春のサトノウィザード復活祭り~2/29・3/1回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は先週の競馬の中から、館山さんが「今後注目しておくべき馬」を紹介するコーナーです。

土曜 中山2R 3歳未勝利 1着 チェスナットロール

この週の中山ダートは比較的時計が出やすい状態だったとは思うけど、それにしてもこの馬の勝ち時計1.11.5はかなり優秀。同日の古馬2勝クラスでも2着相当の時計だし、ラップも11.9-10.4-11.6-11.9-12.3-13.4と最初の1Fから4F続けて11秒台を出した上に5F目も12.3とラップの落ちが少ない。今回と同じような走りが出来れば1勝クラスでも当然勝ち負けになるだろうね。

チェスナットロールは4戦して掲示板に載ったこともなかったのにここまで一変するとは驚きです。

この時期の3歳馬は成長期だからグングン伸びる馬はいるからね。キングカメハメハもディープスカイもオルフェーヴルもみんなこのタイミングで一気に力をつけてダービー馬になった。

この馬はダート短距離での覚醒だからさすがに「クラシックで」とは言い難いけれど、ここからポンポンと出世してもおかしくないと思うよ。

土曜 阪神8R 4歳以上1勝クラス 1着 サトノウィザード

もう館山さんがサトノウィザード推しなのは十分にわかりましたから!

それはそうなんだけど、あの勝ち方にはやっぱり興奮せざるを得ないよ。

スローペースを後方からレースを進めて4コーナーでは直線前が壁になって一瞬ヒヤリとしたんだけど、外に出してからの脚は桁違いだった。上がり4F45.3、3F33.1、自身の上がり32.5はやっぱりタダものじゃない。秋は天皇賞を走っていないとおかしいくらいの馬だと思うよ。

ただ、新馬戦もこのレースも極端なスローペースでした。ペースが上がると対応できない可能性はないでしょうか?

この馬に関しては、新馬戦や若駒Sを見ても決して勝負所の反応が良いというタイプには見えないんだよね。だから、ペースが上がってどうこうを心配する必要はないと思うよ。

日曜 中山6R 3歳1勝クラス 1着 ハーモニーマゼラン

この馬が勝ったレースは9頭中4頭が未勝利馬でそのうち3頭は未勝利戦でも掲示板に載ったことがなくレースのレベルとしてはお世辞にも高いとは言えないレース。ジュニアカップ2着があるハーモニーマゼランにとっては、言葉を選ばずに言うと「タダもらい」のレースだったと思う。

ただ、ラップを見ると12.3-11.3-10.7-11.3-11.7-12.1-11.9-12.5とかなりの前傾ラップでこれを1.33.8というなかなかの好タイムで逃げ切ったと言うのは評価して良いと思う。

この馬のマイルのレースでの好走はどのレースも前半47秒を切る淀みない流れを前で競馬して押し切る形。ダイワメジャー産駒らしいスピードの耐久力があってイメージとしては同父のカレンブラックヒルに近い。

カレンブラックヒルの場合は母の血が(Grinde Stone×Storm Cat)だったからやや仕上がり早の血統だったけど、ハーモニーマゼランは母の血が(Sea The Stars×Galileo)だからカレンブラックヒルよりパワー寄りだけど成長力を感じさせる血統。ニュージーランドトロフィーはもちろん、成長次第ではNHKマイルカップでも有力になってくると思うよ。