【ウマ娘】競馬初心者のためのウマ娘講座~第10話「必ず、きっと」【考察】
こんちわ~す。館山速人で~す。
今日は「競馬初心者のためのウマ娘講座」の第9回です。
第1回~第9回のブログは以下にリンクよりご確認ください。
第1回「トウカイテイオー」
第2回「譲れないから」
第3回「出会い」
第4回「TM対決」
第5回「無敗と連覇」
第6回「なんのために」
第7回「祝福の名前」
第8回「ささやかな祈り」
第9回「ストップウォッチ」
第10話「必ず、きっと」は涙なくしては見れない回でした😢。
これまでコメディーリリーフ的な存在であったツインター熱い思いがトウカイテイオーの心を揺さぶるシーンは特によかったですね。
なので今回はツインターボを主軸にしたブログになると思います。ツインターボについては過去にもブログを書いていますので是非そちらも読んでみてください。
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第10話「きっと、必ず」
1993年七夕賞
ツインターボがハイペースで飛ばしてそのまま逃げ切っています。
ツインターボが勝ったレースについてはこれくらいシンプルな説明の方が合っていると思います(;^_^A。
「吼えろツインターボ!全開だ、ターボエンジン逃げ切った。ツインターボが勝ちました」
このセリフは、当時のフジテレビ系列の競馬中継で行われた高橋雄一氏の実況を完コピしたもの。
「全開だ ターボエンジン 逃げ切った」は七五調になっていてリズムの良さを感じさせますね。
実況が若干ツインターボ寄りになっているように感じますが、それもそのはずツインターボは重賞3勝のうち2勝をこの福島競馬場であげており、福島で名を上げた馬と言っても過言ではありません。
それもあってか2014年にJRA60周年の記念として行われた「各競馬場で活躍した代表的な競走馬をファン投票で選び、その馬の名前を冠にしたレースを開催する」と言う企画において、ツインターボは2位に倍以上の得票数を得て福島競馬場の顔に選ばれています。
ちゃんとしろ。テイオーの花道に泥塗る気か?
現実の競馬全く関係ないんですけど、このセリフを日頃ハチャメチャな言動を繰り返すゴルシが言うあたり「お前が言うんかい」と思いながらグッとくるところがありました。
まずこういう帽子をかぶります。
これも現実の競馬とは全く関係ありませんが、感謝祭の日程と被っているオールカマーのレースを見せるため、チームカノープスのトレーナーはある周到な作戦をカノープスメンバーに授けます。
さすが、白銀会長カノープスのトレーナー!!
岩手高知物産展
岩手高知物産展の屋台にいるのが、岩手競馬から中央に移籍して活躍したユキノビジンと負け続けながらも一生懸命走る姿が話題となった高知競馬の救世主ハルウララって言うのも芸が細かいですね。
見事に決めたぞ!逃亡者ツインターボ!!
このオールカマーの実況も「何馬身開いているか今の段階ではわからないくらい」や「ツインターボだけが4コーナーのカーブに入ってきました」など当時のフジテレビの競馬実況が細かく再現されています。
youtubeには比較動画や普通に当時のオールカマーの実況も上がっていますので是非見ることをお勧めします。
1993年オールカマー
アニメではツインターボがトウカイテイオーに「諦めないことの大切さ」を教えるためのレースとしてこのオールカマーが演出されていましたが、現実の競馬においてもこのレースの勝利はツインターボにとって大きな意味があったと個人的には思っています。
ツインターボの重賞勝利はこのアニメで描かれている段階ではラジオたんぱ賞、七夕賞、オールカマーの3つ。
その中でラジオたんぱ賞は七夕賞は夏に行われるため、春のG1で活躍した馬は休養のために出走することは極めてレアケース。その為、言葉を選ばずに言うと重賞の中ではどちらかと言えば格が下に見られがちなレースです。
しかし、オールカマーに関してはその名の通り地方馬も海外馬も出られる門戸の広いレースであり、10月末、もしくは11月頭に行われる天皇賞の前哨戦としてG1を目指すような強豪も多数出走します。
実際、1993年のオールカマーもウマ娘に実名で登場するライスシャワーやイクノディクタスをはじめ桜花賞馬のシスタートウショウ、前年の天皇賞秋2着馬ムービースター、G1で何度も上位争いをしたホワイトストーンなど骨っぽいメンバーが揃っていました。
そいつらを向こうに回して、ツインターボは逃げ切ったので、何と言うか「競走馬としての格」が2段階くらい上がるレースになったと個人的には思ています。
正直、ラジオたんぱ賞と七夕賞だけでここまで語り継がれる逃げ馬になったかは割とギリギリ危ういところもあるんじゃないかなぁと思います。
言い換えれば、このオールカマーこそが、ツインターボを「伝説」にしたと言っても過言ではないでしょう。
ツインターボのレースの特徴
この機会に改めてツインターボのレースを振り返ってひとつ気が付いたのは、ツインターボの出るレースって「コーナーごとに歓声があがる」んですよねぇ(;^_^A。
普通のレースだと大体スタンド前に馬が来たときに沸くくらいで、4コーナーくらいまではそこまで歓声が上がるってことはないんですが、ツインターボが出るレースだと
1コーナー「すげぇ勢いで行くなぁツインターボ」
2コーナー「うわぁ、もうあんなに差がついちゃったよ」
3コーナー「おいおいおいおい、これ届くんかいな」
4コーナー勝つとき「うっわ、まだこんなリードあるやんけ!これ逃げ切ってまうぞ!」
4コーナー負けるとき「メッチャ急に失速したやんけ( `ー´)ノ」
ってな感じで。
これだけレースをスリリングでエキサイティングでドラマチックになることって現代競馬では少なくなってしまったので、やっぱりツインターボって偉大な存在なんだなって改めて思いました。
ゴール前フラフラなツインターボ
このアニメでツインターボの走っているレースでは、もっぱら彼女は他の馬と違ってヘロヘロで走っており、ゴールすぐにお客さんに手を振ったりすることはなく、ほぼ倒れこんでしまっています。
この演出はもしかしたら「なんでツインターボだけが」と感じ、それに対してマイナスの印象を持つ人も、もしかしたらいるのかなぁと個人的には少し懸念しています。
だけど、ツインターボの実際のレースを見た俺っちが言います。
あれこそがツインターボであり、
あれこそがツインターボの最大の魅力なのです。
ツインターボのレースぶりはアニメにも描かれているように、スタートからとにかく全力で逃げ、後のことは考えずとにかく遮二無二走る(騎手はその中で計算があるんでしょうが)と言うものです。
その結果、ツインターボは「常に全力を出してくれる馬」と競馬ファンの間では認知されるようになります。そしてこれが競馬ファンの心を掴むことになります。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、競走馬がレースで常に全力を出し切ると言うのは意外と難しかったりします。
例えば、インコースを通ったばっかりに直線で進路が取れなかったり、逆に外を回り過ぎて距離損が多くて力を発揮できなかったり。
また、馬の方を見ても気負い過ぎてレースの前半で消耗し過ぎてしまったり、逆に走る気が全くなかったりすることもあります。
だから、馬券買ってるファンとしたらフラストレーションが溜まることも多いですし、そうでない多々純粋にその馬のファンの人も推し馬が力を出せないまま負けるのはモヤモヤッとした気持ちが残るものです。
しかし、ツインターボにはそれがありません。
常に自分の持てる力を全て出し切ってくれるので、見てる方としても、その単純でわかりやすいレースぶりは「あれだけやったんだから仕方ない」と思える納得感と、ハマった時の爽快感が味わせてくれるのに十分でした。
だからこそ、ツインターボはG1馬でないにもかかわらずいまだ衰える人気を誇る馬になったと言えますし、ゴール前フラフラで走るツインターボを描いた制作陣は常に全力を出し切るツインターボの姿に最大限のリスペクトを抱いて描いてるんやろなぁって感じました。
ゲームアプリにおけるツインターボ
さて、ここからはスマホアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」の話になるんですが、サポートカードとしての登場は果たしたものの育成ウマ娘としてはまだ未登場のツインターボ。もし出てきたらとんでもない可能性を秘めている気がするんですよ。
「ウマ娘 プリティーダービー」には「継承」と言うシステムがあり、育てたウマ娘からその馬固有のスキルを育成馬に継承させることが出来ます。
また、育成中にもウマ娘から「スキルのヒント」をもらえることがあり、そうすることで強力なスキルを育成しているウマ娘につけることが出来ます。
と言う事はですよ。
サイレンススズカとかセイウンスカイあたりの「強力な逃げ馬」のスキルをツインターボにつけることで、「ハルウララがブロードアピールのような追い込みを決める」が如く「ツインターボがサイレンススズカのような逃げ切りをかます」と言う事になる予感が沸々とするのです。
十分に育成したサイレンススズカと、サイレンススズカのSSRとセイウンスカイのSRサポートカードを持っている俺っちは、その時を首を長くして待ちたいと思います。
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