競馬初心者のためのウマ娘講座~第2話「譲れないから!」編~
こんちわ~す。館山速人で~す。
今日は火曜日恒例としていきたい「競馬初心者のためのウマ娘講座」第2回。今回も第2話「譲れないから!」から競馬ファンの俺っちが気になったシーンをピックアップして掘り下げていきたいと思います。
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第2話「譲れないから」より
オープニングムービー
Season2から新たに加わったウマ娘のレースが描写されていますが、それぞれモデルとなったレースは
ナイスネイチャ…後方にウイニングチケットがいることから94年高松宮杯と推測
マチカネタンホイザ…ヒシアマゾンの姿があるので95年高松宮杯と推測
ツインターボ…後方にナリタブライアン、ヒシアマゾン、ナイスネイチャ、ライスシャワーがいるので94年有馬記念と推測
イクノディクタスだけ俺っちの知識ではわからりませんでした。ごめんなさい<(_ _)>。
それにしてもツインターボはそのレースなんですね(;^ω^)。このレースだけ描写されてるのが3コーナーだし………。
左脚の骨折
実際のトウカイテイオーもダービー後の歩様に異常が見られレントゲン検査の結果左後ろ脚に骨折が判明。全治6か月という診断を受け菊花賞を断念しています。
俺っちはそのころまだ小さかったですし、競馬に興味を持つ前だったので覚えていませんが、「親子2代の無敗の二冠馬が菊花賞に出られない」となった時のファンの口惜しさは想像に難くありませんし、トウカイテイオーの関係者もかなり落胆されたでしょう。それだけにこの第2話はグッときました。
京都の外回りコースは3コーナー手前から仕掛けるのは止めろよ。いいか、絶対だぞ。
昔から競馬界には「京都の3コーナーはゆっくり上ってゆっくり下れ」と言う格言があります。京都競馬場の3コーナーは入口手前から急な上り坂、コーナー中ごろから出口にかけて下り坂があり、上りで仕掛けると直線でスパートするための脚をなくし、下りで仕掛けると4コーナーで大きく外に膨らんでしまい距離損が生じるためそこで仕掛けるのは禁忌とされており、このことを基にした発言です。
ちなみにこのアドバイスをしたゴールドシップ。現実のお馬さんの方は
思い切り3コーナー手前でスパートして、そして勝っています。
やるなと言われていることをやる。これがゴルシクオリティー。
これ勝って、これ勝って、小倉記念に勝つ
史実のナイスネイチャは骨膜炎が癒え7月に復帰。休養明け2戦目7月28日の不知火特別で2勝目を挙げると、そこから中1週ではづき賞、そこからさらに中1週で小倉記念を勝利。夏の上がり馬(簡単に言うと下級条件から急激に強くなって一気に上級条件まで上がってきた馬のこと)として注目を集めるようになります。
その後さらにナイスネイチャは当時3着以内(もしかしたらこの頃は5着以内だったかも)に入った馬に菊花賞の優先出走権が与えられるトライアルレース京都新聞杯を制し、宣言通り菊花賞本番に駒を進めることになります。
イクノディクタス
Season2から新しく登場したウマ娘・イクノディクタス。彼女のモデルは1990年代前半に活躍した牝馬で、1989年~1993年までの5年間ケガによる長期休養をすることなく走り続け、牝馬として初の生涯獲得賞金5億円超えを達成した名馬。そのタフネスぶりから「鉄の女」とも異名をとるこの馬に「レース経験が何より大事」と語るこのウマ娘のキャラクターの造詣がピタリと合っていると個人的に思います。
また、個人的には登場のタイミングも絶妙だと思いました。
今回登場したのはナイスネイチャがトウカイテイオーに小倉記念の勝利報告をした際。実は現実のレースでこの小倉記念でナイスネイチャとイクノディクタスが初めて対戦しています(結果はナイスネイチャが1着でイクノディクタスが3着)。作中には描かれていませんがそのレースで出会ったナイスネイチャとイクノディクタスが仲良くなって……という画が想像できるところに、制作チームのこだわりが感じられました。
トゥインクル・シリーズデータバイブル
制作陣のこだわりが垣間見えた箇所がもう一つ。
シーンを遡ってトウカイテイオーが「研究」と称して図書室で本を読むシーン。読んでいる「トゥインクル・シリーズデータバイブル」と言う本の装丁が、競馬ファンなら一度くらいは目にしたことがあるであろう「中央競馬全重賞データバイブル」に似せて作ってあるんです。
詰んである本に関してもなんとなくモデルになった本がわかるものが多く、こういう小さなところまでこだわってるのは改めて凄いな思いました。
トウカイテイオーが出られなかった菊花賞
トウカイテイオーの出走が叶わなかった菊花賞。史実ではリオナタールのモデルであろうレオダーバンが制しています。
また、観戦に来ていたツインターボですが、実は菊花賞のトライアルレースであるセントライト記念では2着と結果を残しており、後の菊花賞勝ち馬レオダーバンにも先着しています。「それなら菊花賞出してやれよ」と思う方もいるかもしれませんが、この馬のことを知る競馬ファンならツインターボが菊花賞に出なかった理由は何となく察せるのではないかと思います(;^_^A。まぁ、もったいぶるほどではないのですが一応ヒントはオープニング映像にあるとだけ言っておきましょう。
ツインターボと言う馬についてはそのうち個別でも記事を書きたいと思っているのでご期待ください。
正直、今回の第2話は良い年こいたおっさんが泣きそうになるくらいには胸に刺さるものがありました。
また、「これは今後への伏線なんじゃ」と思わせるセリフも多く、楽しみが増えたと言った感じです。今後のストーリー展開に期待したいですね(`・ω・´)b。
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