展開とかラップって重要よ~思い出の秋華賞~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。
今日はG1週恒例「思い出のG1」を書いていくよ。
今週末のG1は3歳クラシック最終戦の秋華賞ですね。
晴香ちゃん!1つ間違ってるよ!俗に「クラシック」と呼ばれるレースは日本(中央競馬)では皐月賞、東京優駿、菊花賞、桜花賞、優駿牝馬の5つのレースで、秋華賞はクラシックには含まれないんだ!
ちなみにこれはイギリスの2000ギニー、ダービーステークス、セントレジャーステークス、1000ギニー、オークス、の5つの「British Classics」とよばれる競走が元になっているよ。
へぇ~、そうなんですね。さすが館山さん、物知りですね。
まぁ、2ブロック目は完全にウィキペディアで調べたんだけどね。
……、それはさておき牝馬三冠に含まれるのにクラシックには含まれないって何となく不思議ですね。
そうかもしえれないね。ちなみに「関東地方」と「首都圏」の違いは山梨県が含まれるかどうかの違いで、「関東地方」が東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県の1都6県で、これに山梨県を含めたのが「首都圏」だよ。
まったく関係ないですね。そんな話はさておき思い出の秋華賞です。今日取り上げるのはいつの秋華賞ですか?
今日はいつもとは少し趣向を変えて2つの秋華賞を見比べる形で話したいと思う。見比べるのは1999年の秋華賞と2000年の秋華賞だ。
前がかりの競馬になって……~1999年秋華賞~
1999年の秋華賞は、桜花賞、オークスともに惜敗したものの「潜在能力はNo.1」とされていたトゥザヴィクトリーが1番人気、続く2番人気は”女傑”と呼ばれた名牝ヒシアマゾンを姉に持つローズS勝ち馬ヒシピナクル。次いで、フサイチエアデール、ウメノファイバーという人気順で単勝10倍台以下はこの4頭。前評判はやや混戦ムードといったところだった。
レースは前半から快速の逃げ馬エイシンルーデンスが果敢に逃げを打ち、トゥザヴィクトリーは2番手でそれを見る格好で前半1000mは58.4というハイペース。
本来前半が速いと3コーナーから4コーナーにかけてはみんな息を入れたがるものなんだけど、1番人気のトゥザヴィクトリーを警戒してか、この「息を入れるべきポイント」でヒシピナクル、ウメノファイバーあたりが捲ってきてペースが緩まなかった。
直線、ハイペースを早めに仕掛けたトゥザヴィクトリー、ヒシピナクル、ウメノファイバーの脚色は鈍り、最後の最後で12番人気のブゼンキャンドルと10番人気のクロックワークが大外を強襲しそのまま決着!馬連946.3倍の大波乱になったんだ。
京都2000mって直線が短いので逃げ馬が有利なのかなと思ってました。
実はそうでもないんだ。晴香ちゃんでもそう思うってことは騎手の人たちもそう思ってるわけだからね。時には、騎手さんの意識が前に行き過ぎた結果、直線一気が決まるというケースはあるよ。
これは仕掛けを我慢した騎手の好判断と言うことになるんでしょうか?
クロックワークの方は騎手がノリさんという事もあるし、その線もあるかなと思うんだけど、ブゼンキャンドルについては4コーナーの手前で鞍上の安田康彦騎手の手が動いてるし「スパートしてすぐはついていけなかったが、持続力はあったから最後までばてずに伸びることが出来た」ってニュアンスの方が正しい気がするよ。
前有利、内有利~2000年秋華賞~
翌年の秋華賞は戦前の雰囲気は、人気の上では前年の秋華賞と似ていて、前哨戦敗れた春の実績馬(チアズグレイス、シルクプリマドンナ)VSローズS勝ち馬(ニホンピロスワン)という構図だった。
レースは前年の2歳(旧年齢表記で3歳)女王ヤマカツスズランが先手を取る形になり、その直後をチアズグレイス、オークス5着のグランパドドゥが続く形。前半1000mが60.8で進んだ。
ここからが重要なんだけど、ヤマカツスズランは阪神3歳牝馬S(当時)を勝った後故障で休養をし、復帰戦のローズSで完敗してたこともあって全くマークされてなかったんだ。
それもあってか次の1F13.1とグッとペースを緩めることができた。後ろの馬は前年の秋華賞のように仕掛けるわけでもなく様子をうかがっていた。
結果、直線内目で余力を残した先行馬の脚色は衰えることなく、上がり3F33.9という究極の瞬発力勝負になった。そこを鋭い脚で抜け出したのが11番人気のティコティコタックだった。
ティコティコタックの勝利は展開に恵まれた面が大きかったんですか?
それなんだけど、この秋華賞には逸話があって、テレビ中継の勝利騎手インタビューで武幸四郎騎手が目を真っ赤にしてたんだよ。
きっと感極まって込み上げてくるものがあったんでしょうね……。
いや、実はそうじゃなくてこの時彼は結膜炎を患っていたんだ。
そっ、そうなんですか。
実はこの時の彼の話によると、本当は騎乗を医者に止められてたらしいんだけど、「チャンスがあるから」と無理言って乗せてもらったらしいんだ。
なるほど。11番人気とは言え、武幸四郎騎手にしてみればそれなりに自信があったんですね。
そうだね。ティコティコタックについてはきれいな栗毛と重心の低いフォームが俺っち好みで好きな馬だったからそのうちブログで書きたいと思っているよ。
予想をする上で展開やラップを読むことは大事
しかし、こうやってみてみるとメンバーが違うとは言え同じレースでこうも傾向の違うレースになるんですね。
そうだね。実際に道中のハロンタイムを見ても、99年が
12.4-11.2-11.4-11.6-11.8-12.0-11.9-12.0-12.5-12.5
と明らかにゴール前でみんな脚が上がってるのに対し、00年は
12.4-11.2-12.4-12.4-12.4-13.1-12.1-11.5-11.2-11.2
と最後まで11秒台前半の脚が使える余力が残っているのがわかる。
このことは予想をする上で「展開」や「ラップ」を予想して、それに対応できる馬を選ぶことがいかに重要かってのを象徴的に表してると思うんだ。
レースの質や傾向もそうですが、騎手心理などまで読んで予想をするって大事なんですね。
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