小倉の芝は「能力」ではなく「適性」で時計が出る馬場~先週の競馬振り返り~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は先週の競馬の振り返りをしていきたいと思います。

先週の気になった馬

土曜小倉2R 3歳未勝利 1着 7タマモティータイム

☆テンのダッシュ力が優れた快速馬。確実に中堅クラスまではいきそう。

勝ちタイムの1.07.1は過去10年の小倉芝1200mの3歳未勝利戦の中で最速。小倉の芝状態がべらぼうに良いのでこの時計を鵜吞みに出来ない面があるのも事実だが、スタート後600mを32.4で飛ばしながら逃げ切ったスピードは評価すべき。

パワーが必要な馬場だと苦戦するかもしれないが、スピード馬場の短距離なら2勝クラスまでは勝てそうな馬。京都芝1200mは向きそう。

土曜小倉6R 2歳新馬 1着 15テンハッピーローズ

☆勝ちタイムは小倉2歳S勝ち馬と比肩。距離が延びても楽しめそうなタイプか。

過去10年小倉芝1200mの新馬戦で「勝ちタイムが1.08.5を切った馬」は3頭おり、その3頭は全て小倉2歳Sで連対している(ちなみにその3頭とは2010年勝ち馬ブラウンワイルドと2013年で1着、2着となったホウライアキコとベルカント)。この馬も小倉2歳Sで期待……、と言いたいところだが、レースぶりだけ見ると前半追走にやや苦労しながら直線エンジンがかかるとしっかり伸びるという「距離が伸びた方が良さそう」と思える勝ちっぷり。最終週でもこなせるパワーはありそう。

土曜小倉9R フェニックス賞 1着 1ヨカヨカ

☆熊本産馬の星が2連勝。能力は小倉2歳Sでも通用する。

例年開幕週にオープンの競走が組まれることがないので単純な比較はできないが、勝ちタイム1.07.9は過去10年に行われた小倉芝1200mの2歳オープン戦の中で最速タイ(ちなみに同タイムで1位は2012年マイネルエテルネルが勝利した時の小倉2歳S)。

6F10秒台~11秒台を続けた耐久力は評価すべきだし、4角で外から捲られた時もひるまず逆に突き放した内容も評価できる。

土曜新潟10R 村上特別 1着 1テルツェット

☆時計の出にくい馬場で33秒台の末脚を披露!将来的には重賞でも活躍できる素材!

ここ2日間の新潟の芝は先週の雨が残った為か開幕2週目までとは違い時計のかかる馬場状態。事実、土日に行われた直線1000m競馬を除く芝レース13戦のうち、「自身の上がり3Fが34秒を切った馬」は関屋記念1着のサトノアーサーとこのテルツェットしかいなかった。

勝ち時計も翌日に行われた同距離の重賞関屋記念と0.2秒差。前半4Fのペースが同じ46.3と言う事から単純計算なら関屋記念2着相当の力を持っていると言う事になる。

レース内容も残り300mからエンジンがかかると、そこから力強い末脚で後続を3馬身突き放す完勝で中身も濃い。

キレッキレの高速馬場になった時にキレ負けする可能性はあるが、その分多少馬場が悪くてもきっちりと末脚を使えるパワーがあり今後重賞で活躍してもおかしくないポテンシャルを持っている。

土曜新潟11R 上越S 3着 12マラードザレコード

☆テンのダッシュ力なら芝ダート問わず現役屈指!条件さえ合えば芝でも激走するかも⁉

マラードザレコードが逃げたこのレースのスタート後200mは11.4。他のラップと違い静止状態から動き出す最初の1Fでこのラップが出てくるのは非常にまれ。このことは過去10年のアイビスサマーダッシュのスタート後200mの最速が11.6と言えばどれほどのものか伝わるだろう。

「だから何だ」と言われればそれまでだが、この馬のダッシュ力はそれほど高いと言う事。このクラスでは新潟1200mでしか結果を出せていないが、一度新潟の直線1000mの競馬にチャレンジしても面白いと思うのだが……。

日曜新潟9R 浦佐特別 1着 7メイショウソテツ

☆ロングスパートが効くダート馬らしいダート馬。将来的にはオープンでも⁉

この馬はこのレースで2連勝となるが、2つのレースのラスト5Fのラップを見て見ると、

前走1勝クラスのレースが12.7-12.2-12.3-12.2-12.3

そして今回のレースが12.2-12.3-12.4-12.1-12.3

といずれも脚抜きの良い馬場状態だったとはいえ長い区間で速い脚を使えており、スピードの持続力は高い。

スムーズに先手を取れ、ある程度淀みない流れで先手が取れる点もダートとしては好材料だし、パワー型の中山ダートなら怪しい面はあるが、それ以外、特に湿った足抜きの良いダートであれば3勝クラスでも即通用の能力はありそう。

その他

☆小倉の芝は「能力」でなく「適性」で速い時計が出る馬場状態

小倉の芝は芝1200mで2歳レコードが出るなど速い時計の決着が相次ぎました。

高速馬場も極まれりって感じだったね。ここで注意しないといけないのはこの馬場で勝った馬は「能力」ではなく「適性」で出した時計の可能性が高いと言う事だよ。

どういうことですか?

例えば今年のエルフィンS。あのレースはデアリングタクトがウオッカが勝ったエルフィンSを超える1.33.6の時計で勝ったんだけど、この時の京都の馬場状態は決して時計が出やすい馬場じゃなかった。だからこの時計と言うのは素直に「能力の高さ」を示していると言える。

だけど、先週の小倉のようにバンバン良い時計が出る馬場でレコードやそれに近い時計を出したからと言って、それは馬場によるバイアスが強く、決して「能力の証明」にはなりえないと思う。

その代わり「適性」と言う意味では高速馬場で速い時計で走れる分極端なスピード勝負になれば、その真価をいかんなく発揮できる。

つまり、こういう芝で活躍した馬を狙うときはどの条件でも狙うのではなく、時計勝負のスピード決着になりそうなレースで厚くいくのが得策だと思うよ。

なるほど。

勘違いしないでほしいのは「この条件で好時計で勝ったことを根拠にして能力評価すべきではない」と言う事であって、決して「その馬の能力を全否定している」と言うわけではないよ。あくまで言いたいのは「こういう条件で勝った馬は高速馬場が得意」と言う事。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です