もう安田記念はペースとか深く考えず”短距離志向”の馬を狙うでいい~安田記念回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。本日のブログは安田記念の回顧ブログです。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:1.31.6 ラップタイム:12.1-10.9-11.2-11.5-11.6-11.4-11.0-11.9 前半4F-後半4F:45.7-45.9

安田記念は「前半45秒台」が基本と考えた方がいい

安田記念は館山さんの「前半4F46秒台になる」と言う予想はもろくも崩れて、前半4F45.7となりました。

Twitterでも呟いたけど、「もし45秒台になったら」と言う予想は当たっていたからね!!

それはそうかもしれませんが、現実問題として一銭も館山さんの懐には入ってきませんからね!

それを言われるとどうしようもない。まぁ俺っちが展開読みを見誤った最大の理由は少頭数で行われた2016年の安田記念が前半4F47.0というペースで流れたからなんだけど、よくよく見てみたらこの年は今年と違ってセイウンコウセイやダノンスマッシュのような「がっつり短距離路線を歩んできました」という馬はいなかったから、それが原因で落ち着いたんだよね。

そう考えると2016年のレースを理由にスローになるという見立てをしたのは、今になってみれば迂闊な判断だったなと思うよ。

今後の安田記念も前半4F46秒台を切る年が続きそうな感じですね。

そうだね。そうなると今後も馬場が悪くなって消耗戦にならない限りスピードで押しきれるスプリント質の馬が優勢になってくるんじゃないかな。中距離寄りのマイラーには厳しいレースになってきそうだね。

グランアレグリアは「11秒台がずっと続くレース」に強い

レースは前年の桜花賞馬グランアレグリアが悠々と抜け出す完勝でした。

馬も強かったけど、中団できっちり折り合って、包まれないうちにスッと外に出した池添騎手の好騎乗も光ったね。

グランアレグリアについてはこの馬は道中ずっと11秒台が続くようなレースには強いなと。道中楽に追走できる基礎スピードも追ってからグンと伸びる最高速も高いけど、走りが前向きすぎて折り合いに難があるイメージ。

だから道中11.2~11.7くらいのラップがずっと続くようなレースがこの馬には一番合っている気がする。それが1400m~高速1600m何だと思う。

今回の条件はグランアレグリアにぴったりだったという事ですね。秋に関してはどうでしょう?

スプリンターズSは最後にパワーが要求されるから不安な面はあるんだけど、1400mを圧勝してるしもしかしたら問題ないかも。適性は◎ではないけれど〇くらいはあるし能力でカバーできる範疇だと思う。

天皇賞だと追走ペースがもう少し緩くなる分引っかかる可能性も増えて適性的には△くらいまで落ちるかな。正直天皇賞参戦なら「人気所で買う必要がない馬が増えた」と思えるから個人的には楽だけどね。もっと言うならBCマイルに参戦してほしい。たぶん勝つでしょ(知らんけど)。

史上初となるG1・8勝目を目指したアーモンドアイは2着に敗れました。

この馬は適性的に11秒台後半から12.1,2くらいのペースが続くのが得意で後半の最高速は素晴らしいものがある。言ってしまえばグランアレグリアの適性を若干後半スパート型に寄せたイメージ。今回のレースではその適性の差が勝敗を分けた印象だね。

しかし前走のヴィクトリアマイルはそれほど適性がないレースでも圧勝しましたが……。

それは能力が抜けていたんだと思う。裏を返せばグランアレグリアとアーモンドアイの間にそれほど大きな能力差はなくて、適性でひっくり返るくらいと言う事でもある。

アーモンドアイの秋に関してはどうでしょう?

天皇賞秋もジャパンカップも適性的には◎なんだろうけど、秋はサリオスやコントレイルと言った3歳勢とも対戦するだろうし、フィエールマンあたりも2400mなら遜色ない競馬が出来ると思っている。G1・8勝への道は結構なイバラの道でもあると思うよ。

プレミアム、キングリーのダノン2騎は中距離なら見直せる

館山さんが「前半46秒台ならこの2頭」とアーモンドアイの相手筆頭にあげられたダノンプレミアム、ダノンキングリーはいずれも見せ場なく敗れました。

この2頭は当初予想していた通り「前半4F45秒台だと(スプリント適性がないから)辛い」と言うのを体現したと思う。この2頭の結果を見てももう「安田記念(東京マイル)は中距離馬から」と言う格言は古のものになったんだなと感じたよ。

要するに安田記念での大敗は能力よりも適性の面が大きいと?

そう思う。このレースの着順のイメージとしてはこの2頭が「高松宮記念に走ったらどうだったか」くらいの感覚で見た方がいい。中距離に出てきたら巻き返しは必至だと思うよ。特にダノンプレミアムの方は天皇賞秋はベストの舞台だと思うからこれで評価が落ちるようだと馬券的にも”おいしい”馬になると思う。

まとめ

1着 グランアレグリア

◆能力的にはアーモンドアイとも並ぶくらいのものはありそう。

◆適性は1200m~高速馬場の1600m。今回のレースはこれがドンピシャにハマった。

◆秋はスプリンターズSなら有力。天皇賞秋なら買いたくないイメージ。

2着 アーモンドアイ

◆今回の敗戦はグランアレグリアとの適性の差。

◆天皇賞、ジャパンカップなら当然有力だが、相手も決して生半可なメンバーではなく、G1・8勝への道は決して平坦なものではない。

7着 ダノンキングリー

◆敗因は適性の不一致によるところが大きい。

◆中距離なら巻き返す。

13着 ダノンプレミアム

◆敗因は適性の不一致(+海外遠征帰りの疲れ?)によるところが大きい。

◆中距離なら巻き返す。特に天皇賞秋は適性的にベストな舞台だと思う。