(俺は)名馬(だと思う)物語~バランスオブゲーム~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。

今日は(俺は)名馬(だと思う)物語を書いていくよ。

今日はどんな馬を紹介してくれるんですか?

今日紹介するのは

バランスオブゲーム

だよ。

その馬なら名前は聞いたことありますよ。結構たくさんのレースに勝ってますよね。

そりゃぁ重賞を7勝もしているからね。まぁ、この馬に関しては「名馬」と言って差し支えない馬だと思うよ。

じゃあ早速バランスオブゲームについて紹介していくよ。

馬主はあの有名人!デビューからコンスタントに勝利を重ねる

ところでバランスオブゲームの馬主さんについては知っているかな?

確か有名なゲームクリエイターの方だとか?

そうだね。薗部博之さんと言って競馬ブームを作り上げたといっても過言ではない「ダービースタリオン」を開発した人物として知られているよ。

薗部さんはこの馬をセレクトセールで870万円で競り落としているんだけど、その時競りかけてきたのが、マイネル軍団の「総帥」として知られる岡田繫幸さん。岡田さんは競りが終わった後も薗部さんに「売ってくれないか」と交渉を持ちかけたほど、この馬の素質を高く買っていたそうだよ。

もしその時岡田さんが落札していたら、「マイネル○○」という名前で走っていたんですかね。

そうなるだろうね。

バランスオブゲームは2歳の8月に新潟でデビューし見事勝利を上げると、返す刀で新潟2歳Sに出走するとここも勝利。朝日杯FSこそ4着に敗れるものの、年明け初戦となる弥生賞は見事に逃げ切りを決めて、クラシックの有力馬に数えられるようになったんだ。

この時の鞍上田中勝春騎手のコメントがユニークで「レース序盤は力んで走っていたけど、道中内ラチに止まっているカラスを見て落ち着きを取り戻した」だってさ。

カラスに助けられた勝利というわけですね。

G1では勝てないがG2だと安定した走りを見せる

その後のバランスオブゲームはG1では厳しい戦いを強いられるんだけど、G2以下では常に安定して上位を取り続けるんだ。

G1での成績が【0/0/2/12】なのにG2になるとこれが【6/3/0/3】になる。

特に中山競馬場は大の得意にしていて、中山のG2は【4/2/0/0】とパーフェクト連対。「中山のG2はバランスオブゲームさえ買っとけば当たる」という時期があったくらいだからね。

ちなみにこの「G2を6勝」というのはいまだに歴代最多記録だよ。

生涯成績を見渡しても、G1とダート戦以外で掲示板を外したことは一度としてないから、常に安定して力を発揮していたタイプだと言えるね。

G1ではちょっと力が足りなかったということでしょうか?

う~ん。個人的にはそうも言い切れないと思う。

この馬のセールスポイントは操作性の良さ、コーナリングの上手さ、長い距離を一定のスピードで走れる我慢強さだと思ってるんだけど、その長所を一番生かしやすいのが中山の芝なんだと思うよ。

にもかかわらず現役中はついぞ有馬記念に出走することはなかった。距離適性の問題だろうけど、菊花賞でも掲示板に載っていたし、日経賞2着もあるからこなせないとは思わなかった。もし、有馬記念に出ていたら…、と思わずにはいられないよ。

あと、今は大阪杯がG1になってるけど、この当時はG2だったというのもある。コーナーリングの上手いこの馬が大阪杯を目標に馬を作っていれば、勝ち負け出来ていた可能性は十二分にあると思うよ。

だから、俺っちのイメージでは「G1に足りなかった馬」じゃなくて「ちょっとした適性のかけ違いでG1をとれなかった馬」というイメージが強いかな。

2歳~7歳まで上位で戦い続けた無事是名馬

この馬のさらに凄いところは2歳のデビュー戦以外、全てのレースで重賞を走り続け、引退の原因になったケガ以外は大きなけがもなく、毎年しっかりと出るべきレースに出続けた所もあると思う。

成績を見てみると「衰えた」と感じさせるところがないですよね。7歳になってもしっかりとG2を2つ勝っていますし、G1で3着というのもあります。

この馬は母系を辿るとロイヤルサッシュに行きつくんだけど、このロイヤルサッシュを祖とする牝系はステイゴールド、スノードラゴン、バランスオブゲームの半弟にあたるフェイムゲームなど「丈夫で長持ち」が売り。この馬もご多分に漏れず、しっかりとその血を受け継いでいたわけだね。

もし、バランスオブゲームが怪我無く現役を続けていたとしたら、ステイゴールドのように引退レースで劇的にG1を勝つことがあったかもしれませんね。

あるいは父フサイチコンコルドの弟ミラクルアドマイヤが送り出した晩成の名馬カンパニーのように、8歳にしてG1を連勝何てことがあったかもしれないね。

カンパニーも競馬の仕方は違うけど、どこか似た「キャラクター」を持っていたから。

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