競馬回顧~クイーンS~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。久しくやってなかった重賞回顧ですね。
まずは先週のクイーンSだね。ねっ、ねっ。
珍しく当てたからといってテンション上げ過ぎないでください。
わかりました。じゃあまずクイーンSの回顧からお願いできますか?
ちょっと待って。「館山さんが3連複で万馬券を当てたクイーンS」って言いなおしてもらっていいかなぁ?
(うわ、何やこのおっさん。めんどくさいし、調子乗りすぎやろ……。)
わかりました。「館山さんが3連複で万馬券を当てた」クイーンSの回顧をお願いします。
あっ、やっぱり。「競馬予想界に颯爽と現れた天才予想師・館山速人さんが3連複で万馬券を大的中させたクイーンS」にしてもらって……。
いい加減にしてください!!
時計&ラップ
時計 1.47.0
LAP 12.2-11.9-12.1-12.2-12.2-11.9-11.5-11.1-11.9
読み通りのラップでズバッと的中!やっぱりラップの読みは重要!
まず、俺っちの戦前の展開、というかラップ予想がこれだね。
うん。まず札幌の芝1800mは小回り中距離のご多分に漏れず、11秒台後半から12秒台前半のラップが続くレースが多いのが特徴だよ。
例に挙げてもらったそのふたつのレースよりは若干上がりが速くなる傾向があって、11秒台前半のラップが上がりで出てくることも珍しくないんだけど、それでも11秒台前半が2F続いたり、10秒台のラップが出たりすることはないから基本的には持続性能優先で予想してもOKだと思う。
館山さんの予想よりややスローにはなりましたが、
◆12秒台前半~11秒台後半がずっと続くラップ
◆上がりはやや速く11秒台前半が出てもおかしくない
という点は、ほぼ読み通りになりましたね。
やっぱりラップを読めればそのラップに合った適性の馬を選べばいいだけだからね。「中山重賞好走馬を買え」というデータも「ラップの傾向が似ているからだ」と根拠が明確になれば買いやすいしね。
オープンまで来た馬というのは自分の適性に合った条件にはまればいつでも好走できる力を持った馬が揃っていると思うんだ。だから逆に言えば自分の適性じゃないレースを走れば凡走する可能性も高くなる。今回はその適性を見定めた俺っちの勝利だね。
館山さん、いつもより饒舌ですね。まぁ、珍しく当てたんだから無理もないですが…。たまにの事なんで、たっぷり喜んでください。
やかましわ。Σ(゚Д゚)
川田騎手は「あの馬」をイメージしてエリザベス女王杯に挑めば良い⁉
与太話はさておき、回顧に入りましょう。
与太話て……。でも確かに回り道し過ぎたね。よし、じゃあ回顧に移ろうか。まずはミッキーチャームから。
一言で言えば「横綱相撲」と言えるくらいの完勝だったね。好位から早めにしっかりと前をとらえる危なげのない競馬で。
この馬に関しては、今後エリザベス女王杯が目標になってくると思いますが、そこに向けてはいかがでしょう?
う~ん。展開にもよるかなぁ…。上がり勝負になって後半4Fに11秒台前半が連発されるようなラップだと厳しい気はするけど、11秒台後半が長く続くという感じのラップなら通用しそうな気はする。
どっちつかずの見解ですね。
悪かったね。
でも、この馬は川田騎手が主戦だよね。それならば分かりやすい例えがある。川田騎手がキセキに乗っている時のような競馬をしてくれれば、勝ち負けになる可能性は高いと思うよ。
キセキに乗っている時のような競馬ですか?
うん。キセキのように後ろの馬に脚を使わせるような形で淀みなく厳しい流れで、逃げるまで行かないまでも先行することが出来れば、切れ味勝負になる可能性は低くなるからその分この馬のチャンスも大きくなると思う。
なるほど。そういえば昔、クイーンSを連覇して、その後エリザベス女王杯でも逃げて2着に粘った強くて美しい牝馬がいましたが、そんなイメージですかね。
えっ、まぁ、そうだね。イメージ的には近いかもね。
スカーレットカラーは府中牝馬Sに出てくるならば、そこが試金石になる
2着のスカーレットカラーはどうでしょう?
この馬も展開と言うか速い上がりにならなかったことが良かったんじゃないかと思う。間違いなく地力は強化されていると思うけどね。
秋に向けてはいかがでしょうか?
まずどこを目標とするかだよね。マーメイドSでも結果を出したし、エリザベス女王杯という線もあるだろうけど、そうなると今より緩急がきつくなるラップになるか、後半にスパートしてからの持続性能が問われるから何となく厳しい気がする。
まぁ、色々言ったけど、「距離長いんちゃう」の一言で済むと言えば済むんだけど(笑)
目標をマイルCSにした場合はどうでしょう?
そこだと上がりに11秒台前半を持続できる力が必要になると思うから切れ味で不安はあるよね。
あっ、でもこの馬京都の1800mで1600万勝ってるか…。それならチャンスもなくはないかな。
相変わらずどっちつかずですね。
いずれにしても前哨戦がカギかな、おそらくその辺りを目標にするなら府中牝馬Sくらいになると思うけど、そこでどれだけの走りができるかだね。
館山さんが本命にしていたカリビアンゴールドはどうでしょう?
この馬なぜかずっと京都や阪神の1600m~1800mという、上がり勝負になりやすいレースばかり走っているけど、本質的にはこういうコーナーが4つあるコースで各馬早めに仕掛けて持続力を問われるレースの方が向いている気はするんだ。
確かに北海道はこれで【1/3/2/0】と相性が良いのは確かだけど、決して「北海道でしか走れない馬」とは思わない方がいいと思うよ。
では具体的にどういうところで狙えばいいでしょうか?
北海道以外だと中山の1800m~2000mがベストだと思う。実際紫苑Sではディアドラともいい勝負してるしね。人気が落ちて来年の中山牝馬Sとかに出てきたらもう一度大きく狙ってみたいね。
フロンテアクイーンは一発あるとしたら福島記念あたり?
他に気になる馬はいましたか?
7着のフロンテアクイーンだね。それほどロスのない競馬をしていたと思うけど、直線思ったほど伸びなかった。
この馬も昔で言えば7歳になる年齢だし、そろそろ速い脚が使えなくなっているのかもね。
「昔で言えば7歳」って表現が古臭いですね。「ソフトバンクホークス」のことを「ダイエーホークス」って言っちゃうレベルですよ。
「横浜DeNAベイスターズ」を「大洋ホエールズ」って言っちゃうほどではないでしょ。でも、フロンテアクイーン自体の状態もあるんだろうけど、一年前にあのレースをしていたら勝っていたと思うだけに、衰えは少なからずあるんじゃないかと思う。
今後は重賞戦線では厳しいと?
後半に全く11秒台前半が出ないようなレースだとチャンスはありそうだけどね。案外福島記念辺りに出たら面白いかもしれないよ。
まとめ
1着 ミッキーチャーム
◆ダッシュ持続型だがスパートしてからの持続力もあり距離は持ちそう。
◆極端な上がり勝負にならなければエリザベス女王杯でもチャンスあり。
◆エリザベス女王杯では同じ川田騎手のお手馬キセキのような競馬をするのが理想。
2着 スカーレットカラー
◆ダッシュ持続型。スパート力はやや劣る感じがするので距離は2000mまでか。
◆パールSで切れ味をある程度示しているので力は付けている。
◆中山なら好走できそう。京成杯AHやターコイズSならチャンス大。
◆府中の重賞で好走出来るようであればG1でも楽しみになってくる。
3着 カリビアンゴールド
◆持続力を生かせる展開ならこれくらいは走れる馬。
◆北海道限定の馬とは思わないほうが良い。
◆中山1800or2000m、もしくは阪神2000mでも一発穴をあけそう。
7着 フロンテアクイーン
◆あの競馬で伸びきれなかったのは……、衰えもあるのかもしれない。
◆状態面の不安もあったのかもしれない。いずれにしても俺っちには敗因がはっきりしない。
◆もし衰えが原因なら、チャンスがあるのは上がりに11秒前半が全くでないレース。
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