パワー型かスピード型かの見極めはしっかりと~宝塚記念回顧~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。それにしてもクロノジェネシスは強かったですねぇ~。
本命にしておいてなんだけど、あそこまで圧勝するとは正直思ってなかったよ。
でも館山さん馬券は外れたんですよね。
傷口をえぐるようなこと言わないで(´;ω;`)。
ドンマイです。では、さっそくレースを振り返っていきましょうか。
時計&ラップタイム
勝ちタイム:2.13.5 ラップタイム:12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3 前半5F-後半5F:60.0-61.1
予想
直前の雨が明暗分ける!パワーのある馬が上位独占。
先ほども触れましたが、今年の宝塚記念はクロノジェネシスが6馬身の差をつけての圧勝でした。ここまでの差がついたカギはどこにあるのでしょうか?
やっぱりレース直前に振った強雨だろうね。この一雨で芝が水を含んで明確なパワー馬場になった。
クロノジェネシスは重馬場の京都記念を勝ってるし、その京都記念のラスト4Fが12.7-12.4-12.2-12.3、秋華賞のラスト4Fが12.5-12.0-12.3-12.1といずれも11秒台のない消耗戦、パワー寄りのレースだったから明確にこういうレースは得意だったからね。
これは他の上位入線馬にも言えることで、2着のキセキは不良馬場で行われた2017年菊花賞の勝ち馬、3着モズベッロは重馬場と去年秋の馬場の悪い京都のいずれも2000mを超える長距離戦で前半1000m60秒を切るハイペースの中圧勝をしている消耗戦に強い馬。5着のメイショウテンゲンもクロノジェネシスと同じように好走した重賞は上がり4F全て12秒台というパワー型。
これらの馬はいずれも「速く走れる」というよりも「悪天候や荒れ馬場と言った悪条件や前半からスタミナを消費するようなハイペースのレースで他の馬が苦しい中でも辛抱して走れる馬」というイメージ。その良さが前面に出たレースだったね。
それにしてもクロノジェネシスは強過ぎだったけど………。
そういったパワー型タイプの狙い目はどのあたりになってくるでしょうか?
秋のG1で言うと圧倒的に有馬記念が良い。3歳勢の出走状況にもよるけど、俺っちの中で有馬記念の印は◎クロノジェネシス、〇モズベッロまでは決めているよ。逆に天皇賞秋、ジャパンカップは後半4Fに11秒台前半が出てくるようなスピード重視のレースになりやすいからこれらの馬にはあんまり向かないと思う。
キセキについてはアーモンドアイが2.20.6で勝ったジャパンカップで2着に来たようにスピード馬場でも対応できるタイプだけど、どっちの馬場でも80点のイメージで適性が100点の馬に負けるイメージをしているよ。
決して得意ではない馬場でまずまずの走りをしたサートゥルナーリア。ポテンシャルは確かだが……。
1番人気で4着のサートゥルナーリアについてはいかがでしょうか?
決してベストとは言えないこの馬場でそれでも4着を確保してるんだからポテンシャルの高さは疑いようがない。ただ、この馬の売りは個人的には「瞬間的な加速力」と「最高速の高さ」だと思うんだけど、後者はともかく前者はなかなかG1では生かしづらい能力なんだよね。G1では1Fの間に1秒近く加速するようなペースにはなかなかならし。
秋のG1でそれに近い流れになりそうなのはジャパンカップで個人的にはこのレースが一番適性のあるレースだと思うんだけど、ルメール騎手が「距離が長い」って言ってるから出走するか微妙なんだよね………。
天皇賞秋はダメなんですか?
天皇賞は終始11秒台のラップが続くイメージでそこまで緩急がつかないレース。こういうペースではこの馬の鞍上の指示に即座に反応する爆発的な加速力を生かしにくいと思う。それならすでにそういうペースで実績のあるアーモンドアイとかサリオスの方に食指は動くね。
まとめ
1着 クロノジェネシス
◆パワーのいる馬場に適性があったことは確かだが、それでもこの圧勝劇は圧巻の一語。相当に力をつけている。
◆スピード馬場では信用度は落ちる。秋のG1毎に100点満点で適性を判断するなら。天皇賞秋50点、ジャパンカップ50点、有馬記念100点。
2着 キセキ
◆力があるのは認めていたが、ここで来るとは……。
◆秋G1の適性は天皇賞秋70点、ジャパンカップ80点、有馬記念80点。どのG1でも「めっちゃ適性のある馬」相手に負けそうなイメージ。
◆阪神大賞典で見せた精神面の不安定さも気になるところ。
3着 モズベッロ
◆パワー型のレースや消耗戦であればG1級の相手でも十分に勝負になることを証明。
◆秋のG1の適性は天皇賞秋30点、ジャパンカップ20点、有馬記念100点。仮に天皇賞やジャパンカップでボロ負けしても有馬記念は全力買いしたい1頭。
4着 サートゥルナーリア
◆おそらく得意とはいえないであろうパワー型全振りの馬場で好走したのはこの馬のポテンシャルの高さがなせる業。
◆秋G1の適性は天皇賞秋60点、ジャパンカップ90点、有馬記念60点。適性のなさをポテンシャルでカバーできる馬ではあるが、個人的にこの馬を一番見たいのはジャパンカップ。
5着 メイショウテンゲン
◆この馬もパワー型馬場での強さは現役屈指のもの。
◆秋G1の適性は天皇賞秋20点、ジャパンカップ15点、有馬記念90点。この馬の真の狙い時は来年2か月くらいぶっつけで開催して疲弊しきった状態の阪神で行われるであろう天皇賞春だと思う。
6着 ラッキーライラック
◆秋G1の適性は天皇賞秋50点、ジャパンカップ40点、有馬記念65点。この馬のベストは「小回り1800m~2000m」だと思う。