【ウマ娘】競馬初心者のためのウマ娘講座~第13話「夢をかける」~【考察】
こんちわ~す。館山速人で~す。
今日は「競馬初心者のためのウマ娘講座」の第13回です。
第1回~第12回のブログは以下にリンクよりご確認ください。
第1回「トウカイテイオー」
第2回「譲れないから」
第3回「出会い」
第4回「TM対決」
第5回「無敗と連覇」
第6回「なんのために」
第7回「祝福の名前」
第8回「ささやかな祈り」
第9回「ストップウォッチ」
第10回「必ず、きっと」
第11回「この気持ちって」
第12回「ふたり」
ついに迎えた「ウマ娘プリティーダービーSeason2」最終回。
俺っちは実際に行われたレースの結果を知っていたので、結末は大体予想できていたのですが、それでも涙なしでは見られないような素晴らしい最終回でしたね。
今日はこの最終回のもとになった「1993年有馬記念」の内容を中心に競馬ファンの「グッ」とくるポイントを紹介していきたいと思います。
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第13話「夢をかける」
1993年有馬記念
有馬記念が「競馬のオールスター」とされる由縁。それは「出走馬がファンの投票で決まる」と言うところにあります。
1993年の有馬記念はファン投票1位がその年の菊花賞を2着に5馬身の差をつける圧勝で制したビワハヤヒデ、2位はそのビワハヤヒデを下してダービーを制したBNWの一角ウイニングチケット、3位は天皇賞春でメジロマックイーンを負かしたライスシャワー。
トウカイテイオーは1年間レースに出走していなかったにも関わらずファン投票4位と相変わらず高い人気を誇っていました。
この年の有馬記念はトウカイテイオーを含めてG1ホースが7頭もいる豪華な面子。
そんなメンバーでトウカイテイオーが結果を残せるか否かに関しては懐疑的に見る人が多かったよう。当日の単勝オッズは4番人気だったものの、これに関してはどちらかと言うと「応援票」の意味合いが強く、複勝人気は8番人気と決して馬券的な信頼を集めてるとは言い難い状況でした。
各ウマ娘きれいなスタート。さすが選ばれた14人。優駿であります。
有馬記念スタート直後のこの実況はフジテレビ堺正幸アナウンサーの実況の完全再現!
こういう細かいこだわりがウマ娘の人気の秘密でしょう。
大逃げしたかったのにガンガンついてくる。
この年の有馬記念の最初の900mを200m毎(最初だけ100m)に刻んだラップタイムは 7.0-11.2-11.9-11.4-11.7。
競馬をやってる方ならなんとなくわかると思うんですが、この時期のG1としてはこのラップタイムはハイペースの部類に入ると思いますし、メジロパーマーのこのセリフも「これだけのペースで飛ばしているのについてきている」と言う焦りが感じられ真実味があります。
現在の並びを確認していきます
ウマ娘では出走ウマ娘全員の名前が呼ばれることは珍しいのでここで一気に「モブウマ娘」のモデルになった競走馬を紹介したいと思います。
ヴァイスストーン=ホワイトストーン
ホワイトストーンはメジロマックイーンが勝った菊花賞で2着だった馬。
イメージとしてはチームカノープスに所属していそうな名脇役と言う感じでG1は勝てませんでしたが、当時G2だった大阪杯やAJCCを勝った実力馬で、芦毛のきれいな馬体もあって人気を博した馬でした。
ちなみに父はウマ娘にも登場するタマモクロスと同じ元祖「白い稲妻」シービークロスです。
レリックアース=レガシーワールド
レガシーワールドはこの年のジャパンカップを制した強豪。この有馬記念でも2番人気に推されるなど、古馬(ウマ娘のアプリで言う「シニア級」)の代表格としてこのレースに挑んでいました。
ちなみに、前年の有馬記念で大逃げするメジロパーマーをゴール寸前で追い詰めていたのはこのウマ娘です。
ペラ=ベガ
ベガはサイコクラッシャーの使い手………、
ではなく、この年の桜花賞とオークスを制した二冠牝馬。
脚が不自然に内側に曲がった「内向」と言う身体的特徴からデビューさえ難しいのではないかとされたところからここまでのし上がってきた実力の持ち主。
名前から想像できる方もいるかもしれませんが、アプリ「ウマ娘 プリティーダービー」にチラッと登場するアドマイヤベガのお母さんでもあります。
パーネントウィン=エルウェーウィン
エルウェーウィンは朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティステークス)でビワハヤヒデを破って勝利をおさめた外国産馬。
実はその勝利から長い間勝てない日々が続いたのですが、1996年のアルゼンチン共和国杯でおよそ3年11か月ぶりの勝利を飾り、当時のJRA最長重賞勝利間隔記録を打ち立てました。
リュオプリメン=セキテイリュウオー
セキテイリュウオーは93年、94年と2年連続天皇賞秋で2着に入ったマイル~中距離路線の実力馬。
この馬もホワイトストーンと同じくチームカノープスにいそうな名脇役と言うイメージです。
ちなみにウマ娘の名前の方は「俺っちにはこう聞こえた」ってだけで合ってるかどうかは知りません。悪しからず。
シュプールムーバー=エルカーサリバー
エルカーサリバーは「ハヤテ一文字」でおなじみニシノフラワーと同期の牝馬。
マイルのアーリントンカップや当時2200mだった日経新春杯などを制し、幅広い距離で活躍しました。
ちなみに俺っちはなぜかずっとエルカー/サリバーと思っていたんですが、正しくはエル/カーサ/リバー(エル=スペイン語の定冠詞、カーサ=スペイン語で家、リバー=川)なんですね(;^_^A。
アベックドリーム=ウィッシュドリーム
こちらは前々回のブログでも紹介しましたね😉。
トウカイテイオーが来た、えっトウカイテイオーが来た⁉
実況アナウンサーのセリフ。
本物の実況ではここまで露骨に驚いてはいません。
が、フジテレビの堺正幸アナウンサーの実況で残り200m地点から「トウカイテイオーが来た」って3度叫んでいるんですが、実際クレッシェンド気味になっているので「驚き」のニュアンスは含まれているかもしれません。
ダービーウマ娘の意地を見せるか、トウカイテイオー奇跡の復活!1年ぶりのレースを……制しました、トウカイテイオー!
このあたりの実況はフジテレビ堺正幸アナウンサーの実況の完コピです。
特に「1年ぶりのレースを」の後に感極まって言葉が詰まる感じも再現されていて、このアニメの演出力の高さを改めて実感しました。
レースの描写に関しても、残り200mでは1馬身ビワハヤヒデが前にいるんですが、そこからジワジワと確実に差を詰め、ゴールではトウカイテイオーが半馬身前に出ている感じが上手に再現されています。
これに関しては、残り200mから本当にファンの声援に後押しされるように伸び勝ち切ってしまうトウカイテイオーが凄いなと改めて思いました。
1年ぶりのレースでのG1勝利
「1年ぶりのレース」でのG1勝利はもちろんJRAの最長間隔記録。
馬の1年は人間でいう4年に相当すると言われるので、これは「オリンピックで金メダルを獲った後、4年間1度も実戦を経験せずに次のオリンピックで金メダルを獲る」
くらいの快挙。
常識では考えられないことをトウカイテイオーは成し遂げたのです。
3着は今年もナイスネイチャ
ナイスネイチャは前年の有馬記念もその前の有馬記念も3着。つまりこれで「有馬記念3年連続3着」という大偉業?を達成したことになります。
ちなみにナイスネイチャは翌年の有馬記念にも出走しましたが5着に敗れ、念願の有馬記念制覇も不滅の大記録「有馬記念4年連続3着」の夢?も潰えました。
ちなみにこの時の3着はライスシャワー。ライスシャワーはミホノブルボンの無敗三冠、メジロマックイーンの春の天皇賞3連覇に続いての大記録阻止となりました(って昔のレープロに書いてあった記憶があります(;^ω^))。
終わりに
「ウマ娘プリティーダービーSeason2」の放映期間ずっと連載してきたこの企画も今日で一区切りです。
この作品を見て、またゲームをプレーしてみて、やっぱりこの作品は「競馬バカ」が作ってるなと改めて思いました。
それでいて凄いのが、単純に同じような「競馬バカ」を喜ばせるだけの作品になっていなくて、きちんと万人向けのエンターテインメントとしても魅力的な作品になっているところだと思います。
ゆえに、競馬を知らなくても面白い、競馬を知っているともっと楽しい作品に仕上がっていると思います。
なので「ウマ娘プリティーダービー」を見て、またはゲームをプレーして競馬に興味を持った方は、競馬関連の本や雑誌、あるいは周りの競馬ファンに話を聞いてみてからもう一度この作品に触れてみることをお勧めします。
そうすれば、よりこの作品を深く楽しめると思います(`・ω・´)b。
もし、その「競馬を深く知るための端緒」にこのブログがなってくれるのであれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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