的中たずねて三千里~アルゼンチン共和国杯予想~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。日曜の東京メインはジャパンカップや有馬記念につながることもある長距離重賞アルゼンチン共和国杯です。

アルゼンチンと言えば俺っちは「母をたずねて三千里」を思い出すんだよね。

あぁ、アメデオとか出てくるやつですね。

なんでピンポイントでそこなんだよ。アメデオと言えば昔そんな名前の漫才師がいたね。現・鬼ヶ島の大川原と後のエレファントジョン(現在は解散)のガッテン森枝とのコンビで。

アメデオの感じからすると大川原が鬼ヶ島でやってるようなハチャメチャなコントやるようになるとは思わなかったなぁ~。ガッテン森枝はキャラも立ってたしTheMANZAIの決勝に進出したように腕もあったから売れると思ったんだけどなぁ~。

……何の話してるんですか?

あれ、「昨今のお笑い事情を語る」ってブログじゃなかったっけ。

違います!今日は競馬の予想ブログです!言うほど「昨今」でもないですし。

さぁ、バカなこと言ってないで予想はじめていきますよ。

過去5年時計&ラップタイム

2019年:ムイトオブリガード:2.31.5 7.2-11.2-11.9-12.9-12.7-12.6-12.7-12.4-12.0-11.8-11.3-11.1-11.7(良) 7.2-74.0-70.3

2018年:パフォーマプロミス:2.33.7 7.2-11.8-11.8-12.9-12.9-12.6-13.3-13.0-12.6-12.3-11.1-11.0-11.2(良) 7.2-75.3-71.2

2017年:スワーヴリチャード:2.30.0 7.4-11.3-11.2-12.2-12.1-12.3-12.2-12.1-11.8-11.8-11.9-11.6-12.1(良) 7.4-71.3-71.3

2016年:シュヴァルグラン:2.33.4 7.5-11.5-12.5-12.7-12.6-12.3-12.8-12.5-12.4-12.4-11.7-11.1-11.4(良) 7.5-74.4-71.5

2015年:ゴールドアクター:2.34.0 7.4-11.4-12.0-13.1-13.1-12.8-12.6-12.7-12.4-12.3-11.1-11.2-11.9(重) 7.4-75.0-71.6

☆傾向

①2段階でペースが上がるレースで持続力も加速力も問われるイメージ

ペース自体が上がりはじめるのは残り1400m~1000mくらい。そのあたりからジワジワとハロンタイムは速くなっていく。残り600mになるとさらにペースがグンと上がり11秒台前半のハロンタイムが出てくる。持続力と加速力の両方を問われるレースと言えよう。

②東京の芝らしく最高速が重要

過去5年の時計を見るとスワーヴリチャードが勝った2017年以外、ラスト3F内の最速ハロンタイムは11.1以内。最高速が高くないとキレ負けする可能性が高い。

③トニービン、ノーザンテーストの血を持つ馬が好調

過去5年の連対馬10頭を見るとトニービンの血を持つ馬、ノーザンテーストの血を持つ馬がそれぞれ6頭ずつ連対しており好調。この2頭の血を持つ馬は積極的に狙っていきたい。

④目黒記念とは大きく異なるラップ構成

詳細は後述。

目黒記念とは全く違うアプローチが必要⁉

このレースの大きなポイントは春にコース・距離が全く同じ条件で行われる目黒記念との違いだと思う。

と言いますと?

赤…2015年~2019年のアルゼンチン共和国杯ハロンタイム推移
黒…2016年~2020年の目黒記念ハロンタイム推移

上のグラフは過去5年のアルゼンチン共和国杯のハロンタイム推移と目黒記念のハロンタイムを比較したもので赤がアルゼンチン共和国杯、黒が目黒記念。

これを見ると一目瞭然でアルゼンチン共和国杯は道中ゆったりと流れて直線の最高速が速い。いわば緩急差が大きいラップ。目黒記念は逆に緩急差があんまりなくて一定のスピードが維持される流れになりやすい。

中盤なんか1Fでハロンタイムの差が0.5以上開いているところもありますね。これだけラップタイムに差が出てしまうのはどうしてでしょう?

ここ数年の東京競馬場を見ていると春はとんでもない高速馬場になりがちだから走りやすい分前半はペースが上がりやすくなるのかもしれない。いずれにしてもこの「ラップの差」を意識しない手はないんじゃないかな。

具体的にはどういったことを意識すればいいでしょう?目黒記念の方がペースが緩まない分スタミナがいるとか?

俺っちは逆じゃないかと思ってる。いや、スタミナ自体はいるんだろうけどそのスタミナの出し方と言うか……。

目黒記念の方は緩急差が少ないレースでこういう流れはローカルや小回りの2000m戦とかに見られやすいレース。例えるなら「ローギアの間からペースを上げてトップギアで走れる”余裕”を削っていく」イメージ。

対してアルゼンチン共和国杯の方は早くから加速する必要があるというか、例えるなら「トップギアをどれだけ長く維持できるか」と言うイメージ。こういうレースは条件戦の長丁場にありがち。

だから、本質的なスタミナは置いておいてラップタイム的に見ると目黒記念の方が中距離実績馬が来て、アルゼンチン共和国杯は条件戦から長距離に特化してきた馬が来るイメージなんだよね。

具体的に今回の出走馬で例を挙げると18オーソリティ。この馬の青葉賞は12.3-10.8-12.2-12.6-12.5-12.5-12.2-11.7-11.6-11.6-11.5-11.5と極端に緩むラップがないかわりに直線での最高速も11.5を切らないラップ構成でどちらかと言うと目黒記念に近い。力はあるだろうけど適性的には似て非なるものと言うイメージで人気ほどの信頼性はない気がする。

なるほど。逆に「この馬は適性がありそう」と言う馬はいますか?

1バレリオ

14オセアグレイト

のステイゴールドの血を引く2騎は良いと思う。2頭とも条件戦の間に「2000m超のレースでラスト4F全て11秒台、かつラスト3Fのどこかに11秒台前半(11.4以内のハロンタイム)を含むレース」で勝利があり、持続力・加速力を伴った馬と言う印象でこのレースの適性とバッチリ符合する。

1バレリオは3勝クラス勝ちのオリオンSがラスト4F11.9-10.8-11.3-11.6と持続力も最高速も示したレースでこれだけ走れば重賞でも勝ち負けできるのは明白。スローでも対応できるのはメトロポリタンSでも証明しているし、パワー型馬場になっても対応可能。

14オセアグレイトはここ3走負けが込んでいるけどメトロポリタンSはスローペースの残り400mまで前が壁、目黒記念・七夕賞はいわゆるこの馬の「適性のあるレース」ではなかった。厳しい流れを先行馬で唯一掲示板を確保したダイヤモンドS(3着)のレース内容を見ても力があるのは明らかだし、今回は目黒記念や七夕賞と違って「脚を溜めて早めにペースが上がる持続力勝負」になりそう。そうなればこの馬の持ち味が存分に生かせると思う。

この2頭に俺っちの長距離戦線の推し馬の1頭である

8サンレイポケット

を加えた3頭を中心に馬券を構成したいな。

◎8サンレイポケット

〇1バレリオ

▲14オセアグレイト

△5ユーキャンスマイル

△13タイセイトレイル

△17ゴールドギア

推奨買い目