適性と人気の不均衡で大荒れも狙える~ニュージーランドトロフィー予想~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。土曜日のメインはNHKマイルカップのステップレース、ニュージーランドトロフィーです。
過去5年時計&ラップタイム
2019年:ワイドファラオ:1.34.2 12.4-11.5-12.0-12.3-12.1-11.4-11.2-11.3(良) 48.2-46.0
2018年:カツジ:1.34.2 12.5-11.1-11.6-11.9-12.0-12.1-11.6-12.4(良) 47.1-47.1
2017年:ジョーストリクトリ:1.36.0 12.9-11.6-11.8-12.1-12.1-12.0-11.7-11.6(稍重) 48.4-47.6
2016年:ダンツプリウス:1.33.9 12.2-11.0-11.7-11.7-12.1-11.8-11.7-11.7(良) 46.6-47.3
2015年:ヤマカツエース:1.34.8 12.2-11.2-11.6-12.2-11.8-12.0-12.0-11.8(稍重) 47.2-47.6
※見方…年度:勝ち馬:勝ちタイム ラップタイム(馬場) 前半4F‐後半4F
☆傾向
①極端なスローペースになった2019年以外、上がり3Fに11秒台前半が出ておらず、「切れ味」より「パワー」が優先されるレース。
②これも2019年を除いて緩急がほぼないレース(1F間の加速が最初の1F→次の1Fを除くと2015年~2018年は全て0.5以内)で、耐久力が重要。
③穴を開けている馬は「短距離を走ってきた馬」が多いイメージ。特にテンの2F目と3F目が11秒台前半と言うラップのレースで好走しているような馬は狙い目。
適性と人気がチグハグなレース。大荒れの予感!
では館山さん、傾向①~③を踏まえたこのレースの狙うべき馬はどの馬でしょう。
まず、①~③それぞれの要素を具体的にラップに落とし込んでみると、
①パワー→上がり3Fに11.5を切るラップがない。
②耐久力→前の1Fから次の1Fのラップの差が、テンの1Fとテンの2F目以外の全てのラップで0.5以内におさまっている。
③テンのダッシュ力→テンの2F目とテンの3F目がともに11.9以内。
この3つのポイントを全て押さえたレースで好走した経験がある馬をピックアップしていきたいね。
この条件を満たしたのは、
カフェサンドリヨン:2020年黄梅賞(2着):12.4-11.1-11.7-12.2-11.9-12.0-11.5-12.3
カリオストロ:2019年万両賞:12.2-10.5-11.4-11.4-11.4-11.5-12.0
グレイトホーン:2019年2歳未勝利:12.6-11.2-11.7-11.5-11.8-11.7-11.6-12.0
コウソクスピード:2019年2歳未勝利:12.4-11.2-11.8-12.0-11.8-12.9-13.7
ハーモニーマゼラン: 2019年2歳未勝利:12.5-10.8-11.3-11.6-12.0-12.2-11.8-12.1
マイネルグリット:2019年小倉2歳S:12.0-10.5-11.2-12.2-12.0-12.6
の6頭。
では、この中で本命はどの馬でしょう。
ここも阪神牝馬Sと同じく「館山スタイル」で行くよ。
まず1頭目の本命馬は、
10ハーモニーマゼラン
この馬は中山マイルで【2/1/0/0】と相性は抜群。いずれのレースも2秒以上の前傾ラップを先行して粘りこむ競馬をしているから耐久力はこのメンバーでも随一のものを持っている。
本来はこの馬を「自信の◎」としてもいい所なんだけど、前走、相手のほとんどが未勝利馬と言う楽なメンバー構成だったとは言え、前半4F45秒台での逃げ切りは反動が来てもおかしくないラップ内容。
他の2頭が超人気薄と言う事もあり、色気を出してこの馬軸ではなくその2頭加えて「館山スタイル」を採ることにしたよ。
なるほど。それではその「超人気薄2頭」の紹介もお願いします。
まずは
8コウソクスピード
だね。
でも館山さん。この馬は確かに上の条件を満たしますが、その時はダートで走っています。それでも良いんですか?
2013年のニュージーランドトロフィーで12番人気の低評価に関わらず3着にきたストーミングスターはダートで勝ち上がってきた馬。去年の勝ち馬ワイドファラオも今やダートに駒を進めているわけだから、特に問題はないと思うよ。前走は芝のレースで3着に来ているしね。
それに父のヴィクトワールピサも産駒成績を見ると良、稍重、重、不良全てのカテゴリーでダートより芝の勝率が高い。祖母にメジロドーベルがいるという血統背景からも芝はこなせると思うし、一発の可能性を十分秘めた馬だと思うよ。
もう1頭は
1カフェサンドリヨン
この馬は想定オッズを見て意外な人気の無さに驚いた馬。
前走黄梅賞のラップは淀みない流れを逃げて2着。このレースの勝ち馬クロノメーターはこのレースに出てきたら結構な人気をするはず。その馬とハナ差2着の競馬が出来ているのであれば、このメンバーでも能力に遜色はないと思うし、チャンスは十分あると思うよ。
印
◎10ハーモニーマゼラン
◎8コウソクスピード
◎1カフェサンドリヨン
△2カリオストロ
△3マイネルグリット
人気所のシーズンズギフトやオーロラフラッシュ、ルフトシュトローム辺りは全て買わないという思い切った予想ですね。
シーズンズギフトはこれまでの3レース前半4Fの最速が47.6。マイルの淀みない流れになった時に対応できるか未知数だし、オーロラフラッシュ、ルフトシュトロームは後傾かつ上がり3Fに11秒台前半が出てくるような「切れ味」を要するレース。今回のレースの適性とはちょっとズレていると思うよ。
このことからもわかると思うけど今回のレースは”人気”と”適性”がかみ合っていないレース。大荒れになってもおかしくないと思うよ。
買い目
馬連(BOX):1,8,10
3連複(フォーメーション):1,8,10-1,8,10-1,8,10,2,3
ずばり、自身の度合いはいかほどでしょう?
ハーモニーマゼランの前走が前半4F46秒台とかだったら☆☆☆にしても良かったんだけど………、ここは☆☆かな。
※自信度の目安
☆☆☆…家宝を質に入れてでも買うってくらい自信あり。どーんと大勝負。
☆☆…それなりの自信度。大勝負はしないけど、ちゃんと馬券を買い忘れないようにしたい。
☆…あんまり自信なし。場合によっては撤退(見)も視野に入れる。