予想に反した「上がり勝負」~スプリングS回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は遅ればせながらスプリングSの回顧です。

時計&ラップタイム&総評

勝ちタイム:1.49.8 ラップタイム:12.8-12.1-12.6-13.0-12.7-12.3-11.8-11.1-11.4 前半4F-後半4F:50.5-46.6

ハナを主張したのはアオイクレアトール。半マイル通過が50.5という緩やかな流れでの逃げ。

それを嫌ってか、3コーナー手前でファルコニアが動き出すと、3コーナーから4コーナーにかけては後方にいたサクセッション、ガロアクリークあたりも捲ってくる。その動きを見て前にいたヴェルトライゼンデも徐々に侵出を開始。

直線は外から捲ってきた3頭の争いになるも、ガロアクリークの切れ味が勝り直線つき抜けて快勝。重賞初勝利を飾った。

想定外のスローペースで皐月賞とは適性がマッチングしない⁉

館山さんの本命だったシルバーエースは6着。予想は大外れとなりました。

ペースの読みから大間違いだったからね。まさかスローの切れ味勝負になるとは……。

勝ったガロアクリークは自身の上がり3F33.9の末脚を使っての勝利でしたね。

この馬はデビュー戦でも上がり3F33.5で勝ってるから、基本的には切れ味勝負に強いタイプだと思う。

皐月賞ではいかがでしょうか?

うーん。中山で行われた過去9年の皐月賞を見ると「上がり3Fに11秒台前半が2F以上出た年」ってアルアインが勝った2017年だけなんだよね。基本的に皐月賞が「切れ味勝負」になることは考えにくい。適性的には皐月賞にマッチするとは思えないんだよね。

あと、ぶっちゃけ今年の皐月賞って俺っちの中では既に印をつけたい馬が8頭くらいいるからこの馬まで印を回してる余裕はない。(笑)

2着のヴェルトライゼンデについてはいかがでしょうか?

この馬はホープフルSでの走りを見る限り「切れ味勝負」は決して得意な方ではないと思うし、適性とずれるレースと考えると良く走ってると言えるんだけど……、G1でコントレイルやサリオス、サトノフラッグあたりと好勝負しようと思うんなら、少々適性から外れるレースでもあっさり勝つくらいのポテンシャルは見せてほしかったところだよ。

まぁ、これも「皐月賞の印候補をこれ以上増やしたくない」って俺っちの思惑も知らず知らずのうちに色眼鏡として評価に入ってるのかもしれないけど……。

まとめ

1着 ガロアクリーク

◆デビュー戦勝利の時の上がり3Fが33.5、今回のレースの上がり3Fが33.9と切れ味を生かせる流れがあった格好。

◆ハイペースに対応するだけの「基礎スピード」は未知数な部分が多く、上がりかかるレースも良いとは言えないと思うので皐月賞では買い目に入れない予定。

2着 ヴェルトライゼンデ

◆切れ味勝負が得意とは思えない中で2着を確保したのはポテンシャルのなせるワザ。

◆とは言え、コントレイルやサリオスを相手にするなら「多少不利な展開」でも勝ち切ってほしかったと言うのは贅沢か。