異なる2種類の”強さ”~菊花賞回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日のブログでは菊花賞の回顧を……。

天使で~す。

悪魔だ!

いや、君たちまだいたの?

そりゃそうでしょ!私が推したコントレイルが見事三冠達成したんですから!

俺が勧めたアリストテレスとディープボンドもしっかり2着、4着と好走したしな!

なによ!所詮コントレイルには敵わなかったじゃないの!

なにをーーー!!

喧嘩はやめてください。あなた達は「館山さんの脳内」を具現化した存在でしかないんですから。

あらら。

言うてまうんや。それ。

当たり前でしょ!あなたたちがしつこすぎるから。さっさと帰ってください。

という事でバカなことやってないで、回顧はじめますよ。

時計&ハロンタイム

勝ちタイム:3.05.5 ハロンタイム:12.8-11.9-12.1-13.3-12.1-11.9-13.1-12.4-12.5-12.7-12.9-12.2-11.8-11.6-12.2(良) 62.2-62.6-60.7

新しい”強さ”を見せたコントレイル

菊花賞のコントレイルについては着差がつかなかったことから「思ったより大したことない」と言う意見もあったようですが。

とんでもない!菊花賞の走りを見て改めて「コントレイル強ぇな」って思った。

それはどういったところで感じられたんですか?

今までのコントレイルって良く言えば父ディープインパクトを彷彿とさせる「全戦圧勝」だったけど、意地の悪い見方をすればシンボリルドルフやテイエムオペラオーのような「競り合いでの強さ」「マークされてもそのマークを跳ね返して勝つ強さ」みたいなものはないのかなと思った。

でも今回はアリストテレスwithルメール騎手に序盤から徹底マークされてプレッシャーをかけられるきつい展開。決して適性があるとは言えない距離を力のある馬に終始目標にされて、それでもその馬の追撃を振り切った姿はそれこそ「ルドルフってこんな感じだったのかなぁ」とか「オペラオーに似てるなぁ」と感じさせる勝ちっぷり。

言わば「爆発的な魅せる勝ち方が出来る強さ」と「堅実で隙のない負けない強さ」の両立を感じさせる内容でいよいよ父超えを意識できるところまで来たなと思う。

後は重馬場とかそれに近い極端な荒れ馬場をこなせるかどうか。父のディープインパクトは阪神大賞典や宝塚記念を見てもらえればわかる通りそれすらもクリアしたからね。

アリストテレスは「エピファネイアの良さ」が出ている気がする

その2着のアリストテレスについてはどうでしょう?

この馬も強いよ。何と言うかこの馬は俺っちが考える「エピファネイア産駒の良さ」が全面に表れた馬だと思う。

『館山さんが考える「エピファネイア産駒の良さ」』とは具体的にどういうところでしょう?

スピードの持続力があって良い脚を長く使える点。そのおかげでロングスパートになりやすい長距離戦で強さを発揮できる。アリストテレスも2200m以上のレースで台頭してきたしね。

と言う事は来年の天皇賞春でもチャンスありと言ったところでしょうか?

そうだね。あと今年はどうかわからないけどジャパンカップとかも向いてると思う。

3着にはサトノフラッグが入りました。

3角過ぎで前にいたヴェルトライゼンデとかマンオブスピリットが仕掛けた時に一旦仕掛けを我慢しているように見える。その分4コーナーでの“膨れ”を最小限にして直線では馬場が良い中での最内を通ってきた。戸崎騎手の好プレーだと思う。

とはいえレースとしては「大勢が決した後に突っ込んできた」くらいのイメージで、俺っちの競馬観からすると一番評価したくない負け方。これで「G1でも通用する」って感じにはならないかな(;^_^A。

一方、「打倒コントレイル」の一番手と見られたヴェルトライゼンデは7着と振るわない結果となってしまいました。

うーん。個人的にはこの馬はどうしても中距離馬のイメージがぬぐえないんだよね。具体的な根拠を上げろと言われると困るんだけど。正直イマイチわかんない馬だからこの馬についてはあまり語りたくない(笑)。

そんな無責任な!

バビットは”菊花賞に向かない”スタミナタイプ

3番人気だったバビットについてはどうでしょう?

この馬は戦前から「なんか菊花賞のイメージじゃねぇーんだよなぁ」と思ってて、それを言語化できないでいたんだけど、レースが終わってからラップを見直してみると「こういう事なんじゃねぇかな」と言うのはなんとなく浮かんだ。

具体的には?

まずこのグラフを見てほしい。

黒…菊花賞のハロンタイム推移
緑…小牧特別(勝ち馬:アリストテレス)のハロンタイム推移
赤…セントライト記念(勝ち馬:バビット)のハロンタイム推移

グラフを見てもらうとアリストテレスが勝った小牧特別と菊花賞のラップってイメージとして「ゴールが近づくにつれて加速していく」ラップ構成になっているけど、バビットが勝ったセントライト記念は「早めにペースが上がって後はゴールまで段々減速していく」ラップ構成になっている。

このことと菊花賞の予想ブログでも触れた内容(以下の記事参照)から菊花賞の適性は「早めにジワジワっとペースが上がって直線で最高速に到達する能力」で、バビットは「早くに一気にペースを上げて後続になし崩し的に脚を使わせ、直線バタバタになっても粘り切る耐久力勝負」でこそその真価が発揮されるタイプ。同じ早仕掛けでも微妙にニュアンスが違う。それが今回表れたのかなという気がする。

そうなるとバビットの適性はどのあたりにあるんでしょうか?

荒れ馬場で消耗戦になりやすい宝塚記念とか有馬記念かなぁ~。重馬場とか、来年の阪神開催過密日程を考えれば大阪杯でも面白いと思う。もちろん「G1で通用する力があれば」って話になってくるだろうけど。

ちょっともったいない気がするディープボンド

他に気になったことはありますか?

4コーナーの和田騎手の乗り方が見事だなと。ひねくれた見方かもしれないけど、ガロアクリークを外に膨れさせないように閉じ込めてコントレイルの進路を確保しているように見えた。

俺っちが勘ぐり過ぎなのかもしれないけど、もしそうならちょっと残念でもある。と言うのはディープボンドにとって「加速力の足りなさを坂の下りで仕掛けることによって帳消しに出来、自身の持つ持続力を最大限に生かせる」と言う意味で淀の長距離はこの馬の良さを生かす最高の舞台。京都で天皇賞が行われるのならいいけど来年・再来年は阪神開催。そうなるとこの絶好の舞台でG1を走るのはこれが最後になるかもしれない。それを1%でも「コントレイルのサポートに回る」競馬で費やしたのはこの馬の能力からするともったいないと思ってしまう。もちろん、訝しく考えすぎで陣営から「100%勝つ気でやっとるわ!」ってお叱りを受けるかもしれないけどね。

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