【競馬】ポテンシャルを見抜くには上がり3Fより上がり4Fが重要【共同通信杯】

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。
今日も今日とて競馬予想。
今回予想するのは3歳クラシックの登竜門、共同通信杯です。
過去の勝ち馬にはナリタブライアン、エルコンドルパサー、ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ゴールドシップなどそうそうたるメンバーが名を連ねています。

個人的には今年も今名前の出た名馬に勝るとも劣らない素質馬が出てきていると思うよ。
本命馬に関しては、現状ダービーの最有力候補とさえ考えているよ。

それは耳寄りな情報ですね。
いつもみたいなバカ話が始まる前に早速予想を聞いていきましょう。

バカ話してる覚えはないけどね。

過去5年時計&ラップタイム

2020年:ダーリントンホール:1.49.6 13.2-11.9-12.5-12.9-12.7-12.1-11.2-11.4-11.7(良) 50.5-46.4

2019年:ダノンキングリー:1.46.8 13.1-11.7-12.3-12.4-12.0-12.0-11.2-11.0-11.1(良) 49.5-45.3

2018年:オウケンムーン:1.47.4 12.9-11.1-11.7-12.3-12.2-12.411.7-11.5-11.6(良) 48.0-47.2

2017年:スワーヴリチャード:1.47.5 12.6-11.6-11.8-12.312.3-12.2-11.611.4-11.7(良) 48.3-46.9

2016年:ディーマジェスティ:1.47.4 12.7-11.3-11.8-12.112.111.811.5-11.8-12.3(良) 47.9-47.4

☆傾向

①基本的には上がり3Fの加速力・最高速比べ。のはずなのだが……。

直線に入る残り600m地点から急速にペースが上がることが多く、瞬間的な加速力と最高速を持った馬が有利。しかし、過去の連対馬の新馬戦を中心としたそれまでのレースを見ていると決して「33秒台の上がりを使って勝った」と言う馬ばかりでないので、あまりこの傾向にとらわれ過ぎるのも良くないかも。

②サドラーズウェルズ(スペシャル牝)系の血を持つ馬が好調

過去5年中4年で「父、父母、母、母母のいずれかにサドラーズウェルズ直系がいる馬」が1頭は連対しており、唯一の例外である2018年も勝ち馬オウケンムーンの母父父がサドラーズウェルズの全兄弟であるフェアリーキング。サドラーズウェルズとフェアリーキング、両馬の母に当たるスペシャルの血を持つ馬が強いと言えそう。

ちなみにこのサドラーズウェルズ系もどちらかと言うと持続力に秀でた血統と言うイメージでこのことからも加速力勝負だからと言ってそれにとらわれた予想をするのは危険と言えるかもしれない。

”2歳戦・3歳戦で上がり4F45秒台のレースで勝った馬は出世する”説

と言う事で早速館山さんの本命馬を聞いていきましょう。

俺っちの本命、つまりダービー最有力候補は
7エフフォーリア
だよ。
この馬は百日草特別のラップタイムに惚れた。

百日草特別のラップタイムは
13.2-11.7-12.3-13.0-13.2-13.0-12.2-11.1-11.3-11.3
ですね。
このラップのどの部分に惹かれたのでしょう。

上がり4Fが46秒を切る45.9と言う点が気に入った。

館山さんはよく「上がり4F45秒台のレースで勝ってきた2歳馬・3歳馬は大物」と仰っていますね。
改めてその理由を教えてください。

よく「上がり3Fの競馬(上がり3Fだけ速い競馬)」って言うのがあるけど、それは大概「残り600mまでスローでそこから一気にペースが上がる」って言うパターンの競馬なんだけど、そういうレースで勝つ馬って確かに加速力と最高速には優れているんだけど、じゃあ「上のクラスで残り600mまでまるでペースアップしないレース」があるかって言うとほぼないと言っても過言ではない。
だから「上がり3Fの速さ」ってペースが速ければ別だけど、上のクラスで通用するかと言う指標としては心もとない面がある。

これが上がり4Fになるとペースアップするタイミングも早くなるから当然持続力も問われることになるし、日本の競馬場は最長でも直線が600m程度だから新潟1000m以外は確実に「コーナーを走る区間」が含まれることになる。つまり、ある程度「コーナーリングで速度を落とさない能力」も必要とされることになる。
そう考えると、必然的に「能力の総合力」が問われるから、上のクラスでも通用するポテンシャルの高い馬が見つかるって寸法さ。

理屈はわかりますけど、それって実際に使える指標なんですか?

それに関しては「過去10年東京芝1600m以上のレースで上がり4F45秒台のレースを勝った馬」のラインナップを見ればわかりやすい。

☆過去10年以内に東京芝1600m以上のレースで上がり4F45秒台のレースを勝った馬一覧

これを見てもらえるとわかる通り、該当するレースはエフフォーリア以前は8レース、頭数にすると7頭いるんだけど、
G1ホースが4頭、そのうち3頭はG1・3勝以上、それ以外の3頭の内2頭は後の重賞勝ち馬。
競馬場によって傾向はまちまちかもしれないけど、使い勝手のよい指標であることは間違いないと思うよ。

これは確かに凄いですね。
去年大活躍した馬が目白押しって感じですね。

去年一昨年は馬場の良さもあってこの条件を満たす馬が頻繁に出てきたけど、去年の2歳戦に関してはエフフォーリアが勝った百日草特別のみ。
それを考えると、この馬は世代トップの力を持っていると言えるんじゃないかな。

紅一点のあの馬も要警戒⁉

他に気になる馬はいますか?

朝日杯で33.6の末脚で2着に来たことで、パワー馬場だけでなく高速馬場での適性も示した
3ステラヴェローチェ
は当然として、紅一点にもかかわらず出走を決めた
8レフトゥバーズ
は気になるね。
この馬の新馬戦はテンの1F以外12.5を超えるラップがない淀みないラップで評価できるし、そんなレースを上がり3F2位の馬に1.0秒の差をつける33.4の上がりで悠々と差し切ったレースぶりは素晴らしかった。

紅一点と言うのはどうなんでしょう。
少なくともプラスにはならないと思いますが。

紅一点で走ることそれ自体はプラスにはならないと思う。
ただ、この馬は418キロと見た目にも数字的にも線の細い馬。使い詰めが出来るようなタイプには思えずクラシックに乗るためには最小限のキャリアで挑む必要がありそう。
そんな中、クイーンCを除外になったとはいえ牝馬限定のオープンではなく敢えて牡馬との対戦を選んだと言う事はそれだけ陣営の期待の大きさを表しているとも言えると思う。
そういう意味でも注目に値する馬だと思うよ。

◎7エフフォーリア

△1ディオスバリエンテ

△2キングストンボーイ

△3ステラヴェローチェ

△8レフトゥバーズ

△9ヴィクティファルス

推奨買い目

自信度…☆☆☆

もしかしたら1ディオスバリエンテ6タイソウに変更するかもしれません。
資金に余裕がある人は両方押さえておく方が良いかも⁉