【競馬予想】「優駿図鑑」炎上について思うところも【毎日王冠】
こんちわ~す、館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。
今日も今日とて競馬予想……、の前に、
今日のタイトルは何ですか?
速人さんが「炎上案件」に触れるのはかなり珍しい気が……。
うん。まぁ、個人的にも「ウマフリ編集部」さんで「ウマ娘」関連の記事を書かせてもらっているから、明らかに「ウマ娘」を意識して出版されたこの本は気になってね。
誤植、間違い、特定の馬に対するdisが多いらしいですが……。
まぁ、特定の馬に対するdisは俺っちもやっちゃダメだと思うし、Twitterでも言ったけどこういう本を書くときは「客観的な事実」「多くの人が思っていたであろう背景」「自分自身の主観」ははっきりと書き分けないとダメだよね。
俺っちも読んだわけじゃないからハッキリしたところは分からないけど、怒ってる人のtweetを見た限りの印象は『筆者が「事実」と「背景」と「感想」の書き分けが出来てないんじゃないか』ってことだね。
例えば、俺っちが『感想』として、「ダイワスカーレットの方がウオッカより強い」って言ってもさほど問題にならないと思う。仮になったとしても俺っちがそう”思ってる”のは事実だし、これは贔屓目抜きで自分の競馬観の中ではダイワスカーレットの方が強いと言う考え方は揺るぎないものになってる。それを責められても「(´・ω・`)知らんがな」としか言いようがない。
でも、それはあくまで「俺っちの中で」の話であって、競馬観が違う人は「ウオッカの方が強い」って思う人がいるだろうなぁとは思う。要するに「ダイワスカーレットの方がウオッカより強い」と言うのは俺っちの感想として書く分には〇だけど、「事実」「背景」として書くのは×なんだよ。
その振り分けが出来てなかったのが最大の問題なんじゃないかなぁと思う。
これが「単に書き分けが出来てなかった」ならライターの技量の問題なんだろうけど、例えば「ダイワスカーレットの方がウオッカより強いと俺は思うし、みんなもそう思ってるだろうし、れっきとして事実である」なんて思いながら書いてたとしたら、それはもう「調子乗んな!」としか言いようがないね。
なるほど。
ただ、叩く方も叩く方で
「トウカイテイオーの脚質は差しじゃなくて先行だ」とか
「編集部はなんでTwitterで騎手とかフォローせず絵師とかフォローしとんねん」はちょっと方向性が違うんじゃないかなと思う。
例えば「他に誤字脱字の類が一切なくて、表現も完璧。ただトウカイテイオーの脚質が先行じゃなくて差しと書いてある本」があったとして、その記述にそこまでキレるのかって話。脚質なんて競馬新聞でも「←←□←」なんて表記がされることもザラで厳密な区分けが難しいところ。そこを殊更に叩いても俺っちには「優駿図鑑が気に入らないから叩けるところは何でも叩いておこう」って考えにしか思えないんよね。
叩く、って言うと表現があれかもだけど純度の高い怒りってもっとピンポイントって言うか、さっきの例えで言うと『「他に誤字脱字の類が一切なくて、表現も完璧」って本でもその記述があると怒りを禁じえない。』ってものだけ抗議すべきだと思うんだよね。それをしないと結局「相手」を見て叩くか叩かないか決めていることになる。
確かにそうかもしれませんね。
まぁ、結局何が言いたいかって言うと「優駿図鑑買うくらいなら俺っちのブログ見て」って話かな。
なんじゃそら( `ー´)ノ。
さぁさぁ、閑話休題。
ここからはきちんと毎日王冠の予想をしていきますよ。
過去5年勝ち時計&ラップタイム
毎日王冠のラップ的な特徴は「残り600mでガツンとペースが上がること」ゆえに、瞬時にギアを上げられる加速力がある馬が有利になる。また、過去5年のうち良馬場で行われた3年は残り600m~400m、400m~200mがいずれも11.4を切る高速上がり決着。最高速の高さは大きな武器になるレース。
要するに「スローの瞬発力勝負」が得意そうな馬を狙えばいいんですね。
平たく言えばそうだね。
そうなれば話は簡単。加速力と最高速の権化みたいな7ダノンキングリーの軸は固いと思う。
一時期はスランプに陥っていたけれど、今年の安田記念で復活、初めてのG1制覇を成し遂げた。
安田記念の予想ブログで何度か説明したけれど、安田記念はハイペース(目安はテンの4F45秒台、逃げ馬がスプリント実績馬)の時は息の入らない無酸素運動的なペースになって、耐久力に優れたスプリント寄りの馬が活躍するんだけど、スローペース(目安はテンの4F46秒以上、逃げ馬が中距離実績馬)の時は緩急のある加速力比べになって切れ味のある中距離実績馬が台頭しやすい。
今年はテンの4F46.4で逃げたのは中距離実績馬トーラスジェミニと明らかに後者のレースだった。そのレースでスムーズに、レースを運べたか否かの違いはあれどグランアレグリアを押さえて優勝したこの馬の「切れ味」は現役屈指と言える。
少なくともこのメンバーで「切れ味」でダノンキングリーに勝る馬がいるとは考えにくい。勝つ確率は相当に高いと思うよ。
なるほど。軸としての信頼度は高そうですね。
相手はどの馬でしょう?やはりスローの上がり勝負が得意そうな馬ですか?
そうなんだけど、「スローの上がり勝負が得意」と言っても重賞のスローと条件戦のスローでは全然違う。重賞、それも1800mの重賞ならスローでも道中に12.5以上のラップが出てくるようなペースになることは考えられない。実際ここ5年のうち良馬場で行われた3年は前半4Fより後半4Fの方が1秒以上速いレースだったけれど、テンの1Fを除く道中のラップで12.5以上のラップは0。最低限のペースで追走が出来る程度には流れに対応してほしいところ。
と言う事で来る馬の要素としては以下の2つを上げたい。
いずれも、テンの1Fを除き道中に12.5以上のラップがないレースで
①最速上がりで勝利経験
②上がり3F33秒台で勝利経験
これを表にしてみるとこんな感じ。
補足すると、6カデナの小倉大賞典と、10ケイデンスコールのマイラーズCはそれぞれラップが
12.2-11.6-12.2-12.2-12.1-12.1-12.0-11.9-12.0
12.5-10.2-10.6-11.2-11.3-11.2-12.3-12.1
と毎日王冠とはペースの傾向が違うからあんまり参考にはならないかなと思う。
そうなると候補は11カイザーミノル、12ヴァンドギャルドあたりと言う事になるでしょうか?
ちょっと切れ味がアピールポイントとなる馬が少ない印象を受けますが……。
そうだね。それだけにシンプルに「前に行ける」と言う理由だけで13トーラスジェミニも警戒対象になってくると思う。
間違いなく切れ味より耐久力や持続力を生かすタイプの逃げ馬だけど単騎逃げが見え見えで安田記念5着→七夕賞制覇と充実期に入った今なら好走の可能性も十分あると思うよ。
印
◎7ダノンキングリー
〇12ヴァンドギャルド
▲11カイザーミノル
☆13トーラスジェミニ
△1シュネルマイスター
△8ダイワキャグニー
推奨買い目
単勝:7 1000円
ワイド(流し):7-11,12 各500円
3連複(フォーメーション):7-11,12,13-1,8,11,12,13 各100円