伝説の有馬記念を振り返る!~有馬記念ブログまとめ~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。
今日のブログはいよいよ今週末に迫った有馬記念の過去ブログを紹介していくよ。有馬記念には今や「伝説」として語り継がれているレース、「名勝負」と語り継がれているレースも多く、このブログをはじめてみた読者の方にはまとめのリンク先のブログを見ながらそのレースの映像(大概はJRAさんの公式youtubeで観ることが出来ます)を探してほしいな。
では早速紹介していきましょう。
まずは昨年12月16日に更新したブログ。このレースでは2003年の有馬記念を紹介しているよ。
この年の有馬記念はこのレースを最後に引退するシンボリクリスエスが9馬身差の圧勝を飾ったんですよねぇ。
そうそう。俺っちはこの馬のことそんなにすきじゃなかったけど、このレースに関しては「強い」と認めざるを得なかった。つい最近、天寿を全うする形でこの世を去ったからこの馬の事を思い出す人も多いんじゃないかな。
サイアーラインも代表産駒のエピファネイアがデアリングタクトと言う大物をでしたことで繁栄の予感がします。
正直シンボリクリスエスの種牡馬としては「コンスタントに良い馬は出すがホームラン級の大物が少ない」と言うイメージで、従来のロベルト系種牡馬像からは離れていたというのが俺っちの感想なんだけど、エピファネイアに関しては良い意味でロベルト系っぽい「超大物」が期待できる感じがする。それこそ日本馬初の凱旋門賞馬を出してもおかしくないくらいの。
だから、今後もシンボリクリスエスは種牡馬として名声を轟かしていくことになるんじゃないかな。
続いて紹介するのは1999年の有馬記念。
この年はグラスワンダーとスペシャルウィークの一騎打ちで決まったんですよね。
確かにそうだけど、このレースの凄いところは凄いのが”その2頭だけ”じゃないところ。
残り100mで先頭に立ったツルマルツヨシはグラスワンダーやスペシャルウィークと同期の馬。体質があんまり強くなくて出世が遅れていたんだけど、この年の秋に重賞を連勝したいわゆる「遅れてきた大物」。そんな馬がいよいよこれまでこの世代の中心にいた2頭に一矢報いるかと思われた。
そこを外から差してきたのが、その3頭の一つ下の世代のテイエムオペラオー。ナリタトップロード、アドマイヤベガとともに来年以降の競馬界を担うと目されていたこの馬がゴール50m手前で世代交代を宣言するように先頭に躍り出た。
その刹那。大外から「そうはさせじ」とばかりに現役最強の2頭。グラスワンダーとスペシャルウィークが一気に差してきて最後は一騎打ちに。
ラスト100mでこれほどまでにスポーツとしての興奮とドラマとしての面白さが詰まった有馬記念はそうそうないと思う。まさに「歴史に名を遺す名勝負」だったね。
グラスワンダーとスペシャルウィークは今も子孫が活躍してますね。
グラスワンダーは孫のゴールドアクターが有馬記念を制しているけど、面白いのがスペシャルウィーク。この激闘から10年後の2009年有馬記念で産駒のブエナビスタがドリームジャーニーの2着、そのまた10年後の去年2019年有馬記念では孫のサートゥルナーリアがこれまたリスグラシューの2着と「子孫が西暦末尾9の年に必ず2着に来る」というジンクスがある。
2029年まで覚えておきたいですね。
その年までに1勝はしてそうな気もするけどね。
さて、1999年の有馬記念を紹介したのなら、その次の2000年の有馬記念を紹介しないわけにはいかないね。
この年はテイエムオペラオーが8戦無敗でG1を5勝したんですよね。
今はドバイとか海外遠征の選択肢も増えたし、「数を極力使わずに一戦集中」と言う陣営が増えたから、もうこんな記録生まれないかもしれないね。
ぶっちゃけ「速さ」だけなら現代の名馬の方が上だと思うけど、体質的な強さ、競馬場や距離を選ばない融通、どんなレースでもコンスタントに力を発揮できる精神の太さと言った総合力はアーモンドアイにも引けはとらない。ぶっちゃけ、ディープインパクトやオルフェーヴルでも「年間無敗でG1・5勝」は達成できるかわからないと思う。
この有馬記念も他の15頭すべての馬のマークを受け、終始後手後手の競馬になりながら、一瞬開いたスペースに瞬時にもぐりこんで差し切るというとんでもない逆転劇。改めてこの馬の強さを示したレースで現代競馬でももっと評価されて良い名馬だと思うよ。
最後に紹介するのは2008年の有馬記念。ダイワスカーレットが逃げ切ったレースだね。
好きですねぇ~、ダイワスカーレット。
好きだよぉ~。でも実際この有馬記念は派手さこそないけどダイワスカーレットの強さを象徴するレース。抜群のスタートセンスで序盤から主導権を握ると、メイショウサムソンやカワカミプリンセスのマーク、マツリダゴッホやスクリーンヒーローの早めまくりに動じることなく直線でさらに差を広げるレース。絡んできた馬は次々に沈んでいったし、まさに「歯向かってきたヤツ全員返り討ち」と言うレースぶり。「逃げ馬の理想形」と言っていい競馬だったと思う。
正直、天皇賞秋まではダイワスカーレットに対して「スローで逃げて上がりだけまとめる展開利前提の馬」という意地悪な評価もあったけど、この前のウオッカとの大激闘になった天皇賞と合わせて「ダイワスカーレットの強さ」を示すレースだったと思うよ。最近で言うとキタサンブラックの引退レースに近いイメージ。
最近は「上がり3Fに速い脚を使う馬」が評価されがちだけど、ダイワスカーレットに関しては、その良さももちろんあるんだけど「スタートの上手さでレースをコントロールできる強さ」があって、個人的には「逃げ馬の強さ」を学んだ1頭でもある。