【競馬】推しを推さずに勝ちに行く【ダービー卿CT】

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。
今日も今日とて競馬予想。
このブログでは土曜の中山メインダービー卿CTの予想をしていきます。

中山のマイルは去年の京成杯AHの時も言ったけど
短距離走じゃなくてシャトルランをやってるイメージ。
消耗戦になるから見ていて面白いレースも多いんだよね。

いつになく真面目な前振りですね。

たまにはこういう前振りもしていかないとね。
では、早速予想に入っていくよ。

過去5年時計&ラップタイム

2020年:クルーガー:1.32.8 12.2-11.1-11.0-11.1-11.7-11.6-12.0-12.1(良) 45.4-47.4

2019年:フィアーノロマーノ:1.31.7 12.1-10.8-11.0-11.2-11.4-11.6-12.2(良) 45.1-46.6

2018年:ヒーズインラブ:1.32.2 12.5-10.9-11.6-11.211.2-11.3-11.9-11.6(良) 46.2-46.0

2017年:ロジチャリス:1.34.7 12.8-11.6-11.8-12.0-11.8-11.5-11.6-11.6(稍重) 48.2-46.5

2016年:マジックタイム:1.32.8 12.5-11.3-11.5-11.6-11.4-11.1-11.5-11.9(良) 46.9-45.9

☆傾向

①ここ3年は中山マイルらしい前傾ラップ。ここに合う適性は前傾マイル>芝1400m適性>後傾マイルと言うイメージ。

他の競馬場のマイル戦と比較すると、中山芝1600mは前傾ラップになりやすい。ダービー卿CTもここ3年はその傾向に当てはまり、特にここ2年はテンの4F45秒台と言うハイペースでラスト3Fは全て減速ラップと言うやや一本調子な消耗戦になっている。

基本的には「前傾ラップのマイル(もしくはそれ以上の距離)」での実績が大事になってくるが、他に狙うなら「後傾ラップのマイル(もしくはそれ以上の距離)」の実績馬よりラップの傾向が似ている芝1400mの実績馬を狙うべき。実際ここ2年も2019年1着のフィアーノロマーノ、2020年2着のボンセルヴィーソと3勝クラスを芝1400mで勝った馬が連対している。

イメージとしては前半3F目か4F目にそのレースの中での最速ラップがあり、ラスト3Fの中にそのレース中の最遅ラップがあるレースで好走しているような馬を狙いたい。

②とにかくデインヒル系が強いレース。該当馬は全て押さえておいても損はない。

17年~19年の連対馬6頭、全て「父か母がデインヒル直系」と言う共通点があり、デインヒル系は抜群に相性が良い血統。去年は連対できなかったがそもそも該当馬が1頭しか出走していなかったのでデータとしての勝ちはそれほど大きく損なわれていない。出走してきたら無条件で押さえたい血統だ。

推し馬2頭は今回は買わない予定。その理由は?

今回のダービー卿CTには館山さんがこれまで推してきた9テルツェット13トーラスジェミニが出走を予定しています。
やはり本命はそのどちらか、でしょうか?

いや、今回はその2頭は買わない予定だよ。

珍しいですね。館山さんが推し馬を買わないなんて。
普段は多少無理筋でもムリヤリ推し馬を買ってるのに…。

推し馬だからこそわかっている部分もあるしね。
まず、テルツェットについてはレースへの適性とコース適性がイマイチ合わないと思ってる。

この馬、これまでの4戦のうち3戦は前半より後半の方がタイムが速い後傾ラップ。唯一の前傾ラップだった村上特別も、後半に11秒台前半のハロンタイムが出ているし消耗戦と言うイメージではない。
中山マイル特有の消耗戦に向くかは未知数の部分が多いし、直線が短く、末脚の助走が短くなる中山コースではこの馬の末脚を生かすのは難しいと思う。

それでもここを勝つようなら(グランアレグリアが出ないと言う前提で)ヴィクトリアマイル本命を打っても良いレベルの馬だと思うけど、今回は人気とのバランスも考えて見送りとさせてもらうよ。

今の中山の力のいる馬場はどうでしょう?

ちょっと矛盾するかもしれないけど、消耗戦は未知数とは言え「力のいる馬場」自体はこの馬はこなせると思ってるよ。

その根拠は先述の村上特別。
この週の新潟開催は雨の影響もあってかやや時計がかかる馬場になっていて、1週間を通して「上がり3F33秒台で上がった馬」はこの馬と関屋記念のサトノアーサーしかいなかった。

それがここ2戦この馬を推してきた理由でもあるんだけど、この馬のベスト条件は「やや時計のかかるU型(コーナー2回)芝1600~1800m」と言うイメージ。それこそサトノアーサーに近いタイプの馬だと思う。

なるほど。
では、もう一方のトーラスジェミニについてはいかがでしょう?この馬こそ荒れ馬場は合いそうですが。

荒れ馬場と言っても今回は前走の東風Sと違って良馬場が濃厚。重賞のマイル戦だしそれ相応のスピードが要求されると思うんだけど、この馬、重賞のマイルで通用するスピードはないんじゃないかなと。

持ち時計的には通用してもおかしくなさそうですけどね。

正確に言えば「重賞の芝1600m戦でスムーズに逃げてそのまま残れるほどのスピードはない」ってところかな。
現状この馬がオープンで好走したレースって重馬場でスピードよりパワーの比重が大きくなったレースか、そうでなければ芝1800mでスタート直後はゆっくりとした出だしで、スタート600m~800mくらいから早めにジワジワとペースを上げていくレースのどちらか。

芝のマイル戦だと、この「スタートの出だしをゆっくり」って言うのが実現しそうにないんだよね。
だから今のこの馬のベスト条件は条件戦で2勝している芝1600mではなく、オープンで結果を残している芝1800mだと思う。

結局、今回はトーラスジェミニは厳しいと言う事ですね。

この馬が今回好走するとすれば、逃げを捨てて差す競馬を試した時。
パワーと持続性能はあるから、スタートから逃げにこだわらずゆっくりと出て3角手前から仕掛けるような競馬をすれば案外ハマる可能性はあると思うよ。
ただ、前走逃げで勝った上に鞍上は若手の原優介騎手だからそこまで思い切った競馬もしないと思うけどね。

中山マイルは意外と○○と似ている?

で、結局本命はどの馬になるんですか?

ずばり、
11カテドラル
だね。

根拠は2つ。
ひとつは「芝1400m実績」。
ここ2年、ダービー卿CTは「3勝クラス以上で芝1400m勝利経験がある馬」が1頭ずつ連対している。

消耗戦でと逆に長い距離の実績馬が有利そうですけどね。

「ペースが速い」レースならそうだろうね。
でも、今日日芝1800m以上、特にコーナー2回のU型コースだとレース前半ゆったり進んで後半の上がり勝負になりやすい傾向がある。
そういうレースで好走した馬を狙うくらいなら、芝1400mの厳しい競馬で勝っている馬を狙った方が、このレースの適性に合った馬をチョイスできるんじゃないかと思う。その中でも芝1600m以上に実績があれば尚良し。

カテドラルは朱鷺Sを勝った時のラップが
12.2-10.1-10.8-11.3-12.3-12.1-12.4
と前半33秒台で後半に11秒台が出てこない消耗戦でダービー卿CTと似たラップ構成。
加えてこの馬には芝1800mのオープン勝ちやNHKマイルカップ3着などマイル以上の距離でも実績があり、マイルを走るスタミナも十分ある。
このレースの適性にはバッチリハマる。

もう一つの根拠は「血統」。
2017年~2019年のこのレースは6頭の連対馬全て「父か母がデインヒル系」の馬だった。ヨーロッパでもG1・7連勝を記録したロックオブジブラルタルなどを輩出した血統だけに、切れよりパワーが必要とされる消耗戦の芝1600mは合っているんだろうね。

カテドラルは母の父がそのロックオブジブラルタル。
兄のジェベルムーサもパワー型のダートで活躍した馬だったし、今の中山マイルは合うと思う。
自身の適性、血統、両面から推せる本命馬だね。

◎11カテドラル

〇1スマイルカナ

▲4ルフトシュトローム

△2ボンセルヴィーソ

△12メイショウチタン

△16ウインカーネリアン

推奨買い目