競馬初心者のためのウマ娘講座~第1話「トウカイテイオー」編~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。さて、1月4日24時から、競馬中継をしていることでも知られるBSイレブンで「ウマ娘 プリティーダービー Season2」の放映が開始されました。

正直「過去の名馬を美少女化する」って言うコンセプトは賛否両論あると思うけど、season1だけ見た印象だとスポ根ものとしてストーリーもしっかりしていたし、細かいところに競馬ファンが「ニヤリ」とする仕掛けがしてあったりで競馬ファンもそうじゃない人も楽しめる作りになっていたんじゃないかなと思うよ。少なくとも俺っちは満足した😍。

これきっかけに競馬に興味を持ってくれる人が増えてくれるといいですね。

ホントそうだよね。だから俺っちも出来ることはやりたいと思ってさ、俺っちがウマ娘を見ていて「ここは競馬ファン的にポイント高いな」って思ったところを毎週解説……、って言うほど大それたもんじゃないけど競馬ファンの思いを、ウマ娘で初めて競馬に関わった人に伝えていこうと思うんだ。

それは良いですね!でもそれ大変じゃないですか。繰り返し見たりしないといけない部分もあるのでは?

それは大丈夫!今はU-NEXTのようなサブスクで放送翌日には放送された内容が見れたりするから。

アフィリエイトの宣伝やないかーい( `ー´)ノ。

と言っても、内容はしっかり書いていくから競馬初心者の方のためにはなると思うので、是非ともよろしくお願いします<(_ _)>。

(以下、若干の本編のネタバレを含みます。お読みになる際は注意してください。)

第1話「トウカイテイオー」より

シンボリルドルフとの関係

アニメでは「トウカイテイオーがシンボリルドルフのダービーにあこがれてトレセン学園の門を叩く」という設定ですが、史実ではシンボリルドルフとトウカイテイオーは親子の関係にあります。

「親子揃って無敗のダービー馬」と言うのは日本競馬史上シンボリルドルフ-トウカイテイオー親子とディープインパクト-コントレイル親子しかいません。

コントレイルはまだまだ現役ですので、もしこのアニメで競馬に興味を持たれた方はこのコントレイルと言う馬に注目してみてはいかがでしょう?

マルゼンスキーとダービー

マルゼンスキーはお母さんが外国で子を宿し、そのお母さんが日本に渡ってきてから生まれた子供です(競馬用語ではこれを「持ち込み馬」と言います)。

マルゼンスキーが現役で活躍した1970年代は、1971年まで許可制だった活馬の輸入が自由化されたことに伴い、内国産馬振興のためクラシック競争に持ち込み馬が出走できないルールになっていました。

その為、当時圧倒的な能力で勝ちまくっていたマルゼンスキーはダービーに出ることが出来ず、主戦騎手が「大外枠でいい、賞金もいらないからダービーに出してほしい」と言ったほど。

それだけにマルゼンスキーは「ダービー」に特別な思い入れがあるのかもしれません。

スイープトウショウ=魔女?

図書室にてスイープトウショウが魔女を思わせるとんがり帽子をかぶりながら、何やら魔術書のようなものを読んでいます。

これはスイープトウショウの母と祖母の命名の由来が元ネタ。祖母”サマンサ”トウショウ、母”タバサ”トウショウは往年の海外ドラマ「奥様は魔女」の主人公サマンサとその娘タバサから連想され名づけられておりこのことが彼女を魔女キャラにするきっかけになったと考えられます。

彼女自身も調教を嫌がったり、本馬場入場の時に微動だにしなかったりお転婆なところがあったのである意味「魔女キャラ」は合っているのかもしれませんね(;^_^A。

ナイスネイチャとツインターボ

この2頭はともにトウカイテイオーの同期の馬。

史実では、ナイスネイチャは当時まだ1勝しかしておらず、また骨膜炎を発症し休養しており、ツインターボもダービートライアルの青葉賞で9着と敗れ、ともにダービー出走は叶いませんでした。

また、2頭とも今後強烈な個性を放つ名脇役として君臨するのでお楽しみに😉。

ダイタクヘリオス

事前情報で出てくると知らされていなかったので突然の登場にはビックリしました(;^ω^)。

ダイタクヘリオスは史実ではトウカイテイオーの1つ年上。当時は短距離界で台頭してきた馬で外連味のない逃げが特徴的な馬でした。

ちなみに、ダイタクヘリオスの父ビゼンニシキはクラシックでシンボリルドルフのライバルとされていた馬です。その因縁がウマ娘でも描かれたりしたら面白いのですが(;^ω^)。

ダービーは8枠が勝ったことがない

トウカイテイオーの勝利を心配するお客さんのセリフより。

とは言え、当時のダービーは出走頭数が20頭を超えることもザラで外枠=コースの外側ギリギリからのスタートと言うのも珍しくありませんでした。実際、アニメでは18番枠からスタートしているトウカイテイオーですが、史実は20番枠(これでもピーク時の頭数よりは少ない方)からのスタートでしたので、18頭が上限の今の競馬とは少しイメージが異なる部分もあります。

リオナタールとシガーブレイド

それぞれのモデルはレオダーバン、シャコーグレイドと考えてほぼ間違いないでしょう。

リオナタールはマルゼンスキーに対し、「運命的なものを感じる」と言っていましたが、史実のレオダーバンはマルゼンスキーの子供。長距離を得意とする馬でした。

一方のシガーブレイドはミスターシービーが目をかけていると言う描写がありましたが、史実のシャコーグレイドはミスターシービーの子供。皐月賞で18頭中16番人気と言う体評価ながら2着に好走しました。

「天才はいる。悔しいが。」

ちょっとクサいセリフですが、このセリフは2011年JRAのプロモーションCMで使われたトウカイテイオーに対するキャッチフレーズ。その年の日本ダービー前に放映されました。

当時「日本競馬史上最強」とも評されたシンボリルドルフの子であり、自身も負けなしでダービーを制したトウカイテイオーには「天才」と言うフレーズがぴったりくる気がします。

このCMはシリーズ化されているんですがゲチャゲチャにカッコいいので一見の価値ありです(`・ω・´)b。

左脚を気にするトウカイテイオー

第1話が終了したばかりですが、俺っちはここが、トウカイテイオー物語・第1章~完~

だと言うイメージを持っています。

以前ブログにもしましたが、トウカイテイオーの父シンボリルドルフはエリートで気品ある貴族と言うイメージで、そのイメージをここまではテイオーも継いでいたのではないかなぁと思います。

しかし、ここからのトウカイテイオーは何と言うか「泥臭い」一面も見せてきます。それはとかく「打たれ弱い」と言うイメージをステレオタイプ的に持たれがちなエリート、お坊ちゃんのイメージとは相反する面であり、そこがトウカイテイオーと言う馬の人気を決定づけるものになったのではないかと言うのが俺っちの意見です。

競馬を知らない方には脚を気にするトウカイテイオー、それを察するトレーナーの表情に不穏なものを感じられたのではないかと思います。

テイオーの今後がどうなるのか?憧れのシンボリルドルフに次ぐ無敗の三冠馬になれるのか?史実通りになるのか、それともアニメで改変が加えられるのか?来週以降が楽しみですね(`・ω・´)b。

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