【ウマ娘】世界最強目指すんデス~エルコンドルパサー~【紹介】
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。
今日も今日とて競馬のはなし。
今日は「ウマ娘 プリティーダービー」に登場するウマ娘の中から、モデルになった競走馬を紹介します。
今日紹介するのは「世界の怪鳥」
エルコンドルパサー
だよ。
プロフィール
エルコンドルパサー
父:キングマンボ
母:サドラーズギャル
通算成績:11戦8勝
主な勝ち鞍:ジャパンC(G1)
馬名の由来は教科書にも載っている「あの曲」?
まずは馬名の由来から。
エルコンドルパサーの馬名の由来は、フォルクローレの名曲「コンドルは飛んで行く」の原題。
アメリカの著名な歌手であるサイモンとガーファンクルがカバーしたことでも知られているね。
フォルクローレって何ですか?
日本では主にラテンアメリカ諸国の民族音楽や、それをもとにした大衆音楽を指す。
まぁ、平たく言えば「南米の民謡」って思っとけばいいんじゃないかな。
知らんけど。
あぁ、だからウマ娘でのエルコンドルパサーのキャラがメキシコのプロレスラーみたいな感じなんですね。
そうだろうね。
この「コンドルは飛んでいく」は音楽の教科書にも載っている名曲だから、聴けば「あぁ、あの曲か!」ってピンとくる人も多いと思うよ。
衝撃だったダートでのデビュー戦
ところで速人さん。
エルコンドルパサーと言えば芝で活躍した馬と言うイメージがあるんですが、「ウマ娘」をプレーしているとメイクデビューはダートで適性も高く設定されています。それはなぜなんでしょうか?
エルコンドルパサーはデビューから3戦はダートを使っているからだよ。
この3戦を見る限りダートでも世界レベルだったんじゃないかと思わせるくらいの強さだった。
特にデビュー戦は圧巻の内容。
単勝1番人気に支持されているにもかかわらず、スタートの出が一息で、道中もずっと最後方。ダート、それもキャリアの浅い若駒のレースとなればほとんどは前が有利なレースになる。おそらく馬券を買ってる人のほとんどが、「おいおい大丈夫か?」と思ったと思う。なんたって、調教師の二ノ宮敬宇氏も「3コーナーで帰りたくなった」と思ったらしいからね。
4コーナーでもいまだ最後方。
しかし、直線外に持ち出すと在来線と新幹線が並走しているみたいに、真一文字に伸びて前行く馬に追いつき、あっという間に置いてけぼりにしていった。
終わってみれば2着馬に7馬身、2着馬から3着馬には大差の差をつける圧勝。
2着馬マンダリンスターも後に京成杯(G3)を勝つ実力馬で決してメンバーが弱かったわけじゃない。
ラップタイム(200m刻み)を見ても、
12.5-11.1-11.7-12.2-13.0-13.8-13.2-11.8
とこの馬が先頭に立って後続を引き離したラスト200mだけ別次元の数字が出ているのが分かると思う。
確かにこの数字は凄いですね。
もしかしたら歴代のダート最強馬かもしれないと思わせるくらいのポテンシャルを感じさせるレースだと思うよ。
マイラーと呼んだのは誰だ!エルコンドルパサー、2400文句なし!!
新馬戦でこれだけの勝ち方をしたんですから、早くから「怪物」として認知されたんでしょうね。
うーん。実はそれに関しては必ずしも肯定できない部分があるんだよねぇ~。
エルコンドルパサーの父はキングマンボで遡っていくとミスタープロスペクターと言う馬に行きつく血統。
当時日本にいたミスタープロスペクター系種牡馬はヘクタープロテクター、ジェイドロバリー、スキャン、エブロスなど「はやい、やすい、うまい」ならぬ「早熟、ダート、短距離」のイメージが強かった。
だから、エルコンドルパサーも当初はそのあたりを理由に懐疑的に見る声もあった。
「ダート馬なんじゃないか?」
「春は強かったけど、夏を越してどうなんだろう?」
「さすがに2400mは長いでしょ」
そんな声を、エルコンドルパサーは次々と吹き飛ばしていったんだ。
特にこのジャパンカップに関しては、俺っちが見た中で
「1番印象に残っているジャパンカップ」。
エアグルーヴやスペシャルウィークと言った、歴史に名を残すような名馬たちを、残り100mから置き去りにしたレースは衝撃的だった。
「ウマ娘 プリティーダービー」の第1期最終回では、JRAのCM「夢の第11レース」になぞらえて、そこまでに登場した主要ウマ娘が一同に会するレースがあるんだけど、もし実際にそのレースが行われたら、東京2400mと言う条件なら俺っちは絶対にエルコンドルパサーが勝つと思う。
そう言い切れるくらい、このレースのエルコンドルパサーはバッキバキのオーラを放っていた。
先ほど「早熟、ダート、短距離」と言われていたミスタープロスペクター系ですが、今やその主流のキングマンボ系はキングカメハメハ~ロードカナロア・ルーラーシップと芝の大物も出す血統になりましたね。
そうだね。その先駆者となったのはやっぱりエルコンドルパサーだと俺っちは思うんだよ。
エルコンドルパサーは「日本におけるミスタープロスペクター系開拓の先駆け」と言っても良い馬だと思う。
「今年の凱旋門賞馬は2頭いた」日本が世界に近づいた瞬間
4歳になってエルコンドルパサーは長期のヨーロッパ遠征を敢行。
当時はグリーンチャンネルなんて加入してなかったんだけど、エルコンドルパサーが出走する度にAMラジオで中継はされてたからそれを食い入るように聞いていた。
イスパーン賞2着のあと、サンクルー大賞、フォワ賞を連勝したエルコンドルパサーはいよいよ世界最高峰のレース、凱旋門賞に出走する。
凱旋門賞はエルコンドルパサーが逃げを打つ展開。この逃げと言う手はそれまでのエルコンドルパサーの競馬を考えると奇策に映るかもしれないけど、馬体を激しくぶつけ合うよなヨーロッパの激しいポジション争いに参加しないと言う意味で賢明な判断だったんじゃないかなぁと個人的には思う。
終始一定のリードを保ったまま3コーナーから通称「偽りの直線・フォルスストレート」と呼ばれる短い直線部分を抜け4コーナーに入ってくるエルコンドルパサー。後続と比べても手ごたえは十分。鞍上の蛯名正義騎手が追い出すとスッと後続を突き放しにかかる。エルコンドルパサーはそれに応え加速して「これは日本馬初の凱旋門賞制覇も見えてきた」と誰もが思ったに違いない。
その時、1頭だけエルコンドルパサーに迫ってくる影が見えた。それが当時ヨーロッパ最強の呼び声が高かったモンジュー。一歩一歩力強く伸びてくるモンジューの末脚は「あぁ、世界とはかくも強い馬がいるのだな」と思わせた。
結果、エルコンドルパサーはモンジューの2着に敗れたけど
、現地のメディアからは「今年は凱旋門賞馬が2頭いた」と言われるほど。エルコンドルパサーには惜しみない称賛の声が寄せられたんだ。
ちなみにウマ娘プリティーダービーアニメ版第1期に登場する「ブロワイエ」は設定上ほぼほぼこのモンジューがモデルになっていると思われるよ。
最強世代の中でも最強の存在?
エルコンドルパサーはスペシャルウィークやグラスワンダー、セイウンスカイと言った名馬たちと同期の「黄金世代」として知られています。この中でも「最強」はどの馬だったんでしょう?
そんなの決めるのは野暮だと思うんだけど、あのジャパンカップの勝ち方を見るとエルコンドルパサーを推したくなるよねぇ。もちろん100回やって全部同じ馬が勝つとは思えないけど、何となく勝率はエルコンドルパサーが一番高そうな気がするなぁ。
と言う事はエルコンドルパサーが最強と言う事ですか?
まぁ、条件にもよるだろうけどね。
と言うかこれを見てる人にはスペシャルウィークファンもグラスワンダーファンもいるんだからあんまり火種を作らないでくれる?特に俺っちのTwitterの相互さんには熱烈なグラスワンダーファンの方が多いんだから。
このブログでは過去にもウマ娘に登場している馬の紹介ブログを書いています。気になる方はこちらのリンクの記事から好きな馬のところに飛べるようになっているのでご確認ください。