競馬の魅力を馬名で語る~馬の名は?~
こんにちは、館山速人です。
このブログではいつも競馬に関する記事を書いているんですが、外部の企画に応募することもあり若干よそ行きで進めてまいります。
今回のテーマは「珍馬名」。
競馬の世界には「ディープインパクト」「ステイゴールド」と言ったカッコいい馬名だけでなく、なんだかクスっと笑ってしまうような馬名や、聞こえてきた瞬間思わず二度見してしまうような耳を疑うような馬名も存在します。
今回の記事では競馬初心者の方向けにそう言った「クスっと笑える馬名」「思わず二度見してしまう馬名」をいくつかのカテゴリーに分けて紹介したいと思います。
実況が面白い系
まず最初に紹介したいのが「実況が面白くなってしまう系」です。
モチ
この馬はディープインパクトも勝ったことで知られる若駒ステークスと言うレースを勝っているのですが、その時の実況が秀逸。
スタート直後から先頭を行くレースを進めていた同馬。最後の直線に入っても懸命に先頭を死守しようとする同馬を見ての実況が
「モチが粘っている!モチ粘る!!」
いや、縁起良さそう過ぎるやろ!!
この若駒ステークスが行われたのはちょうど1月。実にタイムリーな実況でした。
実況が面白いと言えば、
オマワリサン
という馬も忘れてはいけません。
この馬は名前に反して?得意とするのはスタートから前の方で競馬をするいわゆる逃げ・先行タイプの馬。
なのでこの馬が勝つときは必然的に「オマワリサン逃げる逃げる!」や「オマワリサン逃げ切った!」と言う実況になります。いや、悪徳警官じゃないんだから……。
そこはレース序盤は後方で脚を溜め、最後の直線で一気に抜き去るような差し、追い込みタイプにして「オマワリサン(前の馬を)捕まえる!」と言う実況が聞きたかったです。
何でその名前にしたんや系
俺っちが思うにやっぱり強い馬ってそれなりにカッコよい名前になってると思うんですよね。2005年に皐月賞、日本ダービー、菊花賞のいわゆる「三冠」を無敗で制したディープインパクトなんてその最たる例で、名前と言うのはその馬に対する馬主さんの期待感が表れる気がします。
そこいくとたまに「なんでこんな名前つけたんや?」と疑問に思うような馬も出てきます。
まずはこちら
クウテネテ
いやいや競走馬が「食うて寝て」やったらあかんがな………。
それともこの馬自身が「食うて寝て」のグータラで調教とかをさぼりがちだったのでしょうか?
実際この馬も名は体を表すと言うべきか、結局1勝もできないまま引退してしまいました。
続いて
ショウジキモノ
いやいや、馬に「正直」とかそういう概念無いやろ……。交差点で100円拾って今すぐ交番に届ける訳でもないやろうに……。
この馬、さらに不思議なのがお母さんの名前。
ウソツキ
………、息子はお母さんを反面教師にしたのでしょうか?「嘘つき」の子供が「正直者」って………。そもそも、馬は嘘つかへんやろ。
由来が全くわからない系
競走馬の名前には「なぜその名前にしたのか?」と言うのがパッと見では理解できない馬もいます。
まずはこの馬、
トマトトウマ
………、なぜ”トマトと馬”なのでしょうか?
名前につけるのかどうかはともかく”ニンジントウマ”ならまだ納得は出来るのですが……。
でもまぁ名前につけるくらいだから深い意味があるんだろうと思って「馬名の由来」を調べてみました。(JRAの公式サイトに行って馬名で検索をかければ調べることが可能です。)
馬名の由来:トマトと馬
いや!知りたいのはそう言う事じゃない!!
この馬に限らず、最近は「由来がイマイチよくわからない馬」と言うのも多くなってきています。
ここからはそう言った馬を一気に紹介していきましょう!
ナガレボシトリキシ
馬名の由来:流れ星と力士
アカノニジュウイチ
馬名の由来:赤の21
トオヤリトセイト
馬名の由来:18(本馬の誕生日より)+理+征途。父名(ドリームジャーニー)より連想。
いやね、俺っちも競馬ゲームでその辺にあるものの名前を適当につけることはあるんですよ。でも、”アカノニジュウイチ”とか”トオヤリトセイト”とか明らかに意味ありげな名前は「なぜその馬名にしたのか」の説明をしてくれよ!
馬主さんの趣味が伺える系
珍名とは少しベクトルが異なりますが、馬名には馬主さんの趣味が色濃く反映されることがあります。
例えば三宅勝俊さんの持ち馬に
ブンブンブラウ
という馬がいました。
この馬の由来自体は「マレーシアのジャングルの中にある動物観察小屋の名」というものですが、この名前を聞いて「おや、もしかして」と思った人もいるのではないでしょうか?
そして、その勘繰りは後に登録された2頭の馬名を見て確信に変わります。
オミマイスルゾー
セツメンノトビウオ
いや、このオーナー絶対「水曜どうでしょう」好きですやん!!
この3頭の馬名に共通するのは人気テレビ番組「水曜どうでしょう」の企画内で出てきた場所やセリフとして特に視聴者の印象に強く残るもの。それを馬名にするなんてよっぽどこの番組のファンなんでしょうね。
他にも、日本所属馬で初めて世界最高峰のレース・凱旋門賞で2着にきたエルコンドルパサーを所有していたことで知られる渡邊隆氏は無類のサッカー好き。
日韓ワールドカップ開催に合わせて
ワールドカップ
と持ち馬につけたり、
アーセナルゴール
馬名の由来:英のサッカーのアーセナルが得意だった得点パターン。
トータルソッカー
馬名の由来:トータルフットボールより
ハンソデバンド
馬名の由来:真冬でも半袖ユニフォームを着用するサッカー選手名
など多くの「サッカー愛」にあふれる馬名をつけられています。
是非紹介したい「シゲル」の馬たち
馬主さんの個性が光ると最たるものと言えば、「シゲル」の冠名があげられるでしょう。
冠名とは、平たく言えば馬名についてくる「苗字」や「屋号」のようなもので、それを見れば誰がその馬のオーナーかわかるようになっており、頭に「シゲル」と名のつく馬は大抵の場合森中蕃氏の所有馬と言うことになります。
このオーナーの面白いところはその馬の年代毎に冠名の後ろにつける単語にテーマを設けているところです。
例えば、2018年の夏から2019年春にデビューした2016年生まれの馬については、
シゲルピンクダイヤ
シゲルアメジスト
と言う風に「宝石」の名前を付けています。
その森中オーナーは今年の夏から来年の春にかけてデビューする現2歳馬には「役職」の名前を付けています。
その役職は多岐にわたっており、
シゲルカイチョウ
シゲルセンム
シゲルヤクイン
と言った重役ポストから
シゲルアシスタント
シゲルブイン
シゲルヒラシャイン
果ては
シゲルマドギワゾク
なんてのもいます。(窓際族は「役職」ではないと思うけど……。)
これなら会社員の方は立場に応じて応援する馬が決められますし、もしかしたらシゲルマドギワゾクがシゲルジュウヤクあたりに一泡吹かせるなんて痛快な展開があるかもしれません。
おわりに
世界がコロナにてんやわんやとなっている状況で「(ギャンブルである)競馬なんて……」と思う方もいるかもしれません。でも、俺っちは「競馬」は熱いレースが見れるスポーツ、胸躍るストーリーを見ることが出来るドラマ、様々な角度から予想することが出来る知的ゲームという色んな楽しみ方が出来る最高の「娯楽」だと思っています。
幸い競馬は見る分には家で楽しむことが出来ますし、この機会に興味がなかった人も是非一度競馬を見てほしいと思いますし、その際には「面白い馬名を探してみる」「カッコいい馬名を応援してみる」ってところから入ってみるのもアリだと思います。
是非この機会に一度「競馬」の世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか?
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