主観と客観のコントラスト~映画「メメント」感想~

こんちわ~す。館山速人で~す。

今日は久しぶりに競馬を離れて映画のお話。

今世間では映画「TENET」が話題になっているようですね(知らんけど)。

Twitterでの意見を見る限りとても難解な映画なようで……。

俺っちも近々観に行けたらなぁ~なんて思っているのですが、今回はその予習として、同じクリストファー=ノーラン監督がメガホンをとった

メメント

の紹介をしていきたいと思います。

この作品は俺っちがこれまで人生で観てきた映画の中でベスト3には確実に入ってくる作品ですので、興味のある方は是非見てほしいです。U-NEXTでも観れるようなので気になった人は是非下のリンクをクリックしてみてください。1か月なら無料で見ることが出来ますので(露骨なアフィリエイトへの誘導)。

あらすじ

ある日、自宅に押し入った何者かに妻を強姦され殺害された主人公・レナードは現場にいた犯人の1人を射殺するが、犯人の仲間に突き飛ばされ、その外傷で記憶が10分間しか保たない前向性健忘になってしまう。
復讐のために犯人探しを始めたレナードは、覚えておくべきことをメモすることによって自身のハンデを克服し、目的を果たそうとする。出会った人物や訪れた場所はポラロイドカメラで撮影し、写真にはメモを書き添え、重要なことは自身に刺青として彫り込む。しかし、それでもなお目まぐるしく変化する周囲の環境には対応し切れず、困惑して疑心暗鬼にかられていく。
果たして本当に信用できる人物は誰なのか。真実は一体何なのか。

https://ja.wikipedia.org/wikiメメント_(映画)より引用

感想

結末から物語がスタートする画期的な手法

この映画を語るうえで欠かせないのがその画期的な手法です。

冒頭、主人公のレナードがある男を殺害するところからこの映画は始まります。その後、この殺害のシーンを逆再生する演出が入って……、次の場面(正確には白黒であるカットが挟まるんですが)では今度は殺されたはずの男がモーテルにいるレナードを呼びに来る描写が映りだされます。

実はこの映画物語の時系列が入れ替わっており、物語の結末から段々と過去に遡っていく形で構成されており、観ている人は結果を先に理解してから原因を理解することになります。

また、ややこしいのが先ほど「(正確には白黒であるカットが挟まる)」と言った通り、この白黒で描かれるシーンは主人公の回想(と言う言い方は正直微妙かなと思うのですが)シーンでこの部分はきちんと過去から未来へと話が進行していきます。これを大雑把に表に表すとこんな感じ。

実際はもっとシーンが多いです。

こういう作りなのでちょっと油断してると物語に置いて行かれます(笑)。なので、ながら見ではなくしっかりと腰を据えて観ることをお勧めします。

「因果」が逆転する面白さ

俺っちがクリストファー・ノーラン監督で特にすごいと思うところは「主観」と「客観」の見せ方が上手い所です。

先ほども述べた通り、この映画は、カラーで描かれている部分は現在から過去に遡っていく形を採っており、それによって前向性健忘を患っている主人公の「主観」を体感できます。なぜか突然女性の部屋で寝ていたり、車の窓ガラスがなかったり、自分が飲み物を飲んだ瞬間周りがクスクス笑いだしたり……、そのような「結果」を先に見せてから後で「原因」=「客観」を伝えることで観客が主人公目線に立つことが出来て感情移入がしやすくなる上手い手法だなと思いました。

その手法を用いて描かれるドラマも劇的で、あんまり書くとネタバレになってしまうんで細かくは書けないんですが………、一言で俺っちの感想を言うならば「主人公の狂気に憐れみを感じた」と言うところでしょうか。

言葉を選ばずに言うと、この物語の主人公は狂っています。それは決して「前向性健忘だから」ではありません。その前向性健忘さえも利用して「自身の生きる目的」に昇華していく、強かで執念深い男です。だからこそ狂っていると言えるのです。

俺っちはこの主人公を「強い人だなぁ」と思う一方で「こんな強さいらない!」「『生きる目的』がなくても幸せな人生を歩める方が良い」とも思いました。芸能人の方の自殺が相次いでいる中でこんなこと書いてよいのかはわからないですが、主人公の人生は前向性健忘にならずに奥さんが襲われた時に一緒に死んでいるか、そのショックで自ら死を選んだ方が幸せだったのではないかと思えるほど主人公は重い人生を歩んでいます。そういう「心にずっしりと刻まれるもの」がこの映画にはありました。

要約すると短期的に見ると前向性健忘によって起こることを滑稽に描いてもいるのですが、長期的に俯瞰で見るとこの上ない悲劇のような喜劇のような悲しくも恐ろしいストーリーと言えると思います。

こういった映画なので序盤に出たヒントが後半に判明するようないわゆる「伏線回収系」の映画が好きな方には是非ともおすすめしたい作品です。U-NEXTでも観ることが出来るので是非この機会にご覧ください。以下のリンクから1か月無料申し込みが出来ちゃいます(しつこいアフィリエイトへの誘導)!

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