【競馬予想】サイレンススズカはスプリント戦でも通用するか?【中山記念】

館山速人です。よろよろですぅ~✋。(←マチカネタンホイザの挨拶が気に入ってしまった)

アシスタントの大澄晴香です。
今日も今日とて競馬予想。
このブログでは中山記念の予想をしていきます。

中山記念と言えば、ウマ娘にも登場するサクラローレル、キングヘイロー、サイレンススズカあたりが勝っているレースですね。

その中だと個人的に印象に残っているのはサイレンススズカかな。「大逃げ」と「安定」の両方を有している馬は歴史的にも希少な存在で、サイレンススズカは「伝説」と呼ぶにふさわしい存在だろうね。

あれだけのスピードを誇った馬ですから、マイル路線はもちろんスプリント路線に進出していても活躍していそうですもんね。

いや、俺っちはその考えには否定的だね。
なんならマイルでも「逃げ」と言うレーススタイルで通用するかは微妙だと思うよ。

おや?それはどうしてですか?

その理由はこの中山記念の予想の根拠にもつながっているから中山記念の傾向を紹介した後に説明するよ。

そうですか。
では早速予想に入っていきましょう。

過去5年勝ち時計&ラップタイム

傾向①ラップ⇒耐久力スピード型のラップ構成。特徴的なのはテンの2F目の遅さ。

過去5年の中山記念のラップタイムを見ると、テンとラストの1F以外は全て平均が11秒台。その中で最も速いラップは11.42と極端に速いわけではないので、加速力や最高速よりも一度上げたギアを長い区間に渡って維持できる耐久力が重要になってきます。

また、中山芝1800m全体の傾向として特徴的なのが「テンの2F目が遅い」と言う点です。
一般的なコースではテンの1F目から3F目はV字になることが多いのですが、このコースはそうなっていません。
中山芝1800mはスタート直後にコーナーがあるため、逃げ馬が行き脚をつけにくいのでペースが落ち着く傾向にあり、早いペースでも「平均よりやや速め」に収まることが多いです。

このことからラップ傾向としては、先行有利で、その中でもスローに落としてため逃げをするタイプよりもある程度ペースを上げても残れる馬、もしくはジワジワとペースを上げることが出来るタイプの逃げ馬が合っていそうです。

傾向②種牡馬⇒ステイゴールド産駒とハーツクライ産駒が3勝ずつ。長距離型サンデー系が有望か?

過去10年の中山記念の種牡馬別成績を見てみると、ハーツクライ産駒ステイゴールド産駒がそれぞれ3勝ずつを上げており、このレースを得意としています。

いずれも切れ味と言うよりは、持続力・耐久力を売りにしている長距離向きの種牡馬と言うイメージが強く、ラップ傾向とも符合します。
長距離向きの持続・耐久型のサンデーサイレンス系は上記2頭に限らず積極的に狙っていくべきだと思います。

一方で、このレースと相性が良くないのがディープインパクト産駒。2020年にダノンキングリーが勝利していますが、過去10年のトータルで見ると単勝回収率13%。複勝回収率も51%と決して高くありません。
”消し”とまでは言いませんがやや軽視しても問題はないでしょう。

過去5年(2017.1.14~2022.1.23)の中山芝1800m全般の成績を見ると、父サンデーサイレンス系×母グレイソヴリン系と言う配合パターンを持つ馬が183レース中14勝。複勝回収率が104%で単勝回収率に至っては217%と驚異の200%超えを果たしています。
この父サンデーサイレンス系×母グレイソヴリン系と言う配合パターンは過去10年で中山記念3勝を挙げている種牡馬ハーツクライや、2018年・2019年と中山記念を連覇したウインブライトと同じ配合パターンであることから、この配合パターンを持つ馬のこのレースへの適性を垣間見ることが出来るのではないでしょうか?

傾向③前走⇒中山金杯組or中山金杯が有力

過去10年の中山記念の勝ち馬の前走レースを見てみると、最多の4勝を挙げているのが中山金杯組、他6パターンはどれも1勝ずつで、有馬記念、天皇賞秋、マイルチャンピオンシップ、香港マイル、エリザベス女王杯、日本ダービーと全てG1レースとなっています。
頭で狙うとしたら前走中山金杯組、もしくはG1組をチョイスする方が良さそうです。

ペースを決めるのはテンの2Fである。

では早速「サイレンススズカがスプリントで通用しない」と言う根拠をご教授願います。

まず、大前提として押さえておいてほしいのが
「一口にハイペースと言っても距離によってその速さは全然違う」と言う事。

例えば最近だとコスモノアゼットが良い例だと思う。

コスモノアゼットは去年10月9日の新潟ダート1800mでテンの4F46.3というこの条件にしてはとんでもないハイペースで大逃げ。当然のように失速して、競馬ファンの間ではちょっと話題になったレースだった。

次走、コスモノアゼットは同じ新潟でもダート1200mのレースを選択してきた。
このレースでコスモノアゼットは中団6番手から競馬を進めて3着に好走してるんだけど、このレースをみた一部競馬ファンからTwitterで「いや今回は逃げへんのかい」っていうツッコみがあった。
でも、俺っちからしてみたら「そんなん考えたらレース前に分かるやろ!このたわけが!!」って言う感じだった。

それはなぜでしょう?

コスモノアゼットがダート1800mで大逃げをした時の最初の4Fのラップが、
12.6-10.7-11.2-11.8
(12.6-23.3-34.5-46.3)
だったのに対し、その次走ダート1200mに出た時の最初の4Fのラップは
12.0-10.0-11.5-12.3
(12.0-22.9-34.4-46.7)
とテンの4Fで見ると1800m戦の方が速いけど、テンの2Fで見れば0.4秒と400mと言う距離を考慮すると圧倒的に1200m戦の方が速い
これを考えるとコスモノアゼットが距離短縮になったからって簡単には逃げられないと言うのはわかると思う。1200m戦は1800m戦と違ってテンの2F22秒台で走れる馬なんてわんさかいるしね。

これをサイレンススズカにも当てはめて考えてみる。
サイレンススズカがバレンタインステークスから毎日王冠まで6連勝を飾ったレースのテンの2Fのタイムをそれぞれ見ると、
バレンタインS 23.5
中山記念 24.9
小倉大賞典 23.2
金鯱賞 24.0
宝塚記念 23.5
毎日王冠 23.7
と小倉大賞典の23.2を除くと23.5~24.0くらい。
一方で同期間に行われた古馬芝1200mの重賞は4レースあるんだけど、この4レースのテンの2Fのタイムは
阪急杯 22.8
シルクロードS 22.4
高松宮記念 22.5
函館SS 22.5
といずれも23秒を切っている。このテンの速さでもサイレンススズカが逃げられるかと言うと少々疑問符がつくと言う感じだね。

このことから、
短距離のハイペース=最初からガンガン行く
マイルを超える距離のハイペース=落ちるべきところでペースが落ちない。
と定義することが出来ると思うよ。

なるほど、サイレンススズカはどちらかと言うと「落とすべきところでペースを落とさない逃げ馬」と言う事ですね。それはわかりました。
では、それが今回の中山記念とどうかかわってくるのでしょうか?

2トーラスジェミニの近走の敗因に関わってくる。

トーラスジェミニがオープンで勝利したレースは、重馬場だった東風ステークスを除くとテンの2Fのタイムが
巴賞 24.7
ディセンバーS 25.1
七夕賞 24.1
といずれも24秒以上かかっているレース。どのレースも、スタート直後はゆっくり⇒早めにジワジワペースを上げる⇒持続力を生かした逃げ残りと言うレースでの勝利だった。

一方で、惨敗を続けている近走は
札幌記念 23.4
毎日王冠 23.5
京都金杯 22.6
東京新聞杯 23.3
とトーラスジェミニにとってはやや忙しいレースで気分良く走ることが出来ていないと考えられる。
近走の惨敗続きは「型」にはまらなければ脆いこの馬らしい結果と言えると思う。
逆に言えば「型」にさえハマればこれまでの惨敗が嘘のように強い競馬をする可能性も高いと言える。

でも速人さん。今回は「令和のツインターボ」とも言われる5パンサラッサが出走します。この馬が福島記念で逃げた時のテンの2Fは22.7ですし、ペースがマイル、スプリント並みに速くなることは考えられませんか?

そこで傾向を思い出してほしい。
中山芝1800mはスタート直後にコーナーがあるため、スタート後200m~400mのペースが上がりにくい
実際、過去10年のこのレースのスタートから400mのタイムが23秒を切ったことはもちろんないし、24秒を切ったのも2019年と2021年の2回のみでいずれも23秒台後半。少なくともテンの2Fでペースが上がることは考えにくいコース形態だと言える。
かと言ってドスローになって直線だけの上がり勝負になることも考えにくいコースだから、このコースはトーラスジェミニのために作られたと言っても過言ではないくらいトーラスジェミニの適性にマッチしていると思う。

それに、パンサラッサがガンガン行くようなら無視して離れた2番手でも良いしね。

とにかく、今回のトーラスジェミニは近走の不適条件から、最適条件と言っていい条件に変わるし、近走の凡走で人気を落としまくってるから絶好の狙い目だと思うよ。

ラップは最適、血統も好相性。もう1頭の穴馬。

相手はどのあたりになるでしょう?

穴でもう1頭注目しているのが4ヒュミドール
この馬はラップと血統2つの観点からこのレースに適性があると思うんだ。

まずはラップ。
ヒュミドールが過去にオープンで好走したレースを見ると、
小倉記念
12.8-11.5-12.1-12.7-12.3-11.3-11.4-11.5-12.2-11.9
福島記念
11.9-10.8-10.9-11.9-11.8-11.9-12.4-12.4-12.1-13.1
と言う感じ。
小倉記念は残り1000mから一気にペースが上がりそこからゴールまでペースがジワジワ落ち続けるレース。
福島記念は(パンサラッサの大逃げでラップの信憑性は低いが)例年の傾向からするとゴールが近づくにつれてジワジワとペースが落ちていくレースが多い。
どちらも耐久力がカギになってくるレースぶりで、残り1400mからペースに大きな変動がない中山記念にはうってつけのタイプであると言えそう。

血統的には、父サンデーサイレンス系×母グレイソヴリン系の配合馬が前述のとおり高い回収率の数値を示しており、期待が持てる。

この2点から注目して損はない穴馬と言えると思うよ。

◎2トーラスジェミニ

〇4ヒュミドール

▲5パンサラッサ

▲15ダノンザキッド

△11カラテ

推奨買い目

単勝:2 1000円

複勝:2 1200円

馬連:2-4 500円 2-15,5 各100円

ワイド:4流し2,5,15 各900円 ワイド2流し5,15 各100円

3連複(フォーメーション):2,4-2,4,5,15-2,4,5,11,15 各100円

3連単(BOX):2,4,5,15 各100円

だいぶ変な馬券の買い方ですね。

馬券の買い方も試行錯誤していかないとね。