カタルシスの大きな勝利~フィリーズレビュー回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は日曜日の阪神メインフィリーズレビューの回顧です。

時計&ラップタイム&総評

勝ちタイム:1.21.0 ラップタイム:12.0-10.4-11.0-11.6-11.5-12.0-12.5 前半3F‐後半3F:33.4-36.0

スタートでダッシュを決めたカリオストロが内枠を利して先手を主張。軽快なスピードを生かして3F33.4とこの時期の3歳1400m戦にしては比較的速い流れで飛ばす。

4コーナーで2番手につけていたナイントゥファイブが並びかけるも、残り200mでその2頭を上回る勢いでヤマカツマーメイドが差してくる。残り100mでヤマカツマーメイドが先頭に「この馬で決まりか」と思われたときに、岩田康誠騎手お得意のイン突きで馬群をこじ開けてきたエーポスが伸びてくると、これらをまとめて差し切り勝ち。重賞初勝利を飾った。

脳汁出まくり!カタルシスの大きい勝利!!

館山さんの予想は◎エーポス、▲ヤマカツマーメイドで見事、単勝と馬連的中となりました。

この的中はもう満足度がめちゃくちゃ高くて、カタルシス感じまくりの嬉しい的中だったよ。

エーポスはエルフィンSの直後から注目されていましたもんね。

そうそう。何より嬉しいのは、エーポスの推奨理由をただ単に「レベルの高いと思われるエルフィンSを走っていた」だけじゃなく、そのエルフィンSでのエーポス自身の走りに注目して、この馬のポテンシャルの高さを見いだせたことが何より嬉しいよ。

めっちゃ自画自賛しますね。

たまには自画自賛くらいさせてよ。それだけ脳汁出まくりの的中だったんだから。

エーポスの魅力は「基礎スピード」の高さ

そのエーポスですが、ゴール前の脚は特に目立っていましたね。

そうだね。時計自体はラスト1F12.5とかかっているから展開に恵まれた面もあるんだろうけど、それでもハイペースでも最後まで衰えない末脚は見所があったね。

またそれと同じくらい、いや、それ以上に気になったのは前半の走りっぷりだね。先述の通りこのレースは最初の3Fが33.4となかなかのハイペースだったんだけど、この馬はもっていかれ気味に追走していた。かなり高い基礎スピードを有していると思うよ。

基礎スピード……、ですか。

うん。今までは「ダッシュ力」あるいは「ダッシュスピード」って表現を使ってたんだけど、要するに「スパート後の脚を残す(あるいはスパート後の脚を衰えさせない)ことが出来る程度の道中の上限スピード」って言うのが一番適切かな。

なんで急に言い方替えたんですか?

いや、同じようにラップで予想してる人の多くが「基礎スピード」って言葉を使ってて、「パクった」って思われるんが嫌やったんやけど、結局「基礎スピード」って言葉が一番しっくりくるんよね。だから使うことにしたよ。

中学生みたいな理由ですね。

やかましわ。( `ー´)ノ

で、その基礎スピードが高いとどうなるんですか?

ハイペースでレースを進めても後半のスピードが落ちにくい、つまりバテにくくなるから、ハイペースのレースや上がりのかかるレースで有利に働くよ。

エーポスの場合はこのペースでも前半の追走には余裕を感じたから、もしかしたら本質的にはスプリンターなのかもしれないね。ただ、この馬の場合終いにしっかりとした脚が使えていたから、マイルでもなんとか勝負になると思う。

桜花賞でもと言う事ですか。

そうだね。今年は上位馬の壁は高くて分厚いけど、このレースで良い思いもさせてもらったし、ヒモなら馬券を買いたい馬だね。

基礎スピードと言えば、カリオストロの持ってる基礎スピードも相当なものだと思う。

この馬の場合は「基礎スピード」と言う言い方より「ダッシュ力」という表現の方がしっくりくるんだけど、とにかく二の脚が速くてスムーズに先手を取れるのが魅力。

今回のレースでも前半3F33.4と言う速いペースで逃げながら、残り1Fまでナイントゥファイブに競られても差し返しそうな勢いもあった。これが1200m戦なら勝ってたのはこの馬だったかもね。

それだけ高いスプリント能力を有しているという事でしょうか?

まさしくその通り。今後のスプリント路線で要注目の馬だと思うよ。

まとめ

1着 エーポス

◆エルフィンSの好内容は本物だった!最後の末脚は光るものを感じた。

◆とはいえ、本質的なこの馬の武器は「基礎スピード」。1200m~1600mが適正距離で、距離が長くなれば上がりもかかってほしいイメージ。

◆(贔屓目も多分に含まれるが)3歳春の間は多少上がりの速いレースでもごまかしは効きそうで、桜花賞、NHKマイルCでも印はつけたい馬。

2着 ヤマカツマーメイド

◆基礎スピードと耐久力のバランスが良く、いかにも「ベストは1400m」のイメージが強い馬。

◆割と距離適性の範囲が狭い気がするので、1200mや1600mで負け、人気を落として1400m戦に出てきた時に買いたいタイプ。

4着 カリオストロ

◆二の脚が速く、基礎スピードも高い。「快速スプリンター」の匂いを感じさせる馬。

◆春の3歳スプリント重賞はこの馬を中心視するのが妥当か。