ワクワクゾクゾクするライバル対決~皐月賞回顧~

こんちわ~す。館山速人で~す。

アシスタントの大澄晴香です。今日は館山さんの筆が進んでいるようなので早速皐月賞の回顧を行っていきたいと思います。

時計&ラップタイム

勝ちタイム:2.00.7 ラップタイム:12.2-11.3-12.1-11.8-12.4-12.9-12.2-11.9-11.8-12.1 前半5F-後半5F:59.8-60.9

終生のライバルになっていきそうなコントレイルとサリオス

それにしても館山さん。皐月賞は見ごたえのあるマッチレースでしたね。

直線の叩きあいは本当に手に汗握ったね。後ろもちぎっているしこの2頭は本当にレベルが高い。トウショウボーイVSテンポイント、オグリキャップVSタマモクロス、ダイワスカーレットVSウオッカのように今後幾度も対戦する終生のライバルになっていきそうな雰囲気がある。この2頭は父がディープインパクトとそのディープインパクトを国内で唯一負かしたハーツクライの子だからドラマ性も申し分ないし、一競馬ファンとして今後が本当に楽しみだよ。

トウショウボーイとテンポイントのTT世代ように、この2頭もKS世代と騒がれる未来が見えるよ。

話の腰を折って申し訳ないですが、コントレイルの綴りは「contrail」なので呼ばれるにしてもCS時代ですね。

………、あぁそう。(´・ω・`)

それぞれ個別の話になるとまずコントレイルがあんなに後ろから競馬をするとは思いもよりませんでした。

正直向こう正面での位置取りを見た時「福永、ア〇ちゃうか」と思ってしまったよ。「内枠の利」を完全に捨てて、「内枠の害」つまり「動きたい時に動けない」と言うリスクだけを背負い込む形になっていたからね。(注釈:この位置取りに関しては福永騎手もインタビューで「想定外」というようなコメントを残しています。)

でも3角で外に出してからは桁違いの勢いで上がっていって、直線もサリオス以外をあっという間に置き去りにして内でロスなく競馬を進めていたサリオスを競り落とした。この勝ち方には俺っちも目を丸くしたよ。

改めてこの馬こそが「ディープインパクトの最高傑作」に相応しい馬だと思ったね。

サリオスはマリオカートで言うとドンキー・クッパみたいな競馬

そのサリオスですが、確かにロスのない競馬のように見えましたし、着差こそわずかですが周ってきた位置の差を考えて「着差以上に力差がある」と考える人もいるようですが……。

個人的には「そんなことない」と思っているよ。

と言うのも改めて4コーナーを振り返ってみたんだけど、確かにコントレイルの方が距離損が大きく不利に見える。ただ、サリオスの場合コーナーリングで過度に減速しているようにも映るんだよね。何と言うか、初代マリオカートでドンキーとかクッパ使ってる時みたいなイメージ。

最近館山さん、ミニスーパーファミコンのマリオカートめっちゃやってますもんね。(笑)

そうだね。そのイメージでコントレイルの方は確かに距離損は大きいけれどその分スピードを落とさずに直線を向くことが出来た。対してサリオスはややブレーキを踏みながら直線を向いた。その差もあるんじゃないかなと思ってる。

だから直線が長くコーナーが緩やかな東京競馬場であれば十分逆転も可能なんじゃないかな。まして、東京の前が止まらない高速馬場でコントレイルが今日みたいな位置取りをした日にはね。

そう言う意味ではオッズ的にサリオス→コントレイルの馬単と言うのも馬券の選択肢としては面白いんじゃないかな。

ダービーの穴馬は眠っているか⁉

上位2頭が後続を大きくちぎったことで「ダービーもこの2頭で決まり」と言う雰囲気になっていますが、ダービーでクライムカイザーのようにあっと言わせるような馬はいますかね?

(晴香ちゃんよくクライムカイザーとか知ってるな。)アドマイヤビルゴを筆頭に他路線組が絡んでくる可能性はあると思うけど、皐月賞出走馬でこの2頭の牙城を崩すのはなかなか難しいんじゃないかな。

だから、どちらかと言うと「3着争い」と言う意味合いが強くなるけど気になるのはガロアクリークダーリントンホールかな。

ガロアクリークはこれまでの競馬を見る限り「切れ味勝負向き」のイメージだったから前日に大雨が降って上がりがかかるこのレースで好走したのは正直驚いた。

父がキンシャサノキセキだし距離不安はどうしても付きまとうんだけど、福永騎手が「3歳春までなら距離はごまかしがきく」ともよく言っているし、東京コースに替わるのはプラスに働くと思う。

ダーリントンホールは俺っちが本命にしてたんだけど、スタート直後に外側にいたキメラヴェリテに寄られたことで位置取り争いに参加すらできず、後方からのレースになってしまった。

それでも最後はじわじわながら差を詰めているし、デムーロがあの展開になっても諦めなかったのは(以下略)

本命にした理由である「サドラーズウェルズ系のデータ」もその成長力を裏付けとしたものだし、高速馬場にやや不安があるとはいえ共同通信杯では上がり4F46秒台のレースで結果を残している。ダービーで巻き返す可能性は十分にあると思うよ。

次世代のグリーングラスを探せ!

あともう一つ触れておきたいのが、TT世代にもグリーングラスという長距離の名馬がいたように、この世代にも長距離で名をあげる馬がいる可能性は十分にあるということ。コントレイルもサリオスもさすがに3000mじゃ盤石とは言えないだろうしね。

菊花賞で狙う馬探しですね。今回のメンバーで気になった馬はいましたか?

ずばりコルテジアだね。

この馬は中段からレースを進めて3コーナーすぎからは既に手ごたえが悪くなってるんだけど、直線でもバテずに着実に伸びて最後はホープフルS2着のヴェルトライゼンデを競り落とした。持続性能に非凡なものを感じさせるレースぶりだったよ。

血統を見ても母方の祖母はサンデーサイレンス×ニジンスキーと言う配合の馬でこの配合は自身も菊花賞を勝ち、菊花賞馬を3頭も送り出しているダンスインザダークを筆頭に菊花賞との相性が抜群に良い。

母方の祖母ジャングルポケットはオウケンブルースリ、ジャガーメイルなど優良ステイヤーを数多く輩出しているし血統的にも長距離は向きそう。

問題はこれまでのローテからしてマイル・中長距離路線に進みかねないってところかな。(笑)

他では「このレースを受けて」と言うわけじゃないけど、俺っちの中で「長距離適性=2000m以上のレースでどれだけ長く12.5を切るラップを続けられるか(目安は6F以上)」という指針があって、それに則って考えると、レクセランス、テンピン、ディープボンドあたりは距離が伸びた方が持ち味を生かせるんじゃないかなとは思うよ。

まとめ

1着 コントレイル

◆強い。(2週連続2回目)

◆ディープインパクトの最高傑作と言っても良いんじゃないかと思う。

2着 サリオス

◆強い。(2行ぶり3回目)

◆コーナーリングがあまり得意ではないように見えたので広いコースになればコントレイルを逆転する可能性は十分にある。

3着 ガロアクリーク

◆これまでの走りから荒れ馬場や上がりのかかるレースは向かないと思っていたので、この3着は驚いたし称賛に値するレースだと思う。

◆東京コースに替わるのはプラスになると思うので、NHKマイルカップやダービーでも期待できる。

5着 サトノフラッグ

◆これまでのレースを見る限りパワー面では上位2頭にも劣らないと思っていたのでこの敗戦は俺っちの中では評価を落とさざるを得ない。

◆ディープインパクト産駒なので「走ってみたらキレキレでした」ってことはあるかもしれないけど、ここまでの走りに「切れ味」はあんまり感じられず東京で上位2頭を逆転するのは難しそう。

6着 ダーリントンホール

◆スタート直後、キメラヴェリテに寄られたことで位置取りが悪くなり後手後手の競馬に。それが最後まで響いた。

◆それでも最後は伸びて来ており能力の一端は感じさせた。高速馬場に対応できればダービーでも面白い存在。

7着 コルテジア

◆勝負所の反応は悪かったが直線最後までバテずにジリジリと伸びて来ておりしぶとさとスタミナを感じさせた。

◆血統的にも長距離適性がありそうなので菊花賞路線に出てきたら期待したい。

10着 ディープボンド

◆2200m以上で期待。

11着 レクセランス

◆2200m以上で期待。

18着 テンピン

◆2200m以上で期待。