復活!過去傾向チェック~チャンピオンズC等3レース~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。今日は先週やらなかった週末重賞の過去傾向チェックをやっていきます。
ぶっちぇけ閲覧数が伸びないからやめようかなぁと思ったんだけど、週末重賞の振り返りも言うほど伸びないし(爆)、ジャパンカップに関してはあれだけのレースを1日で書ききる自信がない(笑)。言葉にすると野暮になっちゃうかなと思ったから今日は急遽週末重賞の傾向チェックに切り替えたよ。まぁジャパンカップの振り返りは今週中に気が向いたら書くことにするよ。
わかりました。では早速今週末の重賞傾向をチェックしていきましょう。
チャンピオンズカップ
過去5年時計&ラップタイム
2019年:クリソベリル:1.48.5 12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1(良) 48.7-47.7
2018年:ルヴァンスレーヴ:1.50.1 12.8-11.2-13.1-12.5-12.3-12.3-12.3-11.7-11.9(良) 49.6-48.2
2017年:ゴールドドリーム:1.50.1 12.8-10.9-12.5-12.7-12.7-12.3-12.0-11.8-12.5(良) 48.9-48.5
2016年:サウンドトゥルー:1.50.1 12.7-10.7-12.9-12.5-11.8-11.8-12.4-12.3-13.0(良) 48.8-49.5
2015年:サンビスタ:1.50.4 12.5-10.7-12.3-12.5-12.2-12.3-12.5-12.5-12.9(良) 48.0-50.2
☆傾向
①フェブラリーSと比較すると持続力を問われるレース
ダートのG1と言えばJRAではこのレースとフェブラリーSの2つしかないがその傾向は大きく異なる。
上のグラフを見てもわかる通り、チャンピオンズカップ(赤)はスタートから3F目で一気にペースが緩んでそこから徐々にペースが上がっていくレースになっているのに対し、フェブラリーステークス(黒)はそこでペースが緩まず、最後までテンの3F目より速いハロンタイムが出ないままレースが終わることが多い。端的に言えばフェブラリーステークスはペースを落とさない耐久力が問われるレースでチャンピオンズカップは徐々にペースを上げられる持続力が問われるレースと言え、適性は大きく異なると言っていい。
今年のJRAダート重賞で「テンの3F目より速いハロンタイムがそれ以降出てこないレース」は根岸S、フェブラリーS、ユニコーンS、プロキオンS、シリウスS、武蔵野Sの6レース(地方交流重賞はハロンタイムが調べられなかったレースもあるので除外)。好走がこの6つのレースに集中している馬は減点。逆に他のレースでは好走しているのにこの6つのレースで凡走して人気が落ちている馬は狙い目か。
②ヴァイスリージェントの血を持つ馬が強い
ヴァイスリージェントの血を持った馬が多く、「3代血統表の中にヴァイスリージェント直系の馬がいる」と言う条件を満たす馬が過去5年連続で連対している。具体的には
- 2019年2着、2017年1着ゴールドドリーム…母がヴァイスリージェント系
- 2018年2着ウェスタールンド…母父母がヴァイスリージェント系
- 2017年2着テイエムジンソク…父がヴァイスリージェント系
- 2016年1着サウンドトゥルー…父がヴァイスリージェント系
- 2015年1着サンビスタ…母母がヴァイスリージェント系
今年の登録馬で該当する馬はゴールドドリーム、サトノティターンの2頭。
ステイヤーズS
過去5年時計&ラップタイム
2019年:モンドインテロ:3.46.1 13.5-11.7-12.9-12.4-12.3-13.0-13.4-13.9-13.7-12.3-12.6-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-12.0-12.9(良) 116.8-109.3
2018年:リッジマン:3.45.2 13.0-12.0-13.7-12.4-12.0-12.9-12.8-12.9-12.8-12.8-13.4-12.7-12.4-11.6-11.7-11.8-11.7.12.6(良) 114.5-110.7
2017年:アルバート:3.43.0 13.3-11.3-13.0-12.4-12.2-12.6-12.7-12.9-12.6-12.5-13.1-12.7-12.3-12.0-11.9-12.0-11.7-11.8(良) 113.0-110.0
2016年:アルバート:3.47.4 13.0-11.6-13.7-13.1-12.6-13.2-13.5-13.5-12.8-12.8-13.4-12.9-12.0-11.7-11.9-12.2-11.4-12.1(良) 117.0-110.4
2015年:アルバート:3.45.9 13.2-11.7-13.0-13.6-13.0-12.6-12.0-12.6-12.4-12.5-13.3-13.2-13.1-12.4-11.6-12.0-11.8-11.9(良) 114.1-111.8
☆傾向
①残り1600m地点からジワジワペースが上がるロングスパートレース
これだけの長距離戦だから当たり前と言えば当たり前だが過去のラップの傾向を見ると残り1600mからペースが徐々に上がるロングスパート勝負が多く、それに対応できる持続力は絶対に必要。長距離戦=スローになる→加速力重視という思考はしない方が良さそう。
②残り1000mからの4Fの平均ハロンタイムは全て11秒台。パワーよりもスピード重視
過去5年の傾向のハロンタイムを平均すると残り1000mから4F続けて11秒台になっている。ラスト3F目(残り600m~400m)からラスト2F目(残り400m~200m)に加速しているレースが4レースあることからもJRA最長距離の重賞とは言え、消耗戦のパワー・スタミナ勝負ではなく後半にしっかりギアを上げられるスピードも重要。イメージ的には11秒台中盤~後半が4F続くようなレースで好走歴のある馬が〇。
③トニービンの血を持つ馬がかなり強い
トニービンの血を持つ馬が圧倒的に強く、過去7年続けて「2代血統表(父、父母、母、母母)の中にトニービン直系の馬がいる」馬が連対している。名前をあげると、
- 2015年~2017年1着、2019年2着アルバート…父母トニービン系
- 2018年2着アドマイヤエイカン…父母トニービン系
- 2017年2着フェイムゲーム…父母トニービン系
- 2013、2014年1着デスペラード…母トニービン系
「ほとんどアルバートとデスペラードじゃねぇか!」って話だが2連覇、3連覇する馬を送り出せるほど相性が良い血統ともいえる。
今年の登録馬でこの条件に該当する馬はアドマイヤアルバ、アルバート、ゴールドギア、タイセイトレイル、タガノディアマンテ、ダンビュライト、ポンデザールの7頭。
チャレンジカップ
過去3年時計&ラップタイム
2019年:ロードマイウェイ:1.59.1 12.5-11.3-13.0-12.6-11.8-11.9-11.6-11.1-11.3-12.0(良) 61.2-57.9
2018年:エアウィンザー:1.58.3 12.7-11.4-12.3-11.8-11.5-11.7-11.7-11.7-11.5-12.0(良) 59.7-58.6
2017年:サトノクロニクル:1.58.6 12.7-11.4-12.4-12.0-11.4-11.9-11.6-11.4-11.7-12.1(良) 59.9-58.7
☆傾向
①残り1600mからペースが上がるロングスパートラップ
残り1600mからペースが上がるロングスパートラップ。過去3年を見てもかなり早い段階から脚を使う事になるので持続力は必要。テンの3F目は毎年緩むので緩急に対応できないタイプの馬は中距離実績があっても厳しい。
②後半は11秒台が続くスピード勝負だが……
残り1200m地点から残り200mまで平均ハロンタイムが12秒を切っておりスピード勝負の要素が強い。しかし、今年は例年の開幕週と違い1か月間開催してからのレース。京阪杯を見ているとそこまで馬場が荒れている印象はない(もっと馬場が荒れてると思って予想してえらい目にあったのでそれは確か)が週中や当日の天気次第ではパワー型のレースになる可能性も残している。
③ニジンスキー系が好調
距離が2000mになってから3年続けて「3代血統表にニジンスキー直系の馬がいる」と言う馬が連対している。具体的には
- 2019年1着ロードマイウェイ…母母母ニジンスキー系
- 2019年2着トリオンフ…母父母ニジンスキー系
- 2018年2着マウントゴールド…母母ニジンスキー系
- 2017年1着サトノクロニクル…母母ニジンスキー系
今年の登録馬で該当するのはサトノクロニクルの1頭のみ。