有馬記念出走馬紹介①

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。いよいよ日曜日は「競馬の祭典」有馬記念ですね。

そうだね。有馬記念は我々競馬ファンはもちろんのこと、普段競馬をやらない人も見たり馬券を買ったりするレースだからね。

でも普段競馬に触れてない人は、パッと見ただけでどの馬を買えばいいか分かりませんよね。

おっ!晴香ちゃん!露骨なフリをありがとう。

という事で今日から4日間、「有馬記念の出走馬紹介」と題して、競馬を見たことがない人にも出来るだけわかりやすく今年の有馬記念に出走する馬の特徴を紹介していくよ。

馬ごとに「長所」「懸念材料」をあげていくからそのつもりでいてね。

有馬記念とは?

とその前に「有馬記念」というレース自体について説明してもらえますか?

OK。有馬記念とは毎年12月末に千葉県の中山競馬場で行われるG1レースで、おっと、G1レースって言うのは競馬のレースの中で最も格式の高いカテゴリーのレースで、平たく言えば「めっちゃ大きいレース」って考えてもらえればいい。

で有馬記念は芝の2500mで行われるんだけど、JRAの競馬の開催距離は1000m~3600mの間だから、有馬記念はどちらかと言えば「長距離レース」と言うことが出来るね。

そして有馬記念最大の特徴は「競馬ファンのファン投票で選ばれた馬が出走する」という点だね。これはプロ野球のオールスターをイメージしてくれたら分かりやすいかなと思う。実際、有馬記念の創設者である有馬頼寧氏もプロ野球のオールスターを意識してこのレースを創設したくらいだからね。

とは言え、近年はファン投票で上位に入っても、同じ12月に行われる香港のレースに遠征する馬がいたり、少し長めの距離がいたりで有馬記念の出走を見送る例が増えていたんだ。

しかし今年は、ファン投票20位以内に入った馬の中から実に12頭もの馬が出走を予定していて、近年まれにみる豪華メンバーになったんだよ。

という事でここからはファン投票の順位に沿って、今年の出走予定馬を紹介していくね。

ファン投票1位 アーモンドアイ

馬名の意味由来:美人とされる顔の目の形

この馬はさすがに競馬を知らない人でも名前くらいは聞いたことあるかもね。

ソフトバンクホークスの柳田選手が、周東選手の脚の速さを語る際引き合いに出してたくらいですからね。

この馬は「牝馬」つまりメス馬でありながら、同じ年、ひいては年上の男たちを凌駕するレースをしてきている、現役屈指のスターホースだからね。個人的には2005年の三冠馬で、当時は社会現象にもなったディープインパクトと比較しても決して見劣りしない能力を持っていると思うよ。

☆長所

この馬の最大の魅力は何と言ってもその類まれなるスピード。特に騎手がスパートを促しエンジンがかかってからの伸びは圧巻で、例えるならマラソンで35キロ地点からウサイン・ボルトになるイメージ。

それはさすがに言い過ぎな気もしますが、見ている側にしたらそれくらいの「圧倒的」な感じはしますね。

ちょうどウサイン・ボルトの名前を出したしもう一つ例えると、去年アーモンドアイがG1ジャパンカップを勝利した時のタイム2.20.6というのは、今も芝2400mの世界記録。それまでの世界記録が2分22秒台だったからそれを約2秒更新するものだったんだよ。これをある媒体では「陸上100mの世界記録(ウサイン・ボルトの9秒58)がいきなり9秒3台になるくらいの衝撃」と伝えていたけれど、個人的な意見を言わせてもらうと、何だったら8秒台になったくらいの衝撃があったよ。

もう積んでるエンジンが違うって言うレベルですね。

★懸念材料

そんなアーモンドアイにも懸念材料が一つあって、それは中山競馬場で走るのが初めてという点だよ。

中山競馬場は特徴として直線が310mと世界記録を出した東京競馬場の半分くらいの長さ。また「みどりのマキバオー」を読んでる人だったら印象に残ってるかもしれないけど、中山のゴール前には心臓破りの坂がある。

だから、有馬記念は「コーナーリングでスピードが落ちない器用さ」と「最後の坂を乗り切るパワー」が必要とされる。いくらアーモンドアイがフェラーリのエンジンを積んでいたからって、それを存分に発揮できる舞台とは考えにくい。冬の中山競馬場は芝の育ちも東京競馬場に比較すると良くなくその分走りにくくよりパワーも要求されるからね。

競馬場の個性に合わせた「対応力」が果たしてアーモンドアイにあるのか、ある意味本当の「強さ」が試される舞台でもあるね。

ファン投票2位 リスグラシュー

馬名の意味由来:フランス語で「優美な百合」

この馬はアーモンドアイの1つ年上の牝馬。3歳~4歳にかけては2着とか3着が多くてイマイチ勝ち切れないところがあったけれど、去年の牝馬限定G1エリザベス女王杯で初めてG1を勝つと、今年は牡馬を相手にG1宝塚記念を勝ったり、オーストラリアの頂点のG1ともいえるコックスプレートを勝ったりと乗りに乗っている馬だよ。

あのぉ~、3歳から4歳って言われても、競馬を知らない人は感覚がつかめないともうのですが……。

あぁ、ごめんごめん。そうだね。競走馬は早い馬だと2歳の夏にデビューして、その時期が少年野球だとすると、3歳の全競馬関係者の夢「日本ダービー」が夏の甲子園、3歳の末くらいに25歳を迎えて、4歳の末が30歳、5歳末が35歳くらいかな。

思いっきり野球選手のイメージですね。

それが俺っちが例えられるものの中では一番わかりやすいと思ってね、俺っちのTwitterはカープ関連でフォローしてくれる人も多いし。それで言うとリスグラシューはちょうど円熟期に入った頃合いかな。

☆長所

この馬の魅力は総合的な能力の高さにあると思うんだけど、特に良い所は「トップスピードを維持できる力」かな。

例えば同じ2馬身(馬の体2つ分の)差をつけて勝つにしても、アーモンドアイは一瞬で2馬身の差をつけてそれを最後まで維持するってタイプで、リスグラシューは徐々に差を広げていって最終的に2馬身差にするって言うイメージかな。

宝塚記念がまさにそんなレースでしたね。

★懸念材料

この馬も中山競馬場は初めてです。やはりその辺りが懸念材料になりますか?

この馬に関しては同じように直線に急坂がある阪神競馬場で行われた宝塚記念や、小回りコースだったコックスプレートを勝利しているからアーモンドアイよりは対応できる下地はあると思う。

ただ、アーモンドアイを筆頭とした超一流の中では「スパートしてからエンジンがかかるまでの時間」はやや長い印象で、それが原因で前の馬を差せなかったり、逆に一瞬のスピードがある馬に差されたりしている。

実際、エリザベス女王杯を勝ってから宝塚記念を勝つまでの3戦は2着、2着、3着と惜敗が続いているしね。

だから、確実に上位に来れる力はあるけれど、それが災いして何か2,3頭に先着を許すというケースは十分に考えられると思うよ。

逆を言えば、自分の力さえ発揮することが出来れば確実に上位争いをすることが出来る力のある馬。世間的にはアーモンドアイの方が目立つ形になっているけれど、リスグラシューの名も世間に知らしめて欲しい所だね。

ファン投票3位 キセキ

馬名の意味由来:奇跡

この馬はリスグラシューと同じ5歳の牡馬(オス馬)。3歳クラシックの最終戦菊花賞を制した馬で、今年は世界最高峰のG1のひとつ、フランスの凱旋門賞にも遠征した実力馬だよ。

☆長所

この馬の長所はバテることを知らないスタミナ荒れ馬場も気にしないパワーだね。一定のスピードを長く維持できる能力にかけては現役屈指だろうね。

それを見せつけたのが一昨年の菊花賞。この時は降り続いた雨の影響で芝の状態はグッチャグチャ。足をとられやすく、スタミナを多く消費するレースだった。その上、菊花賞は芝3000mで行われる中央競馬でも有数の長距離戦。スタミナを消費しきって早々に脱落する馬もいる中、この馬は最後の最後までバテることなく足を使い、見事「世代最高の長距離馬」の栄誉を手にしたんだよ。

ホントに凄い雨と馬場ですね。これを走り切れる精神力も注目ポイントな気がします。

★懸念材料

ただ、これは「決してバテないスタミナ」と表裏一体ではあるんだけど、スパートしてからのスピードについては、このメンバーでは劣るかな印象だよ。車で言う所の「ギア」を一段上げた時の上げ幅が少ないというか……。

「ここからがスパートだ!」ってところで飛躍的にスピードが上がるわけではないとういう事ですね。

そうそう。それもあってか去年のジャパンカップではアーモンドアイに、今年の宝塚記念ではリスグラシューに、それぞれ直線で突き放されて2着に敗れている。

その映像についてはアーモンドアイとリスグラシューの紹介文にあるけれど、どちらも完敗と言える内容だったし、この馬が勝とうと思うと直線までにある程度アドバンテージを取っておく必要があるのかなという気はするよ。

実はキセキはさっき言った菊花賞以来2年以上勝利から遠ざかっている。その間にG1で2着が3回あるんだけど、その内2回は牝馬に負けている。ここは男の意地を見せたい所だよ。

という事で今日はここまで。明日はまた4頭紹介する予定なので、楽しみにしてくれると嬉しいです。(^○^)

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