稍重⁉嘘でしょそれは?~京王杯SC回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は京王杯SCの回顧ブログです。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:1.19.8 ラップタイム:12.4-11.5-11.3-11.5-10.9-10.9-11.3 前半3F-後半3F:35.2-33.1

ダノンスマッシュは展開も向いたがマイルでの活躍にも活路⁉

勝ったのはまさかの逃げを打ったダノンスマッシュでした。

あれはレーン騎手の好判断だったよね。スタートを見ると割と積極的に位置を取りに行こうとはしているんだけど、結果的に逃げる形になったのは「他がついて行かなかったから」と言う部分も大きいと思う。

実際に前半3Fは35.2とこの距離の重賞にしてはかなりのスローペース。その流れで単騎で行けちゃったわけだから。

結果、レースの上がり3F33.1でダノンスマッシュが逃げ切りました。

まさに「この上がりでは後ろの馬は届かない!」ってやつだよね。(笑)

あと、「瞬間的な爆発力」をある程度持っていないと厳しいペースでもある。だから2着、3着にはややマイラー質に寄った馬が来たんだと思う。

スローだとマイラー質の馬が来るんですか?

これは見解の分かれるところかもしれないけど俺っちはそう思ってる。

スプリント戦だと「テンのダッシュ力」と言う意味では「瞬間的な爆発力」がいるのかもしれないけどそこから緩急がついて上がり勝負になるなんてことはほとんどない。距離が短いから緩急なんかつけてたらレースが終わってしまうしね。

でもマイル戦だと「スローペースの上がり勝負」もままあることだからある程度「終いの切れ味特化型」にも活躍の場がある印象で、今回はそういう馬に向くレースだったと感じたよ。

裏を返せばダノンスマッシュもマイルまでなら通用するという事でしょうか?

そうだね。前半3F35.2、前半4F46.7と言うのは1400m戦としてはかなりのスローだけどマイル戦ならスローはスローだと思うけどそこまで極端に遅いペースじゃない。そこで馬場が良かったとはいえ33.1の上がりを出せるという事はマイルでも走れるポテンシャルを秘めていると思うよ。

タワーオブロンドンの敗因は馬場ではない⁉

一方1番人気に推されたタワーオブロンドンは8着と敗れてしまいました。「稍重と言うやや荒れた馬場が合わなかったんじゃないか」と言われていますがこの点に関して館山さんはいかがお考えですか?

個人的にはそれは違うと思う。

タワーオブロンドンは荒れ馬場もこなすという事ですか?

いや、この日の馬場が「重馬場や荒れ馬場の巧拙」が問題になるほどの馬場じゃなかったという事だよ。

大体、スローとは言えレースの上がり3Fが33.1出るような馬場を

パワーのいる馬場認定されてたまるか!!

という思いはある。パワー型馬場ってのは上がり3Fに11秒前半が出なかったり、ラスト1Fが12.5超えて初めて一人前だよ。(`・ω・´)

何となく「荒れ馬場・重馬場・パワー型馬場」あたりに一家言ありそうな言い回しですね。では館山さんはタワーオブロンドンはの敗因は何だと考えられます?

単純に出来落ちだと思うよ。元々休み明けのオーシャンSから「仕上がり一息じゃないか」って言われていたし、ゴーンウエストの系統は元々そんなにピークが長いわけじゃないしね。

だからタワーオブロンドンに関しては明確に「出来が上向き」と思える材料がない限り、個人的にはもう印をつけることはないかな。

まとめ

1着 ダノンスマッシュ

◆位置を取りに行ったレーン騎手の判断と極端なスローペースが重なりこの馬にはもってこいの展開に。

◆ある程度緩急のつくレースへの対応力も示したので、G2やG3ならマイル戦でも面白いかも

8着 タワーオブロンドン

◆見せ場すら作れない大敗で正直残念な結果。

◆馬場を敗因に挙げる人もいるが上がり3F33.1が出ていることを考えるとそこまでパワーを要する馬場だったとは思えず原因は他にあるはず。出来落ちが最も有力な説だろう。

◆ゴーンウエストの系統はピークが短い印象があるので次走以降は馬券の買い目としては狙いにくい。明確に調子が上向いたと言える材料があれば別だが……。