パワー型かスピード型かの見極めはしっかりと~宝塚記念回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。それにしてもクロノジェネシスは強かったですねぇ~。

本命にしておいてなんだけど、あそこまで圧勝するとは正直思ってなかったよ。

でも館山さん馬券は外れたんですよね。

傷口をえぐるようなこと言わないで(´;ω;`)。

ドンマイです。では、さっそくレースを振り返っていきましょうか。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:2.13.5 ラップタイム:12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3 前半5F-後半5F:60.0-61.1

予想

直前の雨が明暗分ける!パワーのある馬が上位独占。

先ほども触れましたが、今年の宝塚記念はクロノジェネシスが6馬身の差をつけての圧勝でした。ここまでの差がついたカギはどこにあるのでしょうか?

やっぱりレース直前に振った強雨だろうね。この一雨で芝が水を含んで明確なパワー馬場になった。

クロノジェネシスは重馬場の京都記念を勝ってるし、その京都記念のラスト4Fが12.7-12.4-12.2-12.3、秋華賞のラスト4Fが12.5-12.0-12.3-12.1といずれも11秒台のない消耗戦、パワー寄りのレースだったから明確にこういうレースは得意だったからね。

これは他の上位入線馬にも言えることで、2着のキセキは不良馬場で行われた2017年菊花賞の勝ち馬、3着モズベッロは重馬場と去年秋の馬場の悪い京都のいずれも2000mを超える長距離戦で前半1000m60秒を切るハイペースの中圧勝をしている消耗戦に強い馬。5着のメイショウテンゲンもクロノジェネシスと同じように好走した重賞は上がり4F全て12秒台というパワー型。

これらの馬はいずれも「速く走れる」というよりも「悪天候や荒れ馬場と言った悪条件や前半からスタミナを消費するようなハイペースのレースで他の馬が苦しい中でも辛抱して走れる馬」というイメージ。その良さが前面に出たレースだったね。

それにしてもクロノジェネシスは強過ぎだったけど………。

そういったパワー型タイプの狙い目はどのあたりになってくるでしょうか?

秋のG1で言うと圧倒的に有馬記念が良い。3歳勢の出走状況にもよるけど、俺っちの中で有馬記念の印は◎クロノジェネシス、〇モズベッロまでは決めているよ。逆に天皇賞秋、ジャパンカップは後半4Fに11秒台前半が出てくるようなスピード重視のレースになりやすいからこれらの馬にはあんまり向かないと思う。

キセキについてはアーモンドアイが2.20.6で勝ったジャパンカップで2着に来たようにスピード馬場でも対応できるタイプだけど、どっちの馬場でも80点のイメージで適性が100点の馬に負けるイメージをしているよ。

決して得意ではない馬場でまずまずの走りをしたサートゥルナーリア。ポテンシャルは確かだが……。

1番人気で4着のサートゥルナーリアについてはいかがでしょうか?

決してベストとは言えないこの馬場でそれでも4着を確保してるんだからポテンシャルの高さは疑いようがない。ただ、この馬の売りは個人的には「瞬間的な加速力」と「最高速の高さ」だと思うんだけど、後者はともかく前者はなかなかG1では生かしづらい能力なんだよね。G1では1Fの間に1秒近く加速するようなペースにはなかなかならし。

秋のG1でそれに近い流れになりそうなのはジャパンカップで個人的にはこのレースが一番適性のあるレースだと思うんだけど、ルメール騎手が「距離が長い」って言ってるから出走するか微妙なんだよね………。

天皇賞秋はダメなんですか?

天皇賞は終始11秒台のラップが続くイメージでそこまで緩急がつかないレース。こういうペースではこの馬の鞍上の指示に即座に反応する爆発的な加速力を生かしにくいと思う。それならすでにそういうペースで実績のあるアーモンドアイとかサリオスの方に食指は動くね。

まとめ

1着 クロノジェネシス

◆パワーのいる馬場に適性があったことは確かだが、それでもこの圧勝劇は圧巻の一語。相当に力をつけている。

◆スピード馬場では信用度は落ちる。秋のG1毎に100点満点で適性を判断するなら。天皇賞秋50点、ジャパンカップ50点、有馬記念100点。

2着 キセキ

◆力があるのは認めていたが、ここで来るとは……。

◆秋G1の適性は天皇賞秋70点、ジャパンカップ80点、有馬記念80点。どのG1でも「めっちゃ適性のある馬」相手に負けそうなイメージ。

◆阪神大賞典で見せた精神面の不安定さも気になるところ。

3着 モズベッロ

◆パワー型のレースや消耗戦であればG1級の相手でも十分に勝負になることを証明。

◆秋のG1の適性は天皇賞秋30点、ジャパンカップ20点、有馬記念100点。仮に天皇賞やジャパンカップでボロ負けしても有馬記念は全力買いしたい1頭。

4着 サートゥルナーリア

◆おそらく得意とはいえないであろうパワー型全振りの馬場で好走したのはこの馬のポテンシャルの高さがなせる業。

◆秋G1の適性は天皇賞秋60点、ジャパンカップ90点、有馬記念60点。適性のなさをポテンシャルでカバーできる馬ではあるが、個人的にこの馬を一番見たいのはジャパンカップ。

5着 メイショウテンゲン

◆この馬もパワー型馬場での強さは現役屈指のもの。

◆秋G1の適性は天皇賞秋20点、ジャパンカップ15点、有馬記念90点。この馬の真の狙い時は来年2か月くらいぶっつけで開催して疲弊しきった状態の阪神で行われるであろう天皇賞春だと思う。

6着 ラッキーライラック

◆秋G1の適性は天皇賞秋50点、ジャパンカップ40点、有馬記念65点。この馬のベストは「小回り1800m~2000m」だと思う。

京都記念の時から決めてました!!~宝塚記念予想~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。日曜日の阪神メインは春のグランプリ宝塚記念です。早速予想していきましょう。

過去5年時計&ラップタイム

2019年:リスグラシュー:2.10.8 12.6-11.4-11.5-12.4-12.1-11.9-12.0-11.6-11.5-11.4-12.4(良) 60-58.9

2018年:ミッキーロケット:2.11.6 12.2-10.8-11.4-12.7-12.3-12.0-11.8-12.1-12.2-11.7-12.4(稍重) 59.4-60.2

2017年:サトノクラウン:2.11.4 12.5-11.1-11.6-13.1-12.3-11.7-11.6-11.8-11.7-11.8-12.2(稍重) 60.6-59.1

2016年:マリアライト:2.12.8 12.6-11.0-11.1-12.3-12.1-12.4-12.3-12.2-11.9-12.2-12.7(稍重) 59.1-61.3

2015年:ラブリーデイ:2.14.4 12.2-11.6-12.2-13.4-13.1-12.7-12.5-11.7-11.0-11.6-12.4(良) 62.5-59.2

☆傾向

①2015年以外はラスト4Fに11秒台前半が出ることは少なく(過去10年見ても2015年ラブリーデイの年と2019年リスグラシューの年のみ)、最高速はそれほど必要としない。

②加速のタイミングは2017年サトノクラウンが勝った年以外はやや遅め。ただ加速幅は大きくなくどちらかと言えば耐久力・持続力が必要なイメージ。

③後半4F全て11秒台という年はないが、1Fも11秒台が出ないという年もなくスピードとパワーのバランスが必要。

京都記念の時から決めていた本命

過去のレースを見ると、結構傾向はバラけているのかなという印象もありますが……。

確かにペースが上がる箇所はバラバラで一筋縄ではいかないイメージがある。ただ、ひとつ確実に言えるのは中盤に12秒後半が出てくることが少ない=ペースの緩みが少ない分、ラスト4Fの最高速もそれほど問われないという事。11秒台前半のスピードは使えなくてもいいから、11秒台後半から12秒台前半の脚を長く使える持続力が大事になってくるレースだよ。

ではその「持続力」を持った館山さんの本命はどの馬になるんでしょうか?

ずばり

16クロノジェネシス

だね。

クロノジェネシスは京都記念の回顧ブログで「リスグラシューになれる器」と仰っていましたね。

それくらい京都記念の内容は強かったからね。この当時の京都芝は相当馬場も荒れてたし、この日の京都は雨が降っていて馬場状態は重。相当タフな条件だったことは疑いようがない。そのレースを4角楽な手ごたえから直線突き抜ける完勝劇。ラスト5Fが13.1-12.7-12.4-12.2-12.3とほぼ減速のないラップで走り切った耐久力は称賛に値する。ぶっちゃけこのレースを見た時から「宝塚記念の本命はこの馬」と心に決めていたよ。

上がり4Fに11秒台前半が出てくるような切れ味勝負なら分が悪いだろうけど、この時期の阪神の馬場傾向と当日雨が予想される天候なら現役でも屈指と思える持続力とパワーを生かせると思う。

個人的にはリスグラシューに続き2年連続でグランプリ連覇を狙えるレバルの牝馬だと思っているし、その力を見せつけてほしいね。

2番手、3番手はパワー重視。サートゥルナーリアは有馬記念の走りが出来れば……。

では、クロノジェネシスの相手に考えたい馬はどの馬でしょうか?

狙いたい馬は3頭。まずは

18ブラストワンピース

この馬は新潟記念以降の勝利、つまり対古馬戦での勝利は全てラスト1Fが12秒以上かかったレースなんだ。

確認して見ると、新潟記念のラスト1Fが12.2、有馬記念のラスト1Fが12.9、札幌記念が12.2、AJCCが12.5ですね。

これはラスト1F時計がかかるようなタフな消耗戦が得意という事を示している。過去10年の宝塚記念でラスト1Fが11秒台だったことは1度もないから、宝塚記念のレース適性には合っている。

前走の大阪杯7着を理由に「阪神が苦手なのでは」と危惧する声もあるけれど、あのレースはラスト4Fが11.7-11.3-11.2-11.7というスピード優先のレースだったから今回と同じに考えてはいけないと思う。

これに近いことは

12モズベッロ

にも言える。

この馬は過去4勝してるレースで上がり3Fの中の最速ラップは11.5。つまり上がり3F内に11秒台前半があるレースでは勝ったことがない。典型的なパワータイプの馬。前走は距離も長かったけど、京都の高速馬場も合わなかったんだと思う。

条件的だけ見れば天皇賞春と比べて大きく好転するし、日経賞くらいの走りが出来れば、このメンバーでも決して引けはとらないと思う。この人気なら買いたい1頭だね。

人気が予想される5サートゥルナーリアはいかがでしょう?

その馬がクロノジェネシスの相手候補中心に考えている最後の1頭。正直この馬は瞬間的な加速力とトップスピードの高さが売りの馬で宝塚記念は適性的にはベストじゃないと思う。

ただ、パワー型馬場でペースが流れた有馬記念ではその「ベストじゃない条件」でも2着に来ているし、持続力やパワーもG1クラスに交じっても劣らないものを持っている。ここはポテンシャルで上位に来ても不思議じゃないよ。

◎16クロノジェネシス

〇18ブラストワンピース

▲12モズベッロ

△5サートゥルナーリア

✕17カデナ

☆11ラッキーライラック

買い目

馬連(流し):16-12,18

馬単:16→5

3連複(フォーメーション):16-5,12,18-5,11,12,17,18(但し、5-11-16の買い目だけ除外)

3連単(フォーメーション):16→5,12,18→5,11,12,17,18

もう安田記念はペースとか深く考えず”短距離志向”の馬を狙うでいい~安田記念回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。本日のブログは安田記念の回顧ブログです。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:1.31.6 ラップタイム:12.1-10.9-11.2-11.5-11.6-11.4-11.0-11.9 前半4F-後半4F:45.7-45.9

安田記念は「前半45秒台」が基本と考えた方がいい

安田記念は館山さんの「前半4F46秒台になる」と言う予想はもろくも崩れて、前半4F45.7となりました。

Twitterでも呟いたけど、「もし45秒台になったら」と言う予想は当たっていたからね!!

それはそうかもしれませんが、現実問題として一銭も館山さんの懐には入ってきませんからね!

それを言われるとどうしようもない。まぁ俺っちが展開読みを見誤った最大の理由は少頭数で行われた2016年の安田記念が前半4F47.0というペースで流れたからなんだけど、よくよく見てみたらこの年は今年と違ってセイウンコウセイやダノンスマッシュのような「がっつり短距離路線を歩んできました」という馬はいなかったから、それが原因で落ち着いたんだよね。

そう考えると2016年のレースを理由にスローになるという見立てをしたのは、今になってみれば迂闊な判断だったなと思うよ。

今後の安田記念も前半4F46秒台を切る年が続きそうな感じですね。

そうだね。そうなると今後も馬場が悪くなって消耗戦にならない限りスピードで押しきれるスプリント質の馬が優勢になってくるんじゃないかな。中距離寄りのマイラーには厳しいレースになってきそうだね。

グランアレグリアは「11秒台がずっと続くレース」に強い

レースは前年の桜花賞馬グランアレグリアが悠々と抜け出す完勝でした。

馬も強かったけど、中団できっちり折り合って、包まれないうちにスッと外に出した池添騎手の好騎乗も光ったね。

グランアレグリアについてはこの馬は道中ずっと11秒台が続くようなレースには強いなと。道中楽に追走できる基礎スピードも追ってからグンと伸びる最高速も高いけど、走りが前向きすぎて折り合いに難があるイメージ。

だから道中11.2~11.7くらいのラップがずっと続くようなレースがこの馬には一番合っている気がする。それが1400m~高速1600m何だと思う。

今回の条件はグランアレグリアにぴったりだったという事ですね。秋に関してはどうでしょう?

スプリンターズSは最後にパワーが要求されるから不安な面はあるんだけど、1400mを圧勝してるしもしかしたら問題ないかも。適性は◎ではないけれど〇くらいはあるし能力でカバーできる範疇だと思う。

天皇賞だと追走ペースがもう少し緩くなる分引っかかる可能性も増えて適性的には△くらいまで落ちるかな。正直天皇賞参戦なら「人気所で買う必要がない馬が増えた」と思えるから個人的には楽だけどね。もっと言うならBCマイルに参戦してほしい。たぶん勝つでしょ(知らんけど)。

史上初となるG1・8勝目を目指したアーモンドアイは2着に敗れました。

この馬は適性的に11秒台後半から12.1,2くらいのペースが続くのが得意で後半の最高速は素晴らしいものがある。言ってしまえばグランアレグリアの適性を若干後半スパート型に寄せたイメージ。今回のレースではその適性の差が勝敗を分けた印象だね。

しかし前走のヴィクトリアマイルはそれほど適性がないレースでも圧勝しましたが……。

それは能力が抜けていたんだと思う。裏を返せばグランアレグリアとアーモンドアイの間にそれほど大きな能力差はなくて、適性でひっくり返るくらいと言う事でもある。

アーモンドアイの秋に関してはどうでしょう?

天皇賞秋もジャパンカップも適性的には◎なんだろうけど、秋はサリオスやコントレイルと言った3歳勢とも対戦するだろうし、フィエールマンあたりも2400mなら遜色ない競馬が出来ると思っている。G1・8勝への道は結構なイバラの道でもあると思うよ。

プレミアム、キングリーのダノン2騎は中距離なら見直せる

館山さんが「前半46秒台ならこの2頭」とアーモンドアイの相手筆頭にあげられたダノンプレミアム、ダノンキングリーはいずれも見せ場なく敗れました。

この2頭は当初予想していた通り「前半4F45秒台だと(スプリント適性がないから)辛い」と言うのを体現したと思う。この2頭の結果を見てももう「安田記念(東京マイル)は中距離馬から」と言う格言は古のものになったんだなと感じたよ。

要するに安田記念での大敗は能力よりも適性の面が大きいと?

そう思う。このレースの着順のイメージとしてはこの2頭が「高松宮記念に走ったらどうだったか」くらいの感覚で見た方がいい。中距離に出てきたら巻き返しは必至だと思うよ。特にダノンプレミアムの方は天皇賞秋はベストの舞台だと思うからこれで評価が落ちるようだと馬券的にも”おいしい”馬になると思う。

まとめ

1着 グランアレグリア

◆能力的にはアーモンドアイとも並ぶくらいのものはありそう。

◆適性は1200m~高速馬場の1600m。今回のレースはこれがドンピシャにハマった。

◆秋はスプリンターズSなら有力。天皇賞秋なら買いたくないイメージ。

2着 アーモンドアイ

◆今回の敗戦はグランアレグリアとの適性の差。

◆天皇賞、ジャパンカップなら当然有力だが、相手も決して生半可なメンバーではなく、G1・8勝への道は決して平坦なものではない。

7着 ダノンキングリー

◆敗因は適性の不一致によるところが大きい。

◆中距離なら巻き返す。

13着 ダノンプレミアム

◆敗因は適性の不一致(+海外遠征帰りの疲れ?)によるところが大きい。

◆中距離なら巻き返す。特に天皇賞秋は適性的にベストな舞台だと思う。

ディープインパクト最高傑作~日本ダービー回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は日本ダービーの回顧ブログです。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:2.24.1 ラップタイム:12.6-11.3-12.9-12.6-12.3-11.8-12.2-12.3-11.8-11.3-11.3-11.7 前半6F-後半6F(前4F-中4F-後4F):73.5-70.6(49.4-48.6-46.1)

ペース分析:スローペースの上がり勝負と思われがちだが、マイラプソディが向こう正面捲って行ったことで中盤でペースが緩まず、最大の加速ラップが0.5秒と加速力より徐々にギアを上げる持続力が試されるレースだった。とは言え、上がり3F内に11秒台前半が2Fあり最高速も必要となり総合力がないと上位に来れないレースに見えるので、上位馬は能力のバランスが良いと考えて良いと思う。

ここにきて現れたディープインパクトの正統後継者

それにしてもコントレイルは見事な二冠でしたね。

抜け出した時は「余裕綽々」といった感じだったね。

この馬はトップスピードももちろん高いんだけど、それだけじゃなくてハイペースを前で競馬できて後半にためておく脚を失わないだけの耐久力もあるし、ギアチェンジが早い割に良い脚を長く使える持続力もある。能力のバランスが良くて全てがハイスペック。

これで父ディープインパクトに続く無敗の二冠馬になりました。

正直言ってこれまでのディープインパクト産駒って、「ディープインパクトの縮小版」みたいなイメージがあって、確かに走る馬は多く出るんだけど「父を超えられる可能性を感じる馬」はいなかった。

イメージとしてはバブルガムフェローに近くて「2歳、3歳の期待感の割に古馬になってからの成長に乏しい」感じで、実際ディープインパクト産駒の牡馬で古馬の中長距離G1を2勝以上したのはフィエールマンが初めてだった。

だけどコントレイルは明確に「父を超える」という未来を現実的に描ける馬。それくらい欠点が見当たらない上に長所も強い。成長力に関しては未知数の面もあるけれど、今の能力を維持するだけで古馬G1でも簡単に獲れると思わせるくらいの魅力を感じる馬だよ。

秋は菊花賞で三冠挑戦となります。

京都3000mの舞台がベストだとは思わないけれど、今日のレースラップは12.5を切るラップが8F続く持続力も感じさせるラップで長丁場のロングスパート戦になっても対応できるイメージはできる。三冠の可能性は十分あるだろうね。

サリオスもコントレイルがいなければ「無敗の二冠馬」になっていたという事実

2着も皐月賞に続いてサリオスでした。この世代ではこの2頭のポテンシャルが抜けているようにも思いました。

そうだね。もちろん距離や競馬場によって結果は変わるんだろうけど、それでもこのメンバーで「馬券買え」と言われたらやっぱりこの2頭軸で買うだろうし、そう言う事なんだろうね。今回コントレイルと3馬身もの差がついたのは枠順と位置取りによるところが大きかったと思うし、もう少し内枠に入って前目で競馬をしていれば差は詰まっていたと思う。

裏を返せばベストの位置取りや枠順でなかったのに3着に1馬身3/4の差をつけているのだからこの馬も強い競馬をしている。4コーナーの手応えについてコントレイルに目がいきがちだけど、この馬も持ったままの余裕の手応えで上がってきているし、ポテンシャルは相当なもの。

成績的に見てもコントレイルがいなければ、5戦5勝無敗のダービー馬になっていたわけだしね。

コントレイルは菊花賞で三冠挑戦が明言されていますが、この馬の場合、秋はどの路線に行くんですかね?

古馬相手でも十分通用しそうだけどね、秋の天皇賞なんてこの馬には絶好の舞台のように感じるし。血統的には母系がゴリゴリのヨーロッパ血統だし凱旋門賞でもいい勝負できるんじゃないかと思ってる。

もちろん菊花賞も良いけれど、こちらも京都3000mがベストの舞台だとは思わないし、無理に目指す必要はないかなとも思う。走ったら走ったでこなせると思うけどね。

菊花賞でコントレイルの三冠を阻止する可能性があるのは同馬主のアイツ

コントレイルに関してもサリオスに関しても「京都3000mがベストではない」と言う事ですが、その舞台になればこの2頭を負かせそうな馬はいますか?

それはもう京都新聞杯の時にも言ったけどディープボンドだよ。

ダービーに関しても巷では「スローペース」と言われているから前の馬には有利と思われがちだけど、実際はマイラプソディが早めに仕掛けたことで息の入れ所が難しくなり中盤緩みのないラップになったから決して前有利とは言えない展開だったと思う。

実際、ウインカーネリアンは早々と失速してるしマイラプソディ、コルテジア、ヴァルコス辺りはゴール前で垂れている。この馬の5着と言うのは決して展開利があったわけじゃない。

33秒台はおろか、34秒台の上がりですら1回しか使ったことない馬だから、極端なスローにならない限り上がりに11秒台前半が出ない菊花賞(実際に過去10年遡ってみても上がり3Fに11秒台前半が出ていたのはフィエールマンが勝った18年のみ)なら、最高速の足りなさをパワーやスタミナ、耐久力で補完できるし、逆転の可能性は十分にあると思うよ。

問題はディープボンドがコントレイルと同じ馬主ってことなんだよなぁ~。自身が勝つために動くんじゃなくてコントレイルが勝つために動かれたらどうしようもない。そこはチームオーダーなど組まずに正々堂々と勝負することを祈るしかない。

3着のヴェルトライゼンデ、4着のサトノインプレッサについてはどうでしょう?

ヴェルトライゼンデは「持続力」というより「耐久力」に長けているというイメージでやや一本調子な印象があったんだけどダービーのレースぶりからすると持続力も悪くない。ディープボンドほどではないにしろ菊花賞への適性はそれなりにあると思うよ。(その後、骨折が判明。)

4着のサトノインプレッサについては今回は内枠を引いて直線までじっとしていたのがハマったという印象は強い。内枠と騎手の好判断が好走の要因としては大きいと思う。とは言え、これまで実績のなかった上がりの速いレースでそれなりに走れたのは今後に向けてプラスだし、毎日杯までのレースを見る限り力は間違いなくあるわけだから秋も期待して良いと思う。菊花賞って言うイメージはしないけどね。

まとめ

1着 コントレイル

◆強い。

◆欠点も感じられず総合力も高い。個人的には文句なくディープインパクトの最高傑作。

◆菊花賞の舞台京都3000mはベストではないが、ロングスパートに対応できる持続力もありそうだし能力が抜けているので勝てる可能性は十分。

2着 サリオス

◆強い。

◆コントレイルと共にこの世代では抜けたポテンシャル。

◆京都3000mの舞台はコントレイルと同じようにこなせると思うがベストではない。個人的には「クラシック至上主義」寄りの考え方でもあるのだが、この馬に関しては中距離路線でいいと思う。

3着 ヴェルトライゼンデ

◆ペースが緩まず決して前有利とは言えない流れである程度前で競馬して最後まで伸びが衰えなかった点は評価したい。

◆上がり3Fに11秒台前半が2F続くような速いラップに対応できたのも今後に向けては明るい材料。

◆菊花賞の適性的には上位馬で言うとディープボンド>ヴェルトライゼンデ>コントレイル・サリオスくらい。コントレイルより適性は上と思うが「適性だけで逆転できる」という気はしない。(その後骨折が判明。)

4着 サトノインプレッサ

◆内枠を最大限に利した坂井瑠星騎手の好騎乗。今回の4着に関してはこの内枠と好騎乗と言う要素が大きい。とは言え、ポテンシャル自体は毎日杯までのレースで証明済み。

◆速い上がりでそれなりの脚を使って掲示板に載った点は今後に向けて明るい材料。

◆今回は脚を溜めて直線一気の形だったので距離云々を判断できるかは微妙。個人的には菊花賞のイメージは出来ない。

5着 ディープボンド

◆緩みない流れを前受けで好走出来た点は評価したい。

◆上がりの速い競馬は合わないのでその中をこの着順になったのも評価できるし、菊花賞への適性はこのメンバーの中でも随一。京都3000mの舞台ならコントレイルを逆転することも可能。

今年”は”中距離実績馬の出番!!~安田記念予想結論編~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今週の東京メイン安田記念はこのブログ初の試みとなる「傾向分析編」と「予想結論編」に分かれた二部構成。予想にも力が入りますね。

そうだね。まるで名探偵コ〇ンみたいにしたからね。これだけの熱量を注いだんだから是が非でも的中したいね。

傾向分析編のおさらい

では、まず傾向分析編の簡単なおさらいからしていきましょう。

うん、詳しい所は下記リンク先のブログを見てほしいんだけど、結論を言えば、前半4Fが46秒を切るようなペースになればすでにマイルで前半4F45秒台のペースを経験している馬や短距離志向の強い馬が来て、前半4Fが46秒以上かかるペースになると溜めて切れ味を生かせるような中距離実績馬が来る。って感じだったね。

今年は「スローペース」を前提にした予想

で、肝心の「今年はどうなるんだ」って言う話ですが……。

今年はずばり「スローペース」になるんじゃないかと読んでいるよ。

根拠はまず今年の出走頭数が14頭立てと言う点。過去10年の安田記念で前半4Fが46秒を切らなかったのは、不良馬場だった2014年を除くとロゴタイプがモーリスの追撃を振り切って優勝した2016年のみでこの年は12頭の少頭数だった。

少頭数だとペースが落ち着くんですか?

俺っちはそう思うよ。まず今年のメンバーを見ればわかると思うけど、メンバーが揃ったレースだと「チャンスがある」と思った馬しか出走しないと思うんだよ。裏を返せば出走してきたメンツはそれなりの色気を持っているという事だと思うし、そうなると出来るだけ自分のスタイルの競馬を貫きたいはず。そうなると「遮二無二逃げてやろう」なんて考える馬は出ないからペースは落ち着きやすいはず。

メンバー自体を見渡しても去年ペースを作ったアエロリットや、一昔前になるけど高速逃げを売りにしていたシルポートのような「どうしても先手をとりたい」と言うタイプはいないし、そうなるとペースが緩むのは必然かなと。

と言うことは今年は中距離実績馬が優勢と言う事でしょうか?

少なくとも今年に関してはそう思うよ。

そうなってくるとやはり5アーモンドアイの牙城は堅そうですね。

そうだね。まぁ、この馬の場合前走のヴィクトリアマイルでスプリント質も問われそうなレースを持ったままで圧勝しているからペースが上がっても問題ないとは思うけど。

そうなると相手探しになってくると思いますが、どのあたりに流せば良さげですか?

ともに中距離実績のある1ダノンプレミアム2ダノンキングリーのダノン2騎が有力だと思うよ。この2頭は前者が去年のマイラーズCで32.2、後者が去年の共同通信杯で32.9の上がりを使って勝っているし、高速馬場+スローで究極の上がり勝負になった時の最高速比べなら間違いなく適性はあるよ。

ただ、この2頭は前半46秒を切るようなスプリント能力が問われるほどのハイペースには適性がないと思ってるから、もしそんなペースになったら俺っちは泣いてしまう(´;ω;`)ウゥゥ。

フラグにならなければいいけど……。

◎5アーモンドアイ

〇1ダノンプレミアム

▲2ダノンキングリー

△6インディチャンプ

買い目

馬連(流し):5-1,2

3連複(1頭軸流し):5-1,2,6

3連単(フォーメーション):5→1,2→1,2,6

自信度の方はどれくらいでしょうか?

ペースがスローになればかなり自信はあるんだけどあとはペース次第。そのペースも今回のメンバーならば落ち着いたペースになるのは濃厚。自信度は☆☆☆としておくよ。

ちなみに………

ご要望もあると思うので、「前半4F45秒台になった場合」の予想も書いておくよ。

自信度☆☆☆と言いながら、思い切り予防線を張ってますね。

やかましわ( `ー´)ノ!その場合は◎11グランアレグリア、〇5アーモンドアイの馬連1点と3ノームコア、6インディチャンプ、14ダノンスマッシュの3頭に流した3連複を買うかな。

安田記念のカギを握るのはペース~安田記念予想・傾向チェック編~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は平日ですが安田記念の予想ブログなんですね。

うん。安田記念の傾向を探りながら有力馬のチェックをしていたら結構な長文になってしまってね。

それに、読者の方のヒントになるなら予想を始める前にブログをあげた方が良いんじゃないかと思って今日はこのタイミングで傾向チェックだけでもブログをあげることにしたよ。

最終的な予想は土曜日更新になると思うけどね。

わかりました。では早速いつもの通り過去5年の傾向から見ていきましょう。

過去5年時計&ラップタイム

2019年:インディチャンプ:1.30.9 12.2-10.9-11.4-11.3-11.2-11.1-11.2-11.6(良) 45.8-45.1

2018年:モズアスコット:1.31.3 12.2-10.8-11.2-11.3-11.3-11.4-11.4-11.7(良) 45.5-45.8

2017年:サトノアラジン:1.31.5 12.2-10.6-11.1-11.6-11.6-11.0-11.3-12.1(良) 45.5-46.0

2016年:ロゴタイプ:1.33.0 12.3-11.0-11.7-12.0-12.1-11.3-10.9-11.7(良) 47.0-46.0

2015年:モーリス:1.32.0 12.4-10.8-11.1-11.6-11.4-11.2-11.3-12.2(良) 45.9-46.1

☆傾向

①持続性能or最高速…毎年確実に後半3F内に11秒台前半が2F以上続くラップがあり高い最高速は必須。

②耐久力or加速力…中盤で2F11.5を超えるラップがあった2016年と2017年は0.5秒以上の加速ラップがあったがそれ以外の年は0.2秒以内、2018年は加速ラップ自体がなかった。近年の馬場の高速化を考えると耐久力勝負になると考えた方が良さそう。

③パワーorスピード…当然スピード。12秒台後半のラップすら許されないレベル。

重要なのはペースの”感覚”

今年の安田記念はアーモンドアイを筆頭に、去年のマイルG1を連勝したインディチャンプ、香港マイルを勝ったアドマイヤマーズなど豪華なメンバーが揃いました。予想は難しんじゃないですか?

そうだね。近年は安田記念に豪華メンバーが揃う事は多いけれどここまでとなるとなかなかないからね。各馬の能力が高いとなると「適性」を判断することが重要になってくると思う。

その「適性」についてどう判断すればいいんですか?

上を見てもわかる通り、安田記念はここ5年中4年で前半4Fが46秒を切っている。この厳しい流れに対応できる馬を探すのが大事だと思うよ。

ハイペースへの適性が大事ってことですかね?

うーん。それは微妙にニュアンスが違うかな。と言うのもハイペースと一口に言っても1200m戦のハイペースと1600m戦のハイペースと2000m戦のハイペースじゃ全然意味合いが違うからね。

今日はその違いをもとに安田記念で有力視される6頭(アーモンドアイ、アドマイヤマーズ、インディチャンプ、グランアレグリア、ダノンキングリー、ダノンプレミアム)の適性の有無を判断していくよ。

安田記念のハイペースは「スプリント寄り」のハイペース

まず、重要なのは安田記念のハイペースと言うのは「スプリント寄り」のハイペースだという事。

でも、よく「東京マイルは中距離馬を狙え」とか言いませんか?

正直それはもう古い格言だと思ってる。正確に言えば00年代に使える格言だった。なぜなら2010年あたりを境に安田記念のラップ傾向は明確に変化しているんだ。

どういう事でしょう?

00年代の安田記念も前半4F45秒台になるってことは決して珍しいことではなかった。でも、その頃は前半これくらいのペースで飛ばすと中盤に11秒台後半のラップが出て緩むところが多少あったし、上がり3Fも11秒台前半は1Fくらいしか出ずに最後の1Fは12秒台に落ちる。要するに「前半脚を使った分後半はみんな脚が上がる消耗戦になり、スタミナやパワーが要求されるレース」になっていたわけだ。

実際、2009年にウオッカが勝った時のラップタイムが

12.0-10.6-10.8-11.9-12.1-12.1-11.6-12.4 前半4F-後半4F:45.3-48.2

2007年にダイワメジャーが勝った時のラップタイムが

という風に明らかに後半に行くにつれてラップがかかる傾向にあった。

12.3-10.7-11.1-11.8-11.6-11.3-11.5-12.0 前半4F-後半4F:45.9-46.4

だけど、2010年にショウワモダンがはじめて1分32秒を切るタイムで勝ったあたりを境に、中盤の緩みが小さくなったのにもかかわらず最後の1Fまで11秒台が出るような「最後の1Fまで消耗の度合いが少ないスピード勝負」が多くみられるようになった。要するに最後まで余力を持って走れる馬場になってそれほどスタミナを問われなくなったんだよね。

このことは2012年ストロングリターンが勝った時のラップタイム、

12.2-10.7-10.9-11.1-11.4-11.3-11.8-11.9 前半4F-後半4F:44.9-46.4

2013年ロードカナロアが勝った時のラップタイム、

12.0-10.7-11.2-11.4-11.7-11.5-11.3-11.7 前半4F-後半4F:45.3-46.2

にも表れていると思う。

ここ5年はさらにその傾向が顕著になり、去年はついに前半4F45秒台にも関わらず後傾ラップになった。もう安田記念は「スプリント寄りのスピード勝負」の様相を呈したレースだと思うよ。

なるほど。では、先述の6頭について適性を伺っていきましょうか。

アーモンドアイ

適性…〇

正直前走の競馬がなければ適性面は不安だったのだが、前走のヴィクトリアマイルのラップは12.0-10.9-11.3-11.4-11.1-11.2-11.1-11.6と近年の安田記念の傾向と合致するものだったし、それを持ったまま楽勝と言うのは適性面の不安を完全に払拭するばかりか、「この条件がベストなのでは」と思わせるもの。

G1・7勝をしているポテンシャルは疑いようがないし、史上初となるG1・8勝を達成する可能性は高そう。

アドマイヤマーズ

適性…△

前年のNHKマイルカップを前半4F45.8というラップで勝ってはいるが、その時のラップは12.0-10.4-11.5-11.9-12.0-11.3-11.3-12.0とラスト3Fに11秒台が2F続くものの、どちらかと言うと中盤緩むレースや消耗戦向きで一昔前の安田記念に合うイメージ。

それ以外で明確に「純粋なスピード比べ」を勝った実績はなく、適性面はやや不安が残る。

インディチャンプ

適性…〇

前半4F45秒台のレースは2戦2勝。どちらもラスト1Fまで11秒台が続くようなスピード比べの様相が強いレースだったし、何より前年の安田記念の覇者。適性面にはケチのつけようがない。

前走の内容や福永騎手の中間のコメントを見ても去年よりさらに成長している様子が見てとれ、再度アーモンドアイを負かすことも十分にあり得るだろう。

グランアレグリア

適性…◎

阪神カップを5馬身差で勝った時のラップ12.3-10.5-11.1-11.3-11.4-11.3-11.5は11秒台前半をずっと持続するできるスピードが問われる近年の安田記念にピタリとあてはまるラップ構成。その時の距離は1400mだけど、先にも言ったように近年の安田記念はスプリント寄りの適性が必要になるレースが多く、モズアスコットやサトノアラジンのように1400mで実績のある馬が好走する傾向もあるのでこのことはむしろプラスに捕らえた方が良い。

アーモンドアイは高い壁だが、適性の高さで逆転する可能性はある。

ダノンキングリー

適性…✕

過去この馬が好走したレースの最速前半4F46.0とハイペースだが、このレースは12.4-11.1-11.2-11.3-11.6-12.0-12.0-12.1と後半の上がりがかかる消耗戦。11秒台が続くラップで勝った毎日王冠にしても前半4F47.0と近年の安田記念基準で考えるとどスローに分類されるラップでこの流れになることは考えにくい。

一昔前の消耗戦になる安田記念であればこの馬の「ちょっと長い距離での好走経験」は活かせたのかもしれないが、近年のスプリント寄りの適性が問われる安田記念では前半のペースについていけるかという不安の方が大きい。

ダノンプレミアム

適性…✕

この馬は2歳時はハイペースでも好走しており、スピード寄りのイメージを持っている人もいるかもしれないけど、サウジアラビアロイヤルカップのラップは12.3-10.6-11.4-11.8-12.2-11.5-11.5-11.7と中盤緩みが大きく後半のラップも速いとは言えない。現状では”2000mの”ハイペースがベスト。

安田記念のような前半4F45秒台前半にもなり得るスプリント寄りの「純粋なスピード比べ」では分が悪い気がする。

これが安田記念の有力馬の適性ですかぁ~。

そうなんだけど、これには一つ懸念事項がある。

それは2017年のような前半4F47秒台というような極端なスローペースになった場合。そうなると急激なギアチェンジ、具体的には1Fで0.5秒以上加速できるような力が必要になってくるからスプリントに近い息の入らない一本調子に近い流れで結果を残してきた馬よりも中盤緩みやすい中距離の加速力勝負で実績のある馬が有力になってくる。

ペースが緩めば緩むほど中距離実績馬が来るという逆転現象が起きると思うよ。中距離馬が来る理屈は2010年以前の安田記念とは異なるけどね。

今回のメンバーで言えばそれほど速いペースで逃げるような馬は見当たらないし、そうなると共同通信杯で12.0-11.2-11.0-11.1と言うラップで差し切ったダノンキングリーやマイラーズカップを11.8-10.9-10.3-11.1で勝ち切ったダノンプレミアムは浮上してくる。

要するに「前半4F45秒台で考えた適性と逆になる」ってことですかね?

アーモンドアイはどっちもこなしそうだけどね(笑)。インディチャンプも前走でそういうレースをこなしているから問題はなさそうだけど、グランアレグリアはやや不安になってくるし、アドマイヤマーズは消耗戦向きのイメージだし評価は変えないかな。

結局のところまとめると、

前半4F45秒台想定で狙うべき馬…グランアレグリア、アーモンドアイ、インディチャンプ

前半4F46秒以上想定で狙うべき馬…アーモンドアイ、ダノンキングリー、ダノンプレミアム、インディチャンプ

ということですかね。

そう言うことになるね。(土曜日更新予定の結論編に続く☆)

2強に割って入る馬はいるのか⁉~日本ダービー予想~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。いよいよ日曜日は競馬の祭典日本ダービーですね!

今年は無観客競馬になってしまったけど、ホースマンなら誰もが憧れる舞台だし、ファンの俺っち達からしても特別なレースであることは間違いない。ここは何としても馬券を当てたいところだね。

過去5年時計&ラップタイム

2019年:ロジャーバローズ:2.22.6 12.7-10.7-11.4-11.4-11.6-12.0-12.3-12.4-12.212.0-11.9-12.0(良) 69.8-73.8(46.2-48.3-48.1)

2018年:ワグネリアン:2.23.6 12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2(良) 73.1-70.5(48.4-48.9-46.3)

2017年:レイデオロ:2.26.9 13.0-11.2-12.9-12.8-13.3-12.5-12.1-12.6-12.7-11.5-10.9-11.4(良) 75.7-71.2(49.9-50.5-46.5)

2016年:マカヒキ:2.24.0 12.6-11.1-11.9-12.1-12.3-12.9-13.1-11.8-12.0-11.6-11.0-11.6(良) 72.9-71.1(47.7-50.1-46.2)

2015年:ドゥラメンテ:2.23.2 12.7-10.9-11.8-11.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.4-11.9-11.0-11.7(良) 71.3-71.9(47.1-49.1-47.0)

☆傾向

①2015年~2017年はラスト2F目が10.9、もしくは11.0とトップスピードの高さが必要とされるレース(2016年はラスト5F目にペースが上がっているので持続力も問われるレースではあるが)。逆にここ2年は中盤に12秒台後半のラップがなく持続力が問われるレース。

②①と関連して2015年~2017年は最も加速が大きかったラップが0.9、1.3、1.2と急加速を要するレースだったのに対し、ここ2年は0.5、0.2と緩急が少なく耐久力が重要になっている。

③2019年は過去5年で唯一ラスト4Fに11秒台が3F以上出ることがなかったレース。それでも12.2-12.0-11.9-12.0と極端に遅いラップはない。パワーよりスピード重視が正解なのは間違いない。

④重賞未勝利馬の連対は去年のロジャーバローズ以前は96年のフサイチコンコルドまで遡らなければならず、基本は重賞勝ち馬の中からチョイスするのが妥当か。

この傾向を条件化すると、

③スピード→ラスト4Fに3F以上11秒台があり、かつ12.5以上のラップがないレースで好走した経験がない馬は減点。出来ればスローの上がり勝負より持続力があった方が良いのでラスト5Fに12.5がないレースで好走したことがある馬は加点要素として良い。

2強はさすがに強そう……だが、

今年のダービーは5コントレイル12サリオスの2強対決に注目が集まっていますね。

そうだねぇ。皐月賞のレースを見てるとやっぱりこの2頭の力は抜けていると思うよ。

平成に入って以降の皐月賞で「掲示板に3馬身差以上の着差が表示された」年と言うの5回しかなくて、その5回は94年の1着ナリタブライアンと2着サクラスーパーオーの3馬身半差、98年3着スペシャルウィークと4着エモシオンの3馬身差、03年2着サクラプレジテントと3着エイシンチャンプの3馬身半差、11年1着オルフェーヴルと2着サダムパテックの3馬身差、そして今年の皐月賞2着サリオスと3着ガロアクリークの3馬身半差。

これを見ると94年のナリタブライアン、11年のオルフェーヴルはいずれも三冠馬ですし、98年の皐月賞馬セイウンスカイと03年の皐月賞馬ネオユニヴァースはそれぞれクラシック二冠を勝っていますね。

98年皐月賞3着のスペシャルウィークはダービー馬だしね。オルフェーヴルだけ東京コースだから他の馬より差はつけやすいんだろうけど、中山のように直線の短いコースかつメンバーの揃ってるG1で後ろの馬と3馬身以上の差をつけるってのは能力が図抜けていないと出来ない芸当。

上の「条件」にも両馬当てはまるし今年はこの2頭が中心と考えて問題ないと思う。

となると3連複・3連単を買う場合「残りの1枠」が重要になってきますね。皐月賞時点では「3強」との声もあったサトノフラッグはどうでしょう?

サトノフラッグについては、俺っちは真っ先に買い目候補から外したよ。

えっ!弥生賞の勝ちっぷりは鮮やかだったじゃないですか!!

この馬は「ラスト4Fに3F以上11秒台があり、かつ12.5以上のラップがないレースで好走した経験がない馬」という減点の条件に当てはまっちゃうんだよね。過去3勝したレースのラップを見ても上がり3Fに11秒台前半が出たレースは1戦もないし、今の東京の高速馬場で差し切りを狙おうとしたらスピードが足りない印象だよ。どちらかと言うとパワー型の馬場や消耗戦を力強く差してくるタイプに映る。

なるほど、では館山さんが3番手候補にあげる馬はどの馬ですか?

これから紹介する4頭だよ。

俺っち推薦の3着候補4頭とは⁉

まずは皐月賞でも本命に推した

9ダーリントンホール

だね。

血統的にヨーロッパの重厚な血が流れているから高速馬場適性を疑問視されがちだけど、共同通信杯の上がり4Fが12.1-11.2-11.4-11.7だから決して速い脚を使えないわけじゃない。

近年のダービーで必要とされがちな「持続的に脚を使う」という点が担保されていない点は気になるけど、皐月賞前のブログでも言っていた通り「皐月賞の前に重賞を勝っていたサドラーズウェルズ系の3歳牡馬」は4頭でその内3頭(テイエムオペラオー、メイショウサムソン、ロゴタイプ)は古馬になってからでもG1を獲っているように成長力が魅力の血統でもある。

元々サドラーズウェルズ系はスピードよりもパワーや持続力が売りの馬が多い血統だし、持続力のラップ的担保のなさはそれほど心配しなくても良いのかもしれない。

皐月賞こそスタート直後に躓いて流れに乗れなかったけど、元々はある程度位置を取って競馬が出来る馬。先手さえ取れればこのメンバーでも馬券圏内に入ってくることは可能性は比較的高いんじゃないかと思う。

次に勧めたいのは

14マイラプソディ

年明け2戦は忌憚なくものを言えば「不甲斐ない競馬」が続いている。とは言え元々は皐月賞上位2頭にこの馬を加えた「3強」と評価されていた馬。

去年の野路菊Sは前半49秒台のスローとは言え、13.2-11.8-12.0-12.4-12.2-12.2-11.5-10.7-11.4と最初の1F以外12秒後半が出てこずラスト3Fが11.5を切るというレースで5馬身差をつけるという持続力、最高速度の能力がある程度担保できる勝ち方をしている。

武豊騎手からの乗り替わりとは言え、今回騎乗するのは横山典弘騎手と何ら不安はない。むしろ「常に安定して100点の騎乗をする」イメージのある武豊騎手よりも「50点の騎乗の時もあるけど馬の力を120%出す=その馬の新たな一面を引き出す」と言うタイプの横山典弘騎手の方が穴で狙うなら魅力を感じるところもある。

鞍上の魅力込みでこの馬も買い目に入れたい。

続いて

13ディープボンド

この馬は正直菊花賞で◎を打ちたい馬だから、ダービーの時点では「菊花賞で人気してしまうからここで目立ってくれるな!」と言う身勝手で邪な願望はあるんですが、裏を返せば菊花賞で狙いたいと思わせるほどの持続力があるという事でもある。

その証左が前走で、前半1000mが58秒台と言う厳しい流れ。4コーナー手前で手綱が動きながらもゴールまでバテることなく勝ち切ったレースぶりは持続力とパワーを感じさせるものだった。

高速馬場に対応できるスピードがあるかという面ではやや不安な面はあるけれど、この馬の場合はある程度位置を取って競馬が出来るし、早めに仕掛けてしまえば最高速度にやや不安がある馬でも持続力を生かして好走出来ることは一昨年のエポカドーロ、昨年のロジャーバローズで証明済み。

この馬を知り尽くした和田竜二騎手の継続騎乗と言うのも心強い。和田騎手は前走後にこの馬を「長距離向き」と語っているそうで、そのスタミナを生かすべく先手先手の競馬をしてくることが考えられ、そうなればよもやの粘り込みも期待できる。

最後に

18ウインカーネリアン

この馬とあと1頭気になる馬がいて悩んだけど、最終的にはこちらをチョイスした。

「重賞未勝利」という点は不安ではあるんだけど、「上がり3Fに11秒台前半を含むような上がりが速いレースかつ5F以上12.5を切るラップが続く持続力も問われるレース」で結果を残しているのが心強い。(芙蓉S2着時のラスト5Fが12.4-12.1-11.4-11.2-11.5、1勝クラス勝利時のラスト5Fが11.8-11.8-11.7-11.3-12.1)

それにこの馬はこのメンバーで数少ない「位置」を取りに行ける馬。正直大外枠と言うのは大誤算だとは思うけれど、かえって「押して出ていくしかない」と腹を括れると言う意味では「塞翁が馬」となる可能性も十分にある。

田辺騎手が一昨年ワグネリアンで勝った福永騎手のように「外枠に入ったんだから腹くくって積極的に位置を取りに行こう」と考えたら、一発あると思う。要するに田辺騎手の腹の括り方次第だろう。

ウインカーネリアンと迷ったもう1頭ってどの馬なんですか?

それはこれから「全馬診断」もやるからそこで触れていくよ。

全馬診断

1サトノインプレッサ

過去のレースでの上がり3F最速が34.7。勝ったレースを見ても全てのレースがラスト4F内に12秒台が2F以上あるややパワー型のラップで、今の高速馬場を後ろから差し切ろうと思ったら現状トップスピードが足りない印象。内枠を引いたので思い切って先手を取る競馬を試みるのも手だが22歳の坂井瑠星騎手にそれを望めるかと言うとやや荷が重い気はする。

2アルジャンナ

重賞未勝利。東スポ杯2歳S2着時のラップは優秀だがそのレースはコントレイルに5馬身ちぎられたレースであまり参考にはならないだろう。それを除くと「新馬戦をどスローの単純な最高速度比べで勝った馬」という印象しかなく、ダービーを勝ち切るには持続力と言う点で物足りない。レイデオロが勝った年のような「スローの上がり3F勝負」になればチャンスは生まれるかも。

3ワーケア

重賞未勝利。中山コースとは言えホープフルSではコントレイルに、弥生賞ではサトノフラッグに完敗しているので印象は良くない。過去2勝している東京コースに替わるのは間違いなくプラスだろうが、その2戦は上がり3F目でラップタイムが1秒以上速くなる極端な「上がり勝負」のレース。早めにペースが上がりやすい大レースでは持続力にいささかの不安残す。

4レクセランス

重賞未勝利。ウインカーネリアンと最後まで迷ったのはこの馬。すみれSでは12.9-11.9-11.8-12.7-12.2-12.1-12.1-11.7-11.3-11.7-12.3と残り1400m地点から一気にペースが上がるレースを勝っており持続力だけならメンバートップクラスかもしれない。

ただ、この馬もサトノインプレッサと同様、過去に速い上がりを使ったことも速い上がりのレースで勝ったこともなく、かつ先行したこともないのでこの高速馬場を後ろから行って届くほどの末脚を使えるイメージは出来ない。先手さえ取れれば持続力を生かして好走することも可能だとは思うが、テン乗りの石橋脩騎手がそこまで思い切った騎乗をするとは思えないので、今回は印を回さなかった。

5コントレイル

2強はさすがに強そう……だが、」の段落を参照。

6ヴェルトライゼンデ

重賞未勝利。この馬の好走イメージは小倉の新馬戦(13.0-12.0-12.7-12.3-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2)やホープフルS2着時(12.6-11.5-12.4-12.2-12.2-12.1-12.0-12.0-11.9-12.5)のような12秒台がずっと続くような耐久力とパワーを要するレース。耐久力と言う面では悪くないが、高速馬場に対応するトップスピードと言う意味では物足りない印象。

7ブラックホーク

過去2勝はいずれも北海道シリーズで上がり4Fに12秒台が2F以上あるパワー寄りのレース。ゴールドシップ産駒でもあるし高速馬場への対応力が疑問。(って先週も4枠7番のゴールドシップ産駒に同じようなコメントしてた気がする……。)

8ビターエンダー

重賞未勝利。新馬戦を勝った時のラスト5Fが12.2-12.0-11.6-11.5-12.0、プリンシパルSを勝った時のラスト5Fが12.5-11.9-11.0-10.9-11.9と持続力、最高速ともに水準以上。比較的先手も取れるし、印をつけたダーリントンホールとも接戦を演じたことがある。………、なんでこの馬印付けなかったんだ(。´・ω・)?。

まぁ、持続力とトップスピードが両方必要になるレースはまだ好走したことがないしその点は割り引き材料。手広く買うのであれば追加して良い馬。

9ダーリントンホール

俺っち推薦の3着候補4頭とは⁉」の段落を参照。

10コルテジア

回顧時にも触れたが、皐月賞は中段からレースを進めて3コーナーすぎからは既に手ごたえが悪くなってるんだけど、直線でもバテずに着実に伸びて最後はホープフルS2着のヴェルトライゼンデを競り落とした。持続性能に非凡なものを感じさせるレースぶり。

トップスピードは一級戦に比べると見劣りする印象なので、皐月賞以前のように前々で競馬が出来ればチャンスも出てくる。問題は同じ系列の有力馬コントレイルがいる中でそのような競馬が出来るかということ。

11ガロアクリーク

過去2勝はいずれも上がり3F内に0.5秒以上の加速ラップがある加速力とトップスピードが問われるレースに適性がある馬。その分使っている脚は短いので父キンシャサノキセキと言う点から見ても持続力勝負にやや不安あり。上がり3Fで一気にペースが上がるようなスローの上がり勝負になればチャンスはある。

12サリオス

2強はさすがに強そう……だが、」の段落を参照。

13ディープボンド

俺っち推薦の3着候補4頭とは⁉」の段落を参照。

14マイラプソディ

俺っち推薦の3着候補4頭とは⁉」の段落を参照。

15サトノフラッグ

2強はさすがに強そう……だが、」の段落を参照。

16マンオブスピリット

重賞未勝利。過去2勝、及び京都新聞杯2着時はどのレースも上がり4Fに11秒台前半がないレース。持続力のある末脚を使えるのは確かだがトップスピードに不安が残る。前受けの競馬が出来ない現状では今の高速馬場で後ろから差してくるのは難しそう。

17ヴァルコス

重賞未勝利。この馬もマンオブスピリットと同様、上がり4Fに11秒台前半が出てくるような速い上がりでのレースで実績がなくトップスピードと言う面で心許ない。ただ、この馬は前で競馬が出来るので、思い切った競馬が出来れば活路は見えてくるだろうが………、クリンチャーに乗っている時の彼を思い浮かべると三浦皇成騎手がG1でそこまで大胆な競馬が出来るイメージがわかない。

18ウインカーネリアン

俺っち推薦の3着候補4頭とは⁉」の段落を参照。

◎5コントレイル

〇12サリオス

△9ダーリントンホール

△13ディープボンド

△14マイラプソディ

△18ウインカーネリアン

買い目

馬連:5-12

3連複(2頭軸流し):5,12-9,13,14,18

3連単(フォーメーション):5,12→5,12→9,13,14,18

ずばり自信度の方はいかほどでしょう。

今年はコントレイル、サリオスの2頭が相当強いと思う。馬連と言う意味では☆☆☆で良いと思うよ。

※自信度の目安

☆☆☆…家宝を質に入れてでも買うってくらい自信あり。どーんと大勝負。

☆☆…それなりの自信度。大勝負はしないけど、ちゃんと馬券を買い忘れないようにしたい。

☆…あんまり自信なし。場合によっては撤退(見)も視野に入れる。

黒い馬体に映える黒帽~オークス観戦録~

俺っちが競馬を愛する一つの要因に「血のつながり」があげられる。

競走馬は一般的に2歳から3歳のうちにデビューし、大体2年~4年で引退を迎える。引退した馬がに子供が出来てデビューを迎えるまで3年かかるとして、現役時代を知っている馬の子供がデビューするのに10年とかからない。

この「スパンの早さ」は親子何世代にもわたって応援できる競馬の魅力の一つであり、あくまで競技者が人間である競輪や競艇、オートレースと言った他のギャンブルはもちろん、野球やサッカーといったスポーツではなかなか感じることのできない唯一無二のもの。

「推しの孫や曾孫を応援できる」

競馬以外では歴史マニアか「ジョジョの奇妙な冒険」くらいでしか出来ないことが、競馬では可能なのである。

オークスを勝ったデアリングタクトの血統も輝かしいものであり、父は菊花賞とジャパンカップを勝ったエピファネイア、その母は日米両方のオークスを勝ち、アメリカ人アナウンサーに「ジャパニーズスーパースター」とまで言わしめたシーザリオ、その父は武豊に初めてダービージョッキーの栄誉をプレゼントし、アニメ「ウマ娘」の主人公のモデルにもなった近代競馬でも屈指の人気を誇るスペシャルウィーク。

父方の血だけでもこれだけ豪華なのだが、母方の血も負けず劣らずで母の父は史上初めてNHKマイルカップと日本ダービーのいわゆる変則二冠を達成したキングカメハメハ、母の母は先述のシーザリオと同期でG1レースで幾度と上位争いをしたデアリングハートと十年来の競馬ファンからすれば胸が熱くなるような血の持ち主なのである。

そのデアリングタクトには血にまつわる不思議なジンクスがある。デアリングタクトの父エピファネイアも、その母シーザリオも東京芝2400mで行われるG1を勝っているのだが、いずれも枠順が「2枠4番」だったのだ。

そして、さらに不思議なことに3頭ともが2枠の枠帽である黒が映える黒光りするような馬体をしているのだ。

祖母・シーザリオ

デアリングタクトから見て祖母にあたるシーザリオは競走馬でも珍しい青毛の持ち主。この青毛はサラブレッドの毛色の中でも最も黒いとされる毛色で、実際シーザリオも漆黒で見栄えのする馬だった。

デビューから重賞のフラワーCを含む3連勝を決めたシーザリオは桜花賞でラインクラフトの2着に敗れた後、オークスに参戦。デビュー2戦目で2000mの距離を走るなど東京2400mで行われるオークスに照準を合わせてきたこと、また桜花賞馬のラインクラフトが距離を理由に出走を見合わせたこともあって、単勝1.5倍の1番人気に支持された。

しかし、レースは一筋縄でいかなかった。直線が525.9mと長い東京コースとは言え、4コーナーでは18頭中12番手と言う後方の位置取り。しかも前には馬群が密集し簡単に抜け出せるとは思えない状況。

残り400m出前は開いたものの、残り400m地点から残り200m地点での先頭を走っていた馬のラップタイムが10.9と前が止まらない状況。差はなかなか縮まらず、残り200m地点でもまだ先頭とは4馬身ほどの差があり、シーザリオより先にスパートをかけて前を追っていたエアメサイア、ディアデラノビアの手応えもまだ十分に残っていた。

これはシーザリオやばいんじゃないか……。

誰もがそう思った。

ただ、ここからのシーザリオが凄かった。前を行くディアデラノビアがやや外にもたれ気味に走っていたことで決してスムーズに走れていたとは言えない状況だったにもかかわらず、460キロの真っ黒な馬体を目一杯使って一歩一歩差を詰めると、逃げていたエイシンテンダー、先に抜け出しをはかったディアデラノビア、エアメサイアをゴール直前でまとめて差し切ってみせた。

「これは強い」誰もがそう認める勝ち方だった。

父・エピファネイア

その9年後。今度はその息子エピファネイアが同じ東京2400m、ジャパンカップの舞台に立った。

エピファネイアは青毛だった母とは違い鹿毛だったが、一般的な鹿毛よりも黒みがかって見え、栗毛や一般的な影の馬と比べると500キロ近い雄大な馬体も相まってその黒さが映える馬だった。

当時のエピファネイアはその馬体をフルに生かしたダイナミックな走りでG1タイトルも手にしていた一方で、レースに対して前向きすぎる気性面が災いしてか安定してそのポテンシャルを発揮することが出来ていないように映り、何とも歯がゆい馬だったが、このジャパンカップはその「眠っていたポテンシャル」がフルに発揮されるレースとなった。

名手スミヨンの手綱に操られたエピファネイアは道中逃げ馬のすぐ後ろにつける絶好のポジションをキープ。終始「俺はもっと速く走れるぜ」と語るようにずっと行きたがる素振りを見せていたが、それをスミヨンが「まだだ、まだ我慢だ」と懸命になだめながらの追走。

最後の直線。前が開きスミヨンが手綱を緩めると、解き放たれたかのようにエピファネイアがあっという間に後続を置き去りし、4馬身差の圧勝をおさめた。

この年のジャパンカップは前年の過去2年ジャパンカップを連覇していた牝馬三冠馬ジェンティルドンナ、その年のドバイデューティフリーを圧勝し、ワールド・サラブレッド・ランキングで日本馬史上初めて単独1位の評価を受けたジャスタウェイ、3歳牝馬ながらその年の凱旋門賞に挑戦したハープスターなど強豪ぞろいのレースだったが、それでも「ポテンシャルだけならエピファネイアが頭一つ抜けてるんじゃないか」と感じさせるくらいの見事なレースぶり。多くの人は驚嘆したに違いない。

そして、その血はデアリングタクトに……

そして、その娘デアリングタクトのオークスである。

デアリングタクトのオークスもシーザリオのオークスと同じように、決して楽なレースではなかった。

直線入り口ではいまだ後方。残り400m地点を前に外に出そうとしてもなかなか前が開かない。しかし、そこから松山騎手は冷静だった。狙いを外から即座に内に切り替える。前が開くとそこからデアリングタクトの末脚が爆発。追えば追うほど伸びていき、中々逃げ馬が止まらない馬場を利して粘りこみを図るウインマリリン、ウインマイティーの2騎をゴール手前で差し切って見せた。そのレースぶりに祖母であるシーザリオを思い出したファンも多いのではなかろうか。

デアリングタクトの毛色は青鹿毛。祖母であるシーザリオほどではないにしろ、この馬も比較的黒く映る馬体で、2枠の黒い帽子が似合う馬体をしていると個人的には感じている。デアリングタクトがこの枠順を引き、そこを勝ち切ることは「運命の必然」だったのかもしれない。

距離よりペースの経験が大事~オークス予想~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今回は牝馬クラシックの第2弾オークスの予想をお願いします。

過去5年時計&ラップタイム

2019年:ラヴズオンリーユー:2.22.8 12.5-10.9-11.7-11.9-12.1-12.2-12.3-12.2-11.7-11.4-11.6-12.3(良) 71.3-71.5(47.0-48.8-47.0)

2018年:アーモンドアイ:2.23.8 12.6-11.1-12.0-11.9-12.0-12.2-12.4-12.3-12.4-12.2-11.1-11.6(良) 71.8-72.0(47.6-48.9-47.3)

2017年:ソウルスターリング:2.24.1 12.7-11.6-12.8-12.6-12.0-12.3-12.3-12.1-11.6-11.3-11.2-11.6 74-69.9(49.7-48.7-45.7)

2016年:シンハライト:2.25.0 12.3-10.7-12.1-12.3-12.4-12.5-12.9-12.6-12.7-11.4-11.5-11.6(良) 72.3-72.7(47.4-50.4-47.2)

2015年:ミッキークイーン:2.25.0 12.5-10.6-12.5-13.0-12.7-12.6-12.5-11.9-11.9-11.3-11.6-11.9(良) 73.9-71.1(48.6-49.7-46.7)

※見方…年度:勝ち馬:勝ちタイム ラップタイム(馬場) 前半6F‐後半6F(前4F-中4F-後4F)

☆傾向

2017年を境にやや傾向が変わっている印象。2017より前(2016年まで)は中盤4Fが49秒より遅く、極端にペースが緩む印象があったが、2017年以降は中盤の緩みん幅が小さくなっている。1Fが12秒台後半になるようなラップも2017年以降は極端に減っており、「緩急に対応する力」よりも「ペースを維持する耐久力」の方が重要になってきている印象。少なくとも「スローの上がり勝負しか経験してません」と言うタイプは厳しい

今年の牝馬クラシックはデアリングタクトと心中

オークスの予想ですが、館山さんの本命はやはり4デアリングタクトですか?

もちろんそうよ。エルフィンSが終わった直後から「今年の牝馬クラシックはこの馬で決まり」って言い続けてきたからね。

繰り返しになりますがこの馬に注目したポイントを改めて説明願います。

エルフィンSの勝ちタイム1.33.6は同レースをウオッカが勝った時よりも0.1秒速い優秀な時計。それだけでなく、過去30年のエルフィンSを遡ってみても1分34秒を切る勝ち時計はこの馬とウオッカのみ。1分35秒に範囲を広げて見てもマルセリーナとサンヴィクトワールがいるだけで突出度と言う意味でも抜けていた。

前走の桜花賞にしたって馬場が荒れて前残りの展開になるだけで一頭だけ力強く伸びてきた。この馬は歴史的名牝になれる器だと信じているし、とうの前からこの馬と心中する覚悟は決まっているよ。

「距離」よりも「ペース」の経験を重視したい

本命デアリングタクトは「言わずもがな」と言う事でしたが、相手はどの馬にいたしましょう?

近3年のオークスを見ていると高速馬場の影響もあるのか道中に1F12.5を超えるような”緩い”ラップが本当に見られなくなった。特に近2年は前後半で分けた時に前半の方が速い、いわゆる「前傾ラップ」になっているし、最初の1Fを除く道中に12.5以上のラップが1Fたりとも無い耐久力・持続力を問われるレースになっている。そうなると個人的には「距離経験」よりもむしろ「ペース経験」の方が生きると思うんだよね。

「ペース経験」ですか?

そう。端的に言うと2000m前後の距離を中心に使われているけど残り600mくらいから急にペースが上がるような、いわゆる「上がり勝負」のレースしかしていない馬より、1600mまでしか距離経験はなくとも12.5以上のラップが一度も出ないような緩みのないラップを経験している馬の方を優位としたいってとこかな。

そうなると浮上して来るのは17マルターズディオサ10ミヤマザクラ。2頭とも前半4Fが48秒を切る淀みない流れでマイル重賞を勝っている。

マルターズディオサはチューリップ賞で道中に12.5以上のラップが出てこないという点でも優秀だし、勝ったレースは全て「最初の1F以外12.5以上のラップが無い」「上がり3Fに11.5を切るラップが2F以上持続している」と言う点を満たしていて高速馬場の適性はバッチリ。

緩みのないペースになったここ2年のオークス連対馬4頭の内3頭がストームキャットの血を持っていたことも同じ血を持つこの馬にとって好材料。

桜花賞の敗戦と距離不安からか人気が大きく落ちているが、東京の高速馬場を走る今回は性質が大きく異なる前走の馬場で大敗したことは度外視できるし、距離よりペースを重視する俺っちの予想にとって「距離不安説」はさして気にならない。そもそも俺っちは「キズナ長距離血統説」を唱えているし「距離不安説」自体にも懐疑的。この人気なら「黙って買い」の一頭だよ。

対するミヤマザクラの方は血統的に「距離が伸びてどんとこい」と評価される馬。それもそのはず兄にはポポカテペトルやボスジラと言った長距離を主戦場として活躍する馬がズラリ。

この馬に関してはマイル重賞で前半4F45秒台と言うハイペースを先行して押し切れるスピードもあるし、今の馬場を考えるとこのペースで先行して踏ん張れると言うのは大きなアドバンテージ。

早めに逃げ馬を射程に入れる競馬をすればあれよあれよと勝ち切ってしまう可能性も捨てきれないよ。

2連勝のデゼルはペースに対応できるか否かがカギ

スイートピーSを見事に差し切り一躍注目を浴びる存在になった1デゼルについてはいかがでしょう?

確かにあのスイートピーSは今年のクラシック世代では東京スポーツ杯2歳Sのコントレイル、エルフィンSのデアリングタクトと並ぶくらい鮮烈な勝ち方だったと思う。

ただ気になるのは挙げた2つのレースと違って時計的な裏付けがないこと。そりゃ上がりは速いけど道中は12秒後半のラップが3F続くほど落ち着いた流れだったから、「スパートしてからの最高速度」は証明できたけど、ハイペースになった時の「耐久力」やペースが早めに上がった時の「持続力」はまだ未知数。

そんな不安を一蹴するほどのポテンシャルを秘めている可能性もあるけれど、「淀みない流れ」前提で予想する今回はやや評価を下げたよ。それでも印をつけざるを得ないくらい前走の「インパクト」は凄かったけど。

他の印をつけた馬に関しては「印」の段落で、今回は印をつけなかった他の馬も「全馬診断」の段落でコメントしてるからそれも読んでもらえると嬉しいな。

◎4デアリングタクト

〇17マルターズディオサ

▲10ミヤマザクラ

△1デゼル

✕2クラヴァシュドール

「緩みのないレース経験」と言う意味ではこの馬もサウジアラビアロイヤルカップ、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞とコンスタントに好走を続けており不安はない。

ただ、桜花賞の権利が微妙だったことからチューリップ賞である程度仕上げていたであろうことを考えると、有力馬の中ではオークスにむけた「お釣り」が一番小さいであろうことは明らかだし、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞で先着を許しているマルターズディオサとの人気差を考えると馬券的妙味は薄いと思う。

☆16ウインマリリン

フローラSは最初の1Fとラスト4F目の12.5が最も遅いラップで「淀みない流れの経験ん」と言う意味ではこの馬も十分合格点。この馬の場合「距離経験」も併せ持っているのは心強い。

3勝はいずれも上がり3Fに11秒台前半が出てこないパワー寄りのレースだったので耐久力ラップになりつつも上がりは速くなる高速馬場特有のラップに対応できるかがポイント。

全馬診断

1デゼル

2連勝のデゼルはペースに対応できるか否かがカギ」の段落を参照

2クラヴァシュドール

」の段落を参照

3アブレイズ

ハイペースで逃げ切ったフラワーカップの内容は濃い。ただ、過去2走ともやや荒れ気味の馬場での好走でパワーに能力の比重が寄った馬という印象。高速馬場の適性は疑問符が付く。重馬場になれば絶対に買い。

4デアリングタクト

今年の牝馬クラシックはデアリングタクトと心中」の段落を参照。

5ホウオウピースフル

フローラSで淀みない流れを2着。ウインマリリンとは違ってこの馬は百日草特別で「速い上がりの競馬」でも好走しているので上がりに11秒台前半が出て来ても対う出来るスピードがありそう。こう書いているうちにウインマリリンよりこっちの方が良さそうな気がしたので印を変えるかも(笑)。買い目を絞るより確実に当てるためには買い目を広げるのもありと言う考え方の人は買っておいた方が良いと思う。

6リアアメリア

過去2勝はいずれも1.5秒以上の後傾ラップで淀みない流れに不安残す。とは言え、アルテミスSの頃は「来年の牝馬クラシックはこの馬で決まり」と言われた逸材。オッズ的には一番の「買い時」かも。(自分が買うかは別にして。)

7ウインマイティー

2連勝はいずれも前半4F50秒台と言う緩い流れ。ペースの対応力に疑問符がつくし、父ゴールドシップと言う点から見ても「高速馬場」が合うとも思えない。(とは言え、そんな血統論者の考えをあざ笑うように激走してしまいそうなのがゴルシの血だけど……。)

8スマイルカナ

「淀みない流れでの好走経験」ならこの馬も十分に当てはまるタイプだが………。何となくこの馬は「パワー型」「(コーナーリングでスッと加速できる点で)小回り向き」の印象が強く東京2400m似合うイメージが浮かばない。NHKマイルカップに出てきたら買えたのだけど……。

9インターミッション

過去3回の馬券圏内はいずれも中山競馬場で東京競馬の適性に疑問符。レース内容からも「東京競馬場がプラスになる」と言う要素は見てとれない。

10ミヤマザクラ

「距離」よりも「ペース」の経験を重視したい」の段落を参照。

11リリーピュアハート

今回の予想のテーマである「距離よりペースの経験」の正反対を行く馬。すなわち「距離経験はあるけれどもいずれもスローの上がり勝負」と言うタイプ。こう言うタイプは中途半端に穴人気するので個人的には一番リスキーだと感じる。ここは敬遠したい。

12マジックキャッスル

ミヤマザクラが勝ったクイーンCの2着馬。ただこの馬は後方から突っ込んできたタイプでやや展開利も感じさせる。これを書いている時点で単勝が50倍以上つくので買い目に余裕がある方は入れておいても良い馬だと思う。

13ウーマンズハート

新潟2連勝はドスローの上がり勝負。近走は前半のペースに慣れずに苦戦している印象。ペースに慣れさえすれば一発あってもおかしくない。少なくとも単勝が80倍もつくような馬ではないと思う。(自分が買うかは別にして。)

14フィオリキアリ

個人的にはマイルよりもっと短い距離が合っている印象。1勝クラス以上ではやや時計のかかる馬場で好走していることから、高速馬場適性も疑問符。

15チェーンオブラブ

この馬もフィオリキアリ同様、最も短い距離の方が合っていそう。1400mとか。

16ウインマリリン

」の段落を参照

17マルターズディオサ

「距離」よりも「ペース」の経験を重視したい」の段落を参照。

18サンクテュエール

過去の好走は全て前半4Fが48秒以上の緩い流れ。ペースの対応力に疑問符。単勝オッズも20倍台で(能力差はさほどないと感じる)マルターズディオサ、マジックキャッスルの50倍台と比べるとオッズ的な妙味も少ない。

買い目

馬連(流し):4-10,17

3連複(フォーメーション):4-10,17-10,17,1,2,16

3連単(フォーメーション):4→10,17→10,17,1,2,16

自信度はどれくらいでしょう?

デアリングタクトに関しては☆☆☆なんだけど、ヒモはもしかするとタテ目を食らいそうな気もするから☆☆と言うとこかな。

※自信度の目安

☆☆☆…家宝を質に入れてでも買うってくらい自信あり。どーんと大勝負。

☆☆…それなりの自信度。大勝負はしないけど、ちゃんと馬券を買い忘れないようにしたい。

☆…あんまり自信なし。場合によっては撤退(見)も視野に入れる。

アーモンドアイに対抗しうるのはあの2頭!~ヴィクトリアマイル予想~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今回のブログは初夏の牝馬G1ヴィクトリアマイルの予想をしていきます。

時計&ラップタイム

2019年:ノームコア:1.30.5 12.3-10.6-10.8-11.1-11.3-11.2-11.5-11.7(良) 44.8-45.7

2018年:ジュールポレール:1.32.3 12.4-11.3-11.5-11.6-11.5-11.1-11.2-11.7(稍重) 46.8-45.5

2017年:アドマイヤリード:1.33.9 12.6-11.2-11.8-12.3-12.2-11.1-10.8-11.9(稍重) 47.9-46.0

2016年:ストレイトガール:1.31.5 12.3-10.4-11.1-11.9-11.5-11.4-11.3-11.6(良) 45.7-45.4

2015年:ストレイトガール:1.31.9 12.1-11.0-11.2-11.2-11.4-11.2-11.6-12.2(良) 45.5-46.4

☆傾向

①稍重になった年以外は全ての年で前半4F46秒を切るハイペース。(2016年は後半の方が速い後傾ラップだが、前半4Fで46秒を切ったらもうそれはハイペース認定で良いと思う。)この流れに対応できる耐久力は必須。

②それでも上がり3Fに11.5を切るラップが出なかった年はなく、3年は11.4を切るラップが2F以上続いており最高速度をいかに出せるかも重要。

今回は「是非買いたい」と思える3頭を中心に

では、今回も傾向から狙い馬をあぶりだしていきましょうか。

いや、その必要はない。もう上位3頭は決めているから。

館山さんの決め打ちは大阪杯のラッキーライラック、桜花賞のデアリングタクトと好成績ですからね。良いんじゃないでしょうか。

では、どの馬が狙いとなるんでしょうか?

まずは、

12アーモンドアイ

まぁ、さすがにこの馬は外せないですよね。

有馬記念は荒れ馬場が原因で負けちゃったけど、ジャパンカップを2.20.6と言う「えげつないタイム」で勝っているように高速馬場は得意中の得意。

土曜日は雨が降っていましたが、馬場状態は大丈夫そうでしょうか?

土曜日の東京は一日雨が降っていたにもかかわらず、京王杯SCの上がり3Fが10.9-10.9-11.3とベラボーに速かったし、明日には天候は回復するみたいだからほとんど影響はないと思うよ。

逆に言えば今回は有馬記念の時のように「馬場」や「体調」を言い訳に出来ないレース。陣営としても「取りこぼしは許されないレース」として気合を入れて臨むだろうし、格の違いを見せつけるような圧勝があってもおかしくないと思う。

それでも館山さんはアーモンドアイを軸とはせず他に2頭注目馬をピックアップする形をとっています。アーモンドアイに一矢報いる可能性のあるその2頭はどの馬でしょうか。

1頭は

14スカーレットカラー

この馬は時折触れてきたように昨年夏からの充実ぶりが目覚ましい。

競馬場、コース形態、ペース、高速馬場から荒れ馬場などの条件を問わずに好走を続けてきたのは地力強化の証。

特筆すべきは府中牝馬Sでこのレースのラップ12.4-10.9-11.6-11.8-11.6-11.9-11.3-11.2-11.8と言うラップは同年毎日王冠のラップ12.9-11.3-11.3-11.5-11.5-11.6-11.2-11.3-11.8と比肩できる好タイムのレース。

牝馬限定戦なので単純に当てはめることは出来ないかもしれないが、仮にこのメンバーにダノンキングリー(毎日王冠1着)やインディチャンプ(毎日王冠3着)が出走したら当然人気するだろうし、それなら15倍前後つくこの馬の単勝オッズは妙味ありだろう。

エリザベス女王杯と有馬記念は距離不適。この2戦を使ったことで調子落ちするんじゃないかと言う懸念はあったが、前走出遅れた上に直線でも半ばまで十分な進路を確保できないでいながら2着にきたレースを見てそれも払拭。

マイルならG1まで手が届くところに来ていると思う。

もう1頭は

7ダノンファンタジー

この馬は去年のローズSをレコード勝ちした時のラップに注目。

12.8-11.2-11.4-11.7-12.2-11.7-11.0-10.5-11.9とそれほど大きな緩みのない流れで推移したレースで直線11秒を切るラップが出る「最高速度」を証明するにはこれ以上ない内容。

「U型(ワンターン)コースの高速決着」はこの馬にとってベストの条件で、それとは真逆のレースになった秋華賞は度外視して良し。ぶっちゃけそのレース後から「来年のヴィクトリアマイルはこの馬」と決めていたくらい、コースへの適性は感じている。

前走好位からレースを進めながら直線伸びを欠いたレースぶりはやや不満が残るも、当日の馬体重が22キロ増だったことを考えると許容範囲内。一叩きされた今回は上積みが見込める。

枠順も4枠7番。すぐ内にいる4頭が全て差し馬とNHKマイルカップで見られたような「内有利、前有利」な馬場になった場合でもスムーズにポジションがとれそうな絶好枠。

アーモンドアイが勝ったG1で4度2着に敗れている川田将雅騎手が一矢報いるところを見られるかもしれない。

俺っちはこの3頭を中心に考えてるよ。

展開と人気と未知の魅力と

中心はこの3頭として相手はどのあたりになるでしょう?

まず注目したいのが、

2ビーチサンバ

この馬に関しては折角の内枠を引いたんだから、ある程度位置を取って競馬して欲しい。去年の秋の競馬を見るとやろうと思えばそれもできると思うし、あとは福永騎手の心持ち次第。ワグネリアンのダービーの時のように思い切った騎乗が出来れば面白い。

先述のダノンファンタジーが勝ったローズSの2着馬はこの馬だし、この馬は先手を取っての逃げ粘りでラップを作り出した意味で価値は高いし、能力・適性面では引けを取らないし、NHKマイルカップでのフレンチデピュティ系の相性の良さを考えてもクロフネ産駒のこの馬は注目に値すると思うよ。

次に気になるのは、

16ノームコア

この馬は前年の覇者だけに能力・適性は疑いようがない。その割に思った以上に人気が無い点に魅力を感じた。

予想に人気のファクターを取り入れるってあんまり良くない気がするんですが……。

だって前日売りの最終単勝オッズで前年2着のプリモシーンが10.2倍でこの馬が17.4倍って言うのはさすがに見くびられすぎでしょ。その後に牡馬混合重賞も勝ってるって言うのに。(まぁ、それはプリモシーンもそうだけど。)

アーモンドアイとの馬連を見ても、プリモシーンとの組み合わせは10倍切ってるのにノームコアとの馬連は12倍。これは単純に考えてノームコアの方に食指が動くでしょ。

そこは「レーン人気」もある気がしますが……。

確かにダノンスマッシュで逃げた騎乗っぷりは見事だったけど、ルメール騎手とかと違ってポカもある気がするんだよなぁ~、レーンは。比較対象がノリさんだったらそこまでの差はないと思うよ。

では、相手はこの2頭と言う事でしょうか。

いや、あと一頭是非入れておきたいのは

9セラピア

この馬はデビュー戦の勝ち方に惚れて以降ずっと重し印を打ち続けてきた馬。今回初めてのG1でさすがに簡単ではないだろうけど、それでも「ひょっとしたら」と思わせるだけの「ポテンシャル」を感じさせる馬。

ここは先物買いの意味も込めて押さえておきたいね。

◎12アーモンドアイ

〇14スカーレットカラー

▲7ダノンファンタジー

△2ビーチサンバ

✕16ノームコア

☆9セラピア

買い目

単勝:7,14

馬連(BOX):7,12,14

3連複(フォーメーション):7,12,14-7,12,14-7,12,14,2,9,16

ずばり、自信度はいかがですか?

印上位3頭は適性も能力も高いんだけど、印をつけなかった馬でもサウンドキアラやラヴズオンリーユーなど気になる馬が多いハイレベルなレース。☆☆で留めておきたいね。

※自信度の目安

☆☆☆…家宝を質に入れてでも買うってくらい自信あり。どーんと大勝負。

☆☆…それなりの自信度。大勝負はしないけど、ちゃんと馬券を買い忘れないようにしたい。

☆…あんまり自信なし。場合によっては撤退(見)も視野に入れる。