大予言!近い将来「菊花賞は○○を買え」が格言化する!!~京都新聞杯回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日のブログは京都新聞杯の回顧です。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:2.11.7 ラップタイム:12.4-10.3-11.8-11.9-11.9-12.5-12.7-12.0-12.5-11.7-12.0 前半5F-後半5F:58.3-60.9

豊富なスタミナを見せつけたディープボンド

京都新聞杯は圧倒的1番人気のアドマイヤビルゴがまさかの4着に敗れる波乱となりました。

俺っちは◎アドマイヤビルゴ、〇ディープボンドという予想で、4コーナーの手応えを見る限りアドマイヤビルゴは持ったままでディープボンドは手が動いていたから「あぁ、これはアドマイヤビルゴが勝ってディープボンド来ずに外れだな」って思ったんだけど、結果はまさかの逆になった。

そのディープボンドですが館山さんの仰っていた通り距離が伸びて真価を発揮したように映りました。

うん。離して逃げた馬がいたとはいえ、2200mで前半58秒台は結構なハイペース。3コーナー過ぎから手を動かしつつの追走になってもゴール直前までしっかりと伸びてくるのは豊富なスタミナと末脚の持続力がなければ出来ない芸当だよ。

近年はそうでもないけど、一昔前の京都新聞杯好走馬はファストタテヤマ(02年1着)やスズカマンボ(04年2着)みたいに京都の長距離G1で穴を開ける馬が出てくる重賞だったし、この馬も今から菊花賞が楽しみになったね。

近い将来「菊花賞はキズナ産駒を狙え」と言う格言が生まれる⁉

京都新聞杯をディープボンドが制したことでキズナ産駒はJRA重賞5勝目を記録。飛ぶ鳥を落とす勢いですね。

そのキズナ産駒で気になることを見つけたんだけど、キズナ産駒が勝った(芝)重賞って上がりのかかるレースが多いんだよね。以下にそれをまとめてみた。

函館2歳S ビアンフェ 勝ちタイム:1.09.2 ラップタイム:12.2-10.4-11.0-11.5-11.7-12.4 上がり3F:35.6

京成杯 クリスタルブラック 勝ちタイム:2.02.1 ラップタイム:12.6-11.4-13.0-12.0-12.5-12.2-12.2-11.8-11.8-12.6 上がり3F:36.2

チューリップ賞 マルターズディオサ 勝ちタイム:1.33.3 ラップタイム:12.2-11.2-11.7-12.0-12.2-11.3-10.9-11.8 上がり3F:34.0

フラワーC アブレイズ 勝ちタイム:1.48.2 ラップタイム:12.6-11.5-11.7-11.8-11.6-12.1-12.5-11.8-12.6 上がり3F:36.9

京都新聞杯 ディープボンド 勝ちタイム:2.11.7 ラップタイム:12.4-10.3-11.8-11.9-11.9-12.5-12.7-12.0-12.5-11.7-12.0 上がり3F36.2

これを見るとマルターズディオサが勝ったチューリップ賞以外は上がり3Fに11秒台前半が出てこないし、上がり3Fが36秒台になるレースも3レースあって、ディープインパクトのように切れ味を生かして勝っていると言うより、荒れ馬場を苦にしないパワーや消耗戦でも最後までしっかり脚を使えるスタミナ・持続力を生かして勝っているように映るんだよね。

東京、中山、京都、阪神のいわゆる「JRA主要4場」の芝コース勝率を見比べてみても、東京コースの勝率は5%に満たず、10%を超えている他のコースより格段に落ちる。これもキズナ産駒がパワー・スタミナ>切れ味に特徴が寄っていると考えられる要因。(5月8日現在の成績)

京都新聞杯と言うレース自体、春に移行して2200mと言う距離になってからマンハッタンカフェ産駒が4勝、ダンスインザダーク産駒が2勝しており「菊花賞馬の血を持つ馬が強い重賞=スタミナに寄った血統が強い重賞」と言う事を考えてもキズナは「ステイヤー血統」としてポテンシャルを秘めていると思うんだよ。

これはちょっとした予言になるけれど、3年後くらいには「菊花賞はキズナ産駒を買え」って言うのが競馬ファンの間で囁かれる格言になっていると思うよ。その「はしり」としても今年の菊花賞はディープボンドに注目したいね。

アドマイヤビルゴは現時点での完成度と言う意味では皐月賞上位組に遠く及ばない⁉

一方アドマイヤビルゴの方はいかが映ったでしょうか?

一部には「仕掛けが早すぎた」という声もあるし、ペースを考えればそれも納得なんだけど、3コーナーから4コーナーの手応えを見る限りそこで仕掛けるのも納得する手応えだったし、「無理に仕掛ける」というより「自然とギアが上がっていく」感じだったので、「仕掛けのタイミング」については、騎手に落ち度があるとは思えず、結果論に過ぎないと思う。

むしろあそこから勝つどころか3着も確保できなかったアドマイヤビルゴにちょっとがっかりしたし、「買い被りすぎたかな」という印象の方が強い。

スパートのタイミングを待てずに周りの馬に合わせて走ってしまうイメージもあり、レースを馬自身がまだそこまで理解していないという気もするんだけど、そうだとしても「現時点での完成度」と言う意味ではコントレイル、サリオスはもちろん皐月賞上位組にはかなり劣る印象で、正直ダービーは難しいかなと言う感想。

ひと夏越せばどうなるかわからないけどね。

まとめ

1着 ディープボンド

◆決して緩い流れではないのに3コーナーから4コーナーで押し気味にもかかわらずゴールまでしっかり脚を使え、並ばれるとさらに伸びたレースぶりに高いスタミナと持続力を感じさせた。

◆現時点での菊花賞◎候補。懸念材料があるとすれば(三冠の可能性がある)コントレイルと同じノースヒルズ系と言う事。

2着 マンオブスピリット

◆ディープボンドやアドマイヤビルゴ、ファルコニアと比べると後方からレースを進めた分相対的には展開利が生じた面はあるものの、この馬も3コーナーから4コーナーの手応えの割に直線良く伸びてきている。

◆さすがに比べるにはまだまだ早いがどことなく「キセキ」っぽさも感じられこの馬も菊花賞で注目したい存在。

3着 ファルコニア

◆4コーナーで内を通った理があるとはいえ、なんならアドマイヤビルゴより早めに仕掛けコーナー出口で一瞬前の馬を避ける態勢がありながら3着を確保した内容は濃いものと言って良い。

◆感覚的な話になってしまうが、この馬に関しては「ステイヤー」としての資質よりも「ハイペースでの強さ」を示すと言った方がしっくりくるレース。

4着 アドマイヤビルゴ

◆結果的に早仕掛けになってしまったとは言え、期待値は「それでも勝てる」くらいのものがあっただけに、あの程度の展開の綾で負けてしまうのは正直物足りない。

◆ひと夏越した後はともかく現時点ではコントレイル、サリオスはもちろん他の皐月賞上位組とも完成度の面で差がありそう。