤緩んでたら追走も楽になっただろうから結局は上位争いしただろうけど。

8着 サンライズホープ

◆初めて経験する淀みない流れで前受けの競馬が出来たのは称賛に値する。

◆4コーナー出口で置かれたものの最後まで極端に失速することなく、レッチェバロックに先着したのは耐久力の証と考えて良い。

◆1700m~2100mの距離なら今後が楽しみ。古馬相手でも2勝クラスなら即通用しそう。

9着 レッチェバロック

◆1400mまでのスピード比べなら現時点で古馬のオープン馬相手でも好走できるレベルの高いポテンシャルを持っている。

◆1600m以上を走ろうと思うなら道中で息を入れることを覚えないと苦しい。それでこの馬の能力をすべて出し切れるかどうかもわからないし……。