2強か?3強か?~弥生賞回顧~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。今日のブログでは弥生賞の回顧を行います。
時計&ラップタイム&総評
勝ち時計:2.02.9 ラップタイム:12.7-11.4-12.1-12.3-12.6-12.6-12.6-12.5-11.8-12.3 前半5F-後半5F:61.1-61.8
序盤はウインカーネリアンがハナを切り、それにディヴィナシオンが持っていかれ気味に競りかける。この2頭にパンサラッサを加えた3頭で後続を離す形。1番人気のワーケアは中団からレースを進め、2番人気サトノフラッグはそれを後ろでマークする形。
3コーナーから4コーナーにかけてサトノフラッグが外を捲って上がっていくと、直線入り口で先頭に。そのままゴールまで脚色が衰えることなく突き抜けて1馬身3/4差の快勝。1番人気のワーケアはサトノフラッグよりワンテンポ仕掛けは遅れたものの最後は脚色が一緒になり2着と敗れた。
サトノフラッグは例年ならクラシック最有力候補だが……
サトノフラッグは大外を捲る形で1馬身3/4差の完勝と言える内容でした。
そうだね。Twitterでは父であるディープインパクトと比較する呟きも見られたけど、個人的にはあの走りはグラスワンダーを彷彿とさせるなと思った。
まぁ、いずれにしても大物感たっぷりの勝ち方で今後が非常に楽しみになったよ。
これで今年のクラシックはサリオス、コントレイル、サトノフラッグの3強と考えていいでしょうか?
うーん。どうだろう?こと「クラシック」で考えると、まだサリオスとコントレイルに分があると思う。
それはどうしてでしょう?
まず脚質的な問題。サリオスとコントレイルはそれぞれ暮れのG1で先行して結果を残している。サリオスに至っては前半4F46秒を切るマイル戦での先行だし価値は高い。
それに対してサトノフラッグはいまのところ「捲り」一辺倒。弥生賞のように11頭立てで出走馬のレベルもばらけやすいG2と違い、皐月賞は十中八九フルゲートの18頭になるし、出走馬のレベル差もなくなり馬群も密集しやすい。
そういった状況で、並の馬ならともかくサリオスとコントレイルと言うかなりのポテンシャルを持った2頭をサトノフラッグが大外から捲りきれるかと言われると疑問符が付く。クラシックのレベルが例年ならそれでも能力で押し切る可能性はあるんだけど……。
あとサトノフラッグが勝ったレースで、レースの上がり3Fのラップタイムで11秒台前半が出ていないのも気になる。これまで上がり3F33秒台を計時したこともないし、雨が降らない限りパンパンの高速馬場で行われる公算が高いダービーで「切れ味」に対する裏付けがないのも気になるね。
要するに「春のクラシック」では、俺っちはコントレイルとサリオスの方が上だと思う。
なるほど。
とは言え、俺っちは今のところ皐月賞の本命はコントレイルでもサリオスでもサトノフラッグでもない馬を考えているけどね。
マジですか!ずばり、その馬とは!!
な・い・しょ♡
ワーケアは血統の字面より「切れ味」に寄ったタイプなのかも
2着のワーケアについてはいかがでしょうか?
中山で走ったここ2戦は正直東京で走った2戦と比べるとかなり物足りない内容だね。
血統的にはハーツクライ×(Oratorio×Hernando)とバリバリのヨーロッパ血統で「パワー型馬場どんとこい」のタイプだと思ったんだけど、血統の字面以上に「切れ味」によったタイプの馬なのかもしれない。そうなると、皐月賞は厳しいけどダービーで面白い存在になるかもね。
ただ、これはサトノフラッグにも言えることだけど、個人的には、血統の印象と実馬の印象が異なる馬より、血統の印象と実馬の印象が一致する馬の方が安心して買えるんだよね。だから、仮にダービーに出たとしても本命までは打たないかな。
まとめ
1着 サトノフラッグ
◆グラスワンダーを彷彿とさせる捲りで完勝。ポテンシャルの高さは疑いようがない。
◆とはいえ、春のクラシックという観点で見ると、皐月賞では「先行力」が、ダービーでは「スパート後の最高速」がそれぞれ未知数で不安要素ではある。その不安要素に目を瞑れるほど、今年のクラシックのレベルは低くない。
2着 ワーケア
◆中山ではこれで2連敗。相手が強いとはいえ東京で見せた強さは感じられず。
◆おそらく東京の広い馬場向きのタイプでダービーでは一発あるタイプだが、血統の字面は高速決着に不安残すもの。俺っち自身がダービーで本命を打つことはないだろう。