いかにも1400mと言うレース~阪急杯回顧~
こんちわ~す。館山速人で~す。
アシスタントの大澄晴香です。本日のブログでは3/1に行われた阪急杯の回顧をしていきます。
1400m巧者で決着はまさに読み通り!
このレースは館山さん、単勝と3連複を当てられたんですよね。馬連も降着がなければ当たっていましたし、ハッピーアワーが来なかったこと以外はほぼ読み通りと言ったところですか?
そうだね。実際ラップタイムを見ても12.1-10.7-11.3-11.4-11.3-11.6-11.9と言う、「前半の方が速い前傾ラップで12秒を切るラップが6F続く耐久力ラップ」になった。これは戦前俺っちが「このレースの適性に合致する馬」として挙げていたものとピタリと重なったしね。(^^)v
つまり「1400m後者がしっかりと上位に来た」と言う事でしょうか?
正確に言えば「阪神の1400m」だね。「スプリンター寄りの1400m巧者」と言うか……。まぁこれはあくまで東京の京王杯SCと比較してと言うことになるとは思うけど。
という事は東京1400mになると結果はまた違ってくるという事でしょうか?
そう思うよ。東京1400mだと上がりの方が速くなる傾向にあるから、具体的には「上がり3Fに11秒台前半が2Fある」ようなレースで好走した馬、「マイラー寄りの1400m巧者」が良い。
今回のメンバーで言うなら、ベストアクターとダイアトニックはまだ狙えそうだけど、フィアーノロマーノは東京1400mに合うタイプではないと思う。まぁ、今回のメンバーの中に「京王杯スプリングカップで狙うならコイツだな」って馬は1頭決めてるんだけど……。
えっ!それはどの馬ですか⁉
それは後でね……。まずはレース自体の振り返りから。
ベストアクターはダイアトニックのコース取りに助けられた面も
ではまずは勝ったベストアクターの話からお願いします。
好位の直後と言うペースを考えるとベストのポジションを獲れたことも大きいけど、何より直線でダイアトニックが内に切れ込んだことで前にスペースが出来た事が大きい。この馬の「レースの上手さ」を最大限に生かした格好だね。
今後は高松宮記念をパスして、京王杯スプリングカップから安田記念に向かうようです。
「1200mの馬」って感じはしないからそのローテは好感が持てるね。元々全12戦のうち10戦を1400mで使ってきているから陣営も「ベストは1400m」という頭はありそう。だから、もしかすると安田記念よりも京王杯スプリングカップにメイチで仕上げてくるかもしれない。そうなると京王杯SCでも侮れないね。
繰り上がりで2着となったフィアーノロマーノについてはどうですか?
不利がなければわからなかったし、力負けでないことは確かなんだけどね。
この馬次走はどこなんだろう?正直1200mでG1獲れるほどは1200mに適性があるとは思えないし、切れ味の問われる東京だとイマイチ信用しきれないんだよなぁ~。ベストは去年勝ったダービー卿チャレンジトロフィーのような気はするけど。
なんとなく歯切れが悪いですね。
少なくとも、次走が高松宮記念、京王杯スプリングカップ、安田記念なら、俺っちは買い目に入れないね。
京王杯スプリングカップで是非狙いたい馬とは?
3着のダイアトニックはいかがですか?
この馬もタイプとしてはベストアクターと似た印象。1400mがベスト感はあるけど、ベストアクターよりは守備範囲が広いイメージ。京王杯スプリングカップでもチャンスはあると思うけど、本命って感じはしないなぁ~。
で、先ほどおっしゃられていた「京王杯スプリングカップで狙う馬」とはどの馬ですか?
ずばり、クリノガウディーだね。
まず阪急杯のレースぶりを見ても初めての1400m、しかも前傾ラップで上位を差し馬が占める「スプリント寄り」の流れで先行して7着に踏ん張ったレース内容は着差以上に濃いものがあるし、馬場の影響もあるのか、相対的に後傾ラップになりマイラーの資質も問われやすい東京の1400mならば適性はバッチリだしね。
後は「京王杯スプリングカップに出走するか否か」の問題だと思うよ。
まとめ
1着 ベストアクター
◆1400mはベスト条件。この距離なら競馬場問わず安定して力を発揮できそう。
◆距離の守備範囲は上級条件で通用するか否かという意味では狭そう。
2着 フィアーノロマーノ
◆「前傾で上がりがややかかる」1400mがベスト。
◆距離と言うより「前傾で上がりがかかる」の方が重要な印象で、その条件さえ満たせば1600mでもチャンスはありそう。実際に去年勝利したダービー卿チャレンジトロフィーなんかは〇。
◆反面、「後傾で上がりの速い1400m」だと苦戦しそうで京王杯スプリングカップでは嫌いたいタイプ。
3着 ダイアトニック
◆1400mがベストだが、ベストアクターより守備範囲は広そう。
◆1400mならG1級の能力はあるかもしれないが、1200m、1600mだとG1に入るともうワンパンチ欲しいイメージ。印をつけるとしたら△まで。
7着 クリノガウディー
◆初の1400mで淀みない流れを先行しての7着は、着順の印象以上に頑張っていると思う。
◆マイラー寄りの馬なので相対的にペースが楽になる東京1400mの京王杯スプリングカップなら絶好の狙い目。ここは手ぐすね引いて待ちたいレース。