1/18,19重賞回顧
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。今日のブログは1/18,19に行われた3つの重賞、愛知杯・日経新春杯・京成杯の回顧です。
愛知杯~雨の影響でパワー型が台頭~
愛知杯は7歳のデンコウアンジュが差し切り勝ちをおさめました。
レース当日の雨で馬場が重くなったことがこの馬には奏功した感じだね。ヴィクトリアマイルでの好走実績はあるけれど、この馬は基本的に中山とか福島のようなパワー型の馬が台頭しやすい競馬場で良績を残しているしね。
それにこの馬の父、メイショウサムソンの産駒芝の重馬場成績は勝率で見ると良馬場が6.7%、稍重が3.9%なのに対し、重馬場が11.1%、不良馬場が9.1%と倍近い数字を叩き出している。連対率をベースにしても10%以上数字が跳ね上がっている。メイショウサムソン産駒は重馬場が得意と言えると思うよ。
これは2着のアルメリアブルームにも言えることで、産駒の芝勝率が良馬場7.0%、稍重4.7%に対し、重馬場は15.4%と明らかな数字の上昇が見てとれる。不良馬場は母数が少ないからまだ勝率0%だけど、連対率は25%だから、やはり重馬場は得意だと思うよ。
やはりこの結果は馬場の影響が大きかったという事でしょうか?
そうだね。予想の段階で俺っちは「小倉記念をイメージして予想した」って言ってたけど、それをもっと具体的に言語化すると「後半に3F~4Fほど11秒台後半が出るレース」というイメージ。
だけど、このレースはラスト5Fが「12.0-12.0-12.2-12.4-12.4」と微妙に時計がかかってしまった。そこの読み違いが俺っちの馬券が外れた原因だと思う。
しれっと予想が外れた言い訳をしないでください!
まぁまぁ、いずれにしても今回の愛知杯は「持続力・耐久力型」の馬が台頭はしたけれど、それに加えて「パワー」も必要とされてレースだったというイメージだよ。
今回負けた馬ではアロハリリーなんかは、馬場が渋るより11秒台後半が持続するようなパンパンの良馬場の方がいいタイプに見えるから、小回りO型の持続力勝負が予想されるレースで良馬場なら巻き返す余地は大いにあると思うから、これで人気が落ちるようなら今後の動向を注視したいね。
日経新春杯~モズベッロはパワー型長距離なら相当なポテンシャル~
ここは本命に推されたモズベッロとレッドレオンのワンツーフィニッシュ。見事な予想でした。
おっ。たまには晴香ちゃんも褒めてくれるんだね。ここは予想が当たった事もあるけど、期待していたモズベッロが鮮やかに勝利を決めたことが嬉しかったよ。まぁ、そのおかげで「ダイヤモンドSでこの馬の馬券をしこたま買って儲ける」という俺っちの計画が破綻したんだけどね。(;^_^A
この馬については何度も書いてるけど、1勝クラス・2勝クラスともに荒れ馬場にも関わらず前半1000m60秒を切るという厳しい流れをものともせず、0.5秒台上つけて勝利をおさめているパワーとスタミナ、持続性能に優れたタイプ。
にもかかわらず前走はスローペースの内側で閉じ込められて、最後の直線まで追い出しが遅れて負けてしまったんだけど、それでも直線は鋭く追い上げて4着。
今回は池添騎手に乗り替わったんだけど、「前走と同じ轍は踏むまい」と3角出口あたりから仕掛けて外に出し、持続力を存分に発揮する勝ち方だった。馬の特性を十分に理解したナイスな騎乗だったと思うよ。
たまに当てるとえらく饒舌ですね。
エヘヘ。( ´艸`)
モズベッロの今後についてはどうですか?
天皇賞春は高速馬場になりやすいからこの馬の適性外に見えるんだけど、パワーとスタミナ、持続性能はかなり高いと思うんだよね。
だからダイヤモンドSやステイヤーズSで狙いかなと思ってたんだけど、日経新春杯のレースを見る限りこれはひょっとすると有馬記念あたりでも一発あるんじゃないかって期待しだしちゃったよ。
いずれにしても「やや時計のかかる長距離戦」なら今後もその路線の主軸の1頭になると思うよ。
京成杯~スカイグルーヴは強そうだけど適性がよく分からん~
京成杯は先に抜け出したスカイグルーヴを、ゴール直前にクリスタルブラックが捕らえる展開でした。
クリスタルブラックは完全なスカイグルーヴの勝ち競馬を差し切った点は評価できるけど、ラスト3Fは「11.8-11.8-12.6」と坂でガクッとラップタイムが落ちているのが気になる。tweetでは「ギャロップダイナ的競馬」と言ったが、個人的にはブゼンキャンドルが勝った秋華賞に近いイメージを持ったよ。
過去のブログでも何回か触れておられますが、「ブゼンキャンドルが勝った秋華賞」の説明を改めてお願いします。
簡潔に言うと「有力馬が早め早めに仕掛けた為、追い出しを遅らせた馬がゴール前強襲する」という競馬のことだよ。
要するに今回は展開がハマったという見方でしょうか?
もちろん実力もそれ相応のモノがあるんだけど、そういった面は多少あるかなと思うよ。
今後の展望についてはいかがでしょう?
陣営は皐月賞直行を示唆しているけど、皐月賞だと出走馬のレベルが上がる(=馬群が密集し捌かなくてはならない頭数が増え、前が詰まるか今日よりもさらに外を周らされる可能性が高い)上に多頭数で今日のように簡単に伸びてくるのが難しくなる。なので個人的にはあまり皐月賞では買いたくないタイプ。
これは、弥生賞を見事に差し切ったスペシャルウィークやアドマイヤベガが本番皐月賞で差し損ねたレースをイメージしてもらえればわかりやすいかなと思う。(アドマイヤベガは馬体細化の影響も大きかっただろうけど……。)
では、ダービーはいかがでしょう?
うーん。「皐月賞ですごい脚でツッコんできた差し馬」で「東京の方が良い」って言われたタイプってダービーであんまりいい印象がない。(主にフサイチホウオーとフサイチジャンクのせい)
この馬の場合、上がりに11秒台前半のラップが出るレースで結果を出したわけではないので、東京が合うという印象もない。という事でダービーも今のところ買う予定はないかな。(;^_^A
2着のスカイグルーヴについてはいかがでしょか?
4角捲っていく時の脚は「スーパーホース誕生か⁉」と思ったんだけどね、あれで勝ってたら「今年の牝馬クラシックはこの馬で決まり!!」くらいの評価をしても良かったんだけど、最後止まり過ぎな気もするんだよなぁ。
正直この馬についてはレースまで「パンパンの良馬場で切れ味を生かすタイプ」と思ってたんだけど、捲っていく時の脚を見ると、案外グラスワンダーみたいに「小回りの捲っていく時の脚で勝負する」タイプなのかもしれないなと思った。(両方を兼備しているオルフェーヴルみたいなタイプかもしれないけど。)
牝馬クラシックでも重い印を打つ必要がある馬だとは思うけど………、桜花賞ならレシステンシアの方に魅力を感じるのが正直な所。オークスは桜花賞のレースぶりを見て本命にするかしないか決めるよ。(笑)